ネプチューン・キング
[Wikipedia|▼Menu]

ネプチューン・キングは、ゆでたまご漫画キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の人物。またその変装であるビッグ・ザ・武道(ビッグ・ザ・ブドー)についても解説。
主な特徴

初登場は、夢の超人タッグ編「逆転へのかけ!!の巻」。古代超人界最強の男と呼ばれ、数十万年もの間テームズ川で自分の遺志を継ぐものを待っていた完璧超人首領[注 1]。戦いの基本は殺すか殺されるかという信念を持っており、ソード・デスマッチといった残虐な試合方法を考案した。その強さの真の源泉はマグネット・パワー(地球パワー)によるものであり、地球の自転を逆転させることで時間さえも過去に戻すことができる。キン肉マンとの戦いで胸に前方後円墳のような形のアザ(=アポロン・ウィンドウ=地球の鍵穴)が現れていた。

当初は剣道の仮面と防具に身を隠し、完璧超人ネプチューンマンの忠実な付き添い人ビッグ・ザ・武道として、ネプチューンマンを影から操り、宇宙超人タッグ・トーナメントに参加。1000人の弟子を持っており[注 2]、彼らと共に正義超人の追放および地球征服を目的としていた。ネプチューン・キングとしての正体を現してからの口癖は「グロロ?」となる。

本作において初めて正体を隠すために着る仮の肉体「オーバーボディ」の概念を持ち込んだキャラクターであり、オーバーボディの発案者でもある[1]。当初は十字架の描かれた黒い三角頭巾と黒マントを被り[注 3]、その下にはサングラス状のマスクを被ったボディ[注 4]、さらにその下にはビッグ・ザ・武道のボディがあり、またさらにその下にネプチューン・キングのマスクを付けており、4つものマスクを被っていた。ビッグ・ザ・武道の剣道着は原作では上着から袴は緑色、防具は白。アニメでは上着から袴は紺色、防具は赤になっている。素顔はミイラのような年寄で、保湿保温のためにオーバーボディを多くまとっている[2]。剣道着を着ているのはザ・マンへの憧れから[2]

テリーマンから「鋼鉄のスーツに身を包み一見完璧さを装っているが中身は虚栄と私欲に満ちたミイラ」[3]と評され、実際に完璧超人首領を騙っていただけでなく、モンゴルマンの金網恐怖症を利用して痛めつけたり[4]呪いの人形を使ってザ・マシンガンズを仲間割れさせるなど[5]完璧・無量大数軍完璧超人始祖が否定している弱点を突く行為や完璧超人の掟に反する凶器攻撃まで行った。完璧超人始祖のサイコマンからは「調子に乗った小悪党」「最低の小物」と蔑まれ[6]、本人もアースエネルギー(地球エネルギー)に見放されると下等超人と変わらないと認めている[7]

作者のゆでたまごは、連載当時のネプチューン・キング(ビッグ・ザ・武道)の扱いには、かなり困っていたそうである。当初のデザインは様にならなかったとして翌週には早くも姿を変更。しかしその姿も剣道着を着けただけのオッサンにしか過ぎず、キャラが立っていないと嘆いた[8]。終盤にはネプチューン・キングとして、非道の限りを尽くすも「やっとキャラが立ったと思ったらこんな形で、ネプチューンマンは改心して人気出たけど、キングはあそこまで悪いとキツイ」と語り、最後まで改心させずに悪役に徹してもらったという[9]。「ネプチューンマンの相棒が決まらず、苦し紛れに剣道の防具を着けたまま出したが、クロス・ボンバーでやっとキャラが確立できた」とも語られている[10]。その試行錯誤の甲斐あって、後年のゲームなどで描き下ろしたビッグ・ザ・武道のイラストなどは「凄くカッコ良い」と気に入っており[11]、「よくぞここまで成長してくれたと、今になって思う」と述べている[12]。後にフィギュア製作メーカー「CCP」によるビッグ・ザ・武道のフィギュアを見た作画担当の中井義則は「こういう表現の仕方があったか」とインスピレーションを受け、「今ならもっとカッコいい武道が描ける」という自信と欲求が沸き、ビッグ・ザ・武道に似た姿の別の新超人ストロング・ザ・武道の誕生に繋がった[13]
『キン肉マン』でのネプチューン・キング
過去?喧嘩男との遭遇

十万年前、あまりの強さを誇っていたネプチューン・キングは世間から抹殺されテームズ川へ自殺を図ったように見せかけ、密かに同じ境遇の弟子を天上界に集め、修行を行っていた。

その十万年後、ビッグ・ザ・武道に姿を変え、テームズ川にて自身の遺志を継ぐものを待ち続けていた。キング同様、あまりの強さに身投げした喧嘩男の実力を試し、ネプチューン・マスクを授けネプチューンマンへと転身させ、パートナー兼部下にする。その後、下等超人が醜い素顔を隠すためや、単なるファッションとして付けている覆面をネプチューンマンと共に次々と剥ぎ続ける。

アニメでは「正統派超人」の長老セメントスに育てられていたネプチューンマンに、氷山の一角に思念を宿らせ対話。地球に赴き正義超人を倒し、神にもっとも近いといわれる完璧超人の道を示すことでネプチューンマンを弟子に引き込んだ。甘言の際、直接姿を見せてはいないが、セメントスにはネプチューン・キングであると見破られていた。
夢の超人タッグ編

ネプチューンマンとのタッグチーム「ヘル・ミッショネルズ」を結成し、宇宙超人タッグ・トーナメントに参加する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:62 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef