ネーパ
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ネーパ(neper)
記号Np
非SI単位SI併用単位
レベル
定義二つの基準値AとBにexの比があるとき、これをx Npとする量
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ネーパ(: neper [?ne?p?r]、ネーパー、ネイピア、ネーピアとも、記号 : Np)は、比率利得、損失など)を表す単位である。国際単位系 (SI) の国際文書(第9版、2019年)においては、SI併用単位SI単位と併用できる非SI単位」となっている[1]。その名前は、スコットランドの数学者で、対数を発明したジョン・ネイピアにちなむ。

ネーパはベル(通常はデシベルが用いられる)と同様に対数スケールの単位であるが、ベルが 10 を底とした常用対数に基づくのに対し、ネーパは自然対数に基づいている。ネーパによる比率の値 Np は以下のように定義される。 N p = ln ⁡ x 1 x 2 = ln ⁡ x 1 − ln ⁡ x 2 {\displaystyle Np=\ln {\frac {x_{1}}{x_{2}}}=\ln x_{1}-\ln x_{2}}

ここで、x1 と x2 は対象とする値であり、ln は自然対数である。

デシベルが電力比を表すのによく用いられるのに対し、ネーパは電圧比や電流比によく用いられる。ネーパとデシベルは以下のように換算される。 1   Np = 20 ln ⁡ 10   dB ≈ 8.686   dB {\displaystyle 1\ {\mbox{Np}}={\frac {20}{\ln 10}}\ {\mbox{dB}}\approx 8.686\ {\mbox{dB}}}

デシベルと同様、ネーパは無次元の単位である。常用対数を使用するベルに対し、自然対数を使用するネーパは SI と一貫性を持つものと見なされているが、国際度量衡総会(CGPM)では SI単位として採択されていない。しかし国際度量衡委員会(CIPM)がSI併用単位として認めたものである。
出典^ SI国際文書第9版(2019)、pp.114-115

参考文献

国際度量衡局 (BIPM); (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター (NMIJ)(訳・監修). “国際単位系 (SI) 国際文書第9版(2019年)日本語版” (PDF). 2020年9月26日閲覧。










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Category:SI基本単位


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