ネルトゥス
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この項目「ネルトゥス」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:en:Nerthus21:07, 16 January 2019)
修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2019年3月)
「ネルトゥス」、エーミール・デープラー(ドイツ語版)画(1905年)

ネルトゥス(Nerthus)とは、ゲルマン人がキリスト教化以前に信仰していた多神宗教[注釈 1]における豊穣を司る女神である。ネルトゥスは、紀元1世紀ローマの歴史家タキトゥスにより、彼の民族誌的な著書『ゲルマニア』の中でその存在が裏付けられている。
概要

『ゲルマニア』において、タキトゥスは執筆時点で遠方にいるスエビ諸族に属する複数の支族がこの女神への共通の崇拝によって団結し、ある大洋中の島で鎮守の森を保守しており、神官のゴジだけが触れることを許されている布で覆われた聖なる荷車(holy cart)がそこに安置されている、と記述している。神官達はこの荷車により彼女の存在を感じ、そして未経産の雌牛に引かれる彼女の荷車(での巡幸)に深い敬意をもって参列する。この女神が来駕される全ての場所で彼女は祝賀と歓待を受け、そして平和が訪れる。鉄製の物体は全て封印されて出すこともできず、戦争に出かける者も誰一人いなくなる。この女神が満ち足りた時、神官らによって彼女は自分の神殿へと戻っていく。その際にこの女神と荷車と布が人里離れた湖で奴隷によって洗われる、とタキトゥスは追記している。この奴隷はその後に溺死させられる。

「ネルトゥス(Nerthus)」という名前は、一般的にゲルマン祖語の*Nertuz[注釈 2]北欧神話の神格名「ニョルズ」の直接的な祖語)をラテン語化した形とされている。学者達は二柱の説明文に多くの類似点があることを指摘したが、ニョルズは男性の神として確定されている。ゲルマン民族におけるこの女神および後年の彼女の潜在的痕跡に関しては様々な学説が存在しており、その人物は北欧神話の資料2点で述べられているニョルズが妻にした無名の姉妹と同一かもしれない、といった説もある。
名前

ネルトゥスは、様々な13世紀の北欧神話作品にて裏付けがあるヴァン神族のニョルズとしばしば同一視され、スカンジナビアの地名に多く見られる。両者の繋がりは「ニョルズ(Njordr)」と再構されたゲルマン祖語「*Nertuz」の間の言語学的関係によるもので[1] 、「ネルトゥス」は1世紀頃に「ニョルズ」がラテン語化され女性形になったものとされる[2]。このことが二柱の関係について複数の学説をもたらしており、ニョルズがかつては両性具有の神であった可能性があるとか[3] 、その名はヴァン神族フレイヤフレイのように兄弟・姉妹という2人組の神の中で忘れられている妻になった姉妹のことかもしれない、などの説がある[4]

歴史言語学の発展が最終的に「ニョルズ」と「ネルトゥス」の識別を可能にさせたが、この識別が受け入れられる前は他のさまざまな名前の読み方がまかり通っていて、その最も一般的な形式は「ヘルタ(Hertha)」だった。この形は北欧神話の女神の名前ヨルズ( Jord、大地)を反映する試みとして提案された[5]。1912年にこの話題について書いているレイモンド・ウィルソン・チェンバーズ(英語版)は、「近代におけるこの女神「ネルトゥス」の歴史は奇妙である。16世紀の学者達は「母なる大地」の名前を「ヘルトゥム(Herthum)」に訂正したい誘惑に抗しきれなかったことが分かっており、19世紀の学者達がそれをさらに「ヘルタム(Hertham)」、「エルタム(Ertham)」へと改変したのだ。何年もの間、この偽りの女神がいて『ゲルマニア』第40章から正しい神格は出てこれずにいた」と述べている[6]。学説が取って代わるまでの間に、ヘルタという名前は若干の影響を及ぼした。例えば、ヘルタとヘルター湖(英語版)(後述「場所」の節を参照)は、ドイツの小説家テオドール・フォンターネが1896年に書いた小説『エフィ・ブリースト(英語版)』で大きな役割を演じている[7]
『ゲルマニア』

著書『ゲルマニア』にて、ゲルマン地域のスエビ族について論じているローマの歴史家タキトゥスは、第38章から第40章において首族とされるセムノーネース族[注釈 3]と好戦的なランゴバルド族のほか、スエビに属する支族が7つあると記している。それはレウディーグニー(Reudigni)、アウィオーネース(Aviones)、アングリーイー(Anglii)、ワリーニー(Varini)、エウドセース(Eudoses)、スアリーネース(Suarines)、ヌイトーネース(Nuitones)である[注釈 4]。7つの部族は川や森林に囲まれており、タキトゥスによると、個別では特に記述に値するものはないが、彼らはみな女神ネルトゥスを崇拝している点で特に際立っており、その集団における女神崇拝の記録が残されている。その章の読解は次のとおり。

ラテン語:Contra Langobardos paucitas nobilitat: plurimis ac valentissimis nationibus cincti non per obsequium, sed proeliis ac periclitando tuti sunt. Reudigni deinde et Aviones et Anglii et Varini et Eudoses et Suardones et Nuithones fluminibus aut silvis muniuntur. Nec quicquam notabile in singulis, nisi quod in commune Nerthum, id est Terram matrem, colunt eamque intervenire rebus hominum, invehi populis arbitrantur. Est in insula Oceani castum nemus, dicatumque in eo vehiculum, veste contectum; attingere uni sacerdoti concessum. Is adesse penetrali deam intellegit vectamque bubus feminis multa cum veneratione prosequitur. Laeti tunc dies, festa loca, quaecumque adventu hospitioque dignatur. Non bella ineunt, non arma sumunt; clausum omne ferrum; pax et quies tunc tantum nota, tunc tantum amata, donec idem sacerdos satiatam conversatione mortalium deam templo reddat. Mox vehiculum et vestes et, si credere velis, numen ipsum secreto lacu abluitur. Servi ministrant, quos statim idem lacus haurit. Arcanus hinc terror sanctaque ignorantia, quid sit illud, quod tantum perituri vident.[8]


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