ネプチューンマン
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キン肉マンII世 > キン肉マンII世の登場人物 > ネプチューンマン

ネプチューンマンは、ゆでたまご漫画キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の人物。
主な特徴

イギリス出身の超人。怒りや憎しみ、友情といった感情を超越した精神と完璧なる強さを身に付けた最も神に近い存在であるという完璧超人(パーフェクトちょうじん)の首領として登場。超人硬度10を誇る左腕ダイヤモンド・アーム[1]などの肉体的な強さに加え、地球のエネルギーを磁力として放射する「マグネット・パワー」も使用する。顔に額から頬を覆うマスクを身に着け[注釈 1]、初登場時は覆面(マスク)は真の実力者のみが装着を許されるという信念のもと、下等超人のマスクは軟弱な素顔を隠すためのアクセサリーに過ぎないと言い切り、部下のビッグ・ザ・武道とマスクを奪う覆面狩りを行っており、奪った物をコレクションしていた。

外見のデザインは、読者応募超人である「イチバンマスク」と「ハルクマシーン」の合成であり、顔と下半身がイチバンマスク、胴体・腕がハルクマシーンのものである。イチバンマスクのイラストには「ハンセンホーガンブロディを合わせたような」とコメントが添えられており[2]、特に広い額と口髭はホーガンの特徴でもある。またハルクマシーンはホーガンの得意技・アックスボンバーの構えをとっており[2]、ネプチューンマンもアックスボンバーそのものの技「喧嘩(クォーラル)ボンバー」を得意とする。ネプチューンマンはほかにも、ホーガンの特徴的な決めポーズである、「イチバーン!」と叫び右手人差し指を高々と挙げる動作(多くは「ナンバー・ワーン!」という台詞)を行い、格闘シーンの描き方に関してもゆでたまごはホーガンを参考にしていると発言している[3]。また超人ごとの筋肉の描き分けを初めて意識した超人とも語っている[4]。原作ではマスクとチョッキの色は赤を基調としているが、アニメではマスクが銀色、チョッキは緑色に変更され、レッグウォーマーも白から黄色になっている。

漫画本編において悪魔超人との闘いに一段落が付いた後、新シリーズ「夢の超人タッグ編」における新たな悪役として投入されたネプチューンマンら完璧超人であるが、登場した当初は「あまりに偉そうでエリートぶっている」などとして読者から酷く嫌われた。従来は悪役であってもある程度支持する声があったが、ネプチューンマンの場合はそのような声も少なく、それならばと作者のゆでたまごは開き直って徹底的に悪役を貫かせることにしたという[5]。その後、「夢の超人タッグ編」終盤に行われた第3回人気投票では10位に入っている[6]。こうした過程があっただけに、改心した時の反響も凄かったと発言している[4]
『キン肉マン』でのネプチューンマン
喧嘩男からネプチューンマンへ

ネプチューンマンはかつて喧嘩男(ケンカマン)という名前であり、無名超人だが全戦全勝の強さを誇っていた。しかし、勝利のみを追求した野性的なスタイルは観衆受けせず、また相手を妥協なく攻撃することから[注釈 2]、クリーンファイトで人気を集めるロビンマスクとは対照的な存在で、常に罵声と嘲笑に晒されていた。第20回超人オリンピックのイギリス予選大会の決勝でロビンマスクと対戦するが、組み合った瞬間に自分の勝利を確信し、ロビンマスクの実力とそれをもてはやす超人レスリング界に失望し試合を放棄する[2]。失意の中にあった喧嘩男はテームズ川に身を投げ自殺を図ったが、死にきれぬまま沈んだ水底で、数十万年もの間実力者を待ち続けていたというビッグ・ザ・武道(正体はネプチューン・キング)と出会い、史上最強の覆面超人の象徴というネプチューン・マスクを受け取り「ネプチューンマン」と名乗るよう告げられる。喧嘩男がマスクを着けた直後にコスチュームもタンクトップから巨大棘付きチョッキへと変化した。完璧超人・ネプチューンマンへと変身した喧嘩男は、それから天上界で修行することになる[7]。「完狩」の称号を持つ完璧・無量大数軍の一員だったが、理由があって離脱している[8]

アニメ版では両親と死別して惑星を転々としながら独りで生きていき、「正統派超人(正義超人のエリート)」たる長老セメントスと出会い、盗みの罪で若者たちからリンチにされていたのを助けられる。どれだけ痛めつけられても決して折れない不屈の闘志を見込まれ、セメントスの後継者として育てられた。しかし数年前、ネプチューン・キングとの接触により「神に最も近い完璧超人」になる道を示され、甘言に乗ったことでセメントスとは決別。地球に渡り殺人マシーンとも言うべき残虐ファイトにより、500戦以上の勝利を得てきた。だがどれだけ相手を痛めつけても決して死なせることはなく、再起不能の一歩手前で勝利していることを「そういう優しさを持った超人」とセメントスには見破られており、そのことを告げられネプチューン・キングから離反する最後の一押しとなった。
夢の超人タッグ編

多数の覆面超人が参加する宇宙超人タッグ・トーナメントでは、ビッグ・ザ・武道とのタッグチーム「ヘル・ミッショネルズ」を結成。フードをかぶり「ヘル・ミッショネル1号」と名乗り正体を隠して出場した。完璧超人の先発隊として1回戦第2試合にスクリュー・キッドケンダマンを送り込むが、凶器を使用・敵に背中を見せる・敗北するという3つの禁を犯したことを理由に制裁として武道と共に2人を殺害する。続く第3試合では超人師弟コンビ(ロビンマスク、ウォーズマン)と対戦。ネプチューンマンの正体が喧嘩男であると疑うロビンマスクにより、自身の両腕をあえて傷つけることで攻撃を誘われ、組み合うことによって正体を暴かれる。だが正体暴きに夢中になったロビンマスクは体力を消耗してしまい、替わって戦いに入ったウォーズマンをも圧倒する。それによりまずウォーズマンを、その後はロビンマスクをビッグ・ザ・武道との合体技「クロス・ボンバー」によってそれぞれKOし、2人のマスクを奪った[注釈 3]

2回戦では悪魔超人と共闘関係になり、マッスル・ブラザーズキン肉マンキン肉マングレート)対はぐれ悪魔超人コンビアシュラマンサンシャイン)の第1試合では、2000万パワーズモンゴルマンバッファローマン)と共にランバージャック・デスマッチの囲みに加わる。試合後、敗北した制裁としてアシュラマンの三面マスクを奪い、マスクを持たないサンシャインは殺害した。直後、正義超人からチームワークを奪うための「呪いの人形」の存在を知り、これを箱ごと奪った。第2試合は2000万パワーズと金網・有刺鉄線デスマッチ(バーブド・ワイヤー・フェンス・マッチ)で戦い、一時はバッファローマンによってパートナー共々パワー切れの危機に陥るも、磁力を操る「マグネット・パワー」を繰り出す。友情を失った正義超人に流れる鉄の汗「アイアン・スエット」が有利に働き、それが取り払われた直後に「電磁力パワー」も発動して、2000万パワーズを圧倒した。雷を投げつける技「サンダー・サーベル」でバッファローマンを倒し、モンゴルマンのマスクを奪い、さらに助けに乱入したキン肉マンの左腕をも切断してしまった。その後、キン肉マンの左腕はドクター・ボンベの手術によって、バッファローマンのロングホーンを骨の材料に再生される。

決勝戦の3本勝負では1本目でキン肉マングレートのマスクを10分で狩ることを予告し、これを達成する。しかし2本目、キン肉マンのマスク狩り予告を外した上、ビッグ・ザ・武道の正体が完璧超人の真の首領・ネプチューン・キングであったことが判明すると、他者を下等超人と呼んではばからないネプチューンマンの傲慢さは鳴りを潜め、試合中に動揺や焦り、悩みを多く見せるようになる。完璧超人の掟を恣意的に扱い凶器攻撃をも辞さないネプチューン・キングに対しネプチューンマンは二度目の失望を味わったことでチームワークの乱れたヘル・ミッショネルズは頼みのマグネット・パワーも奪われ、マッスル・ドッキングによって敗北した。この時点で1-1だったが、3本目はこれまでのダメージの蓄積のため10カウント・ノックアウト負けとなり、1-2で敗れた。

敗北後、ヘル・ミッショネルズの優勝と共に地球を制圧するべく来訪したネプチューン・キングの弟子である1000人の完璧超人たちを止めるため[9]爆薬を飲み、「この世に完璧なものは正義超人の友情である」と言い残し、自ら敗北を知らせる人狼煙となってこれを食い止めた。
キン肉星王位争奪編

ネプチューンマンの志の高さに共感した完璧超人のうち5人(グレイト・ハリケーン、フィッシングマン、キャッチマン、ザ・ターボマン、アモイマン)が、自爆したネプチューンマンの肉体の破片を集め蘇生させた[10]。アニメでは超人預言者の手で宇宙の塵から蘇生され、「私に代わって、超人界の歴史と未来を見守れ」との命を受けた[11]


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