ネロ・ウルフ賞(ネロ・ウルフしょう、The Nero Award)は、1978年にアメリカ合衆国の作家レックス・スタウトの小説に登場する名探偵、ネロ・ウルフを調査・称賛する目的で設立された団体「ウルフ・パック」によって優れた推理小説に与えられる文学賞。毎年12月の第1土曜日にニューヨークで開催される「ブラック・オーキッド・バンケット(黒い蘭の宴)」で受賞作が発表される[1]。 ウルフ・パック(The Wolfe Pack)は、レックス・スタウトが生み出した名探偵ネロ・ウルフと彼の助手アーチー・グッドウィンが登場する73の小説について調査・探求し、議論を深め楽しむために設立された組織。 ウルフ・ファンが初めて集ったのは、1969年にアメリカの出版社ヴァイキング・プレス
ウルフ・パック
ネロ・ウルフ賞の授賞式は、スタウトの誕生日である12月1日にニューヨークで開催される。[3]
受賞者
1979年 - ローレンス・ブロック 『泥棒は詩を口ずさむ』
1980年 - ヘレン・マクロイ 『読後焼却のこと』
1981年 - アマンダ・クロス 『ハーヴァードの女探偵』
1982年 - ヒュー・ペンティコースト 『過去、現在、そして殺人』
1983年 - マーサ・グライムズ 『「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察』
1984年 - ジェーン・ラングトン(英語版) 『エミリー・ディキンスンは死んだ』
1985年 - ディック・ロクティ 『眠れる犬』
1986年 - ロバート・ゴールズボロ(英語版) 『ネロ・ウルフの殺人交響曲』
1987年 - シャーロット・マクラウド 『ウーザック沼の死体』
1988年 - 該当作なし
1989年 - 該当作なし
1990年 - 該当作なし
1991年 - トニイ・ヒラーマン 『コヨーテは待つ』
1992年 - ロバート・バーナード(英語版) "A Scandal in Belgravia"
1993年 - ジョン・ダニング 『死の蔵書』
1994年 - アーロン・エルキンズ 『画商の罠』
1995年 - シャーリン・マクラム 『丘をさまよう女』
1996年 - ローリー・R・キング(英語版) 『女たちの闇』
1997年 - マイクル・コナリー 『ザ・ポエット』
1998年 - デニス・ルヘイン 『穢れしものに祝福を』
1999年 - ジェフリー・ディーヴァー 『ボーン・コレクター』
2000年 - フレッド・ハリス "Coyote Revenge"
2001年 - ローラ・リップマン 『シュガー・ハウス』
2002年 - リンダ・フェアスタイン(英語版) 『妄執』
2003年 - S・J・ローザン 『冬そして夜』
2004年 - ウォルター・モズリイ "Fear Itself"
2005年 - リー・チャイルド 『前夜』
2006年 - テス・ジェリッツェン 『僕の心臓を盗まないで』