『ネブラスカ』
ブルース・スプリングスティーン の スタジオ・アルバム
リリース1982年9月30日[1][2]
録音1982年 ニュージャージー州
ジャンルロック、フォーク
時間40分26秒
レーベルコロムビア・レコード
プロデュースブルース・スプリングスティーン
専門評論家によるレビュー
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ザ・リバー
(1980年)ネブラスカ
(1982年)ボーン・イン・ザ・U.S.A.
(1984年)
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『ネブラスカ』(Nebraska)は、ブルース・スプリングスティーンが1982年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。デモ・テープとして録音された音源を収録しており、Eストリート・バンドや、その他の外部プレイヤーは参加していない。 タイトル曲の歌詞は、スプリー・キラーのチャールズ・スタークウェザーの一人称視点で書かれている[11]。「アトランティック・シティ」はニュージャージー州南部の都市アトランティックシティについての歌で、スプリングスティーン自身の説明によれば、ギャンブルの合法化による1980年代初期のサウス・ジャージーのゴールド・ラッシュを題材としている[12]。 スプリングスティーン自身は後年、本作の制作前よりフラナリー・オコナーの小説に傾倒したと語っている[13]。また、本作の歌詞は、歴史家ハワード・ジンの著作からも部分的にインスパイアされたとされている[14]。 大部分の曲は、1982年1月3日にスプリングスティーンの自宅の寝室で録音され、ティアック社の4トラックのマルチトラック・レコーダーが使用された[1]。基本的にはアコースティック・ギターの弾き語りだが、多少のオーバー・ダビングも行われた[1]。スプリングスティーンはハーモニカやオルガンも演奏し、また、「オープン・オール・ナイト」ではエレクトリックギターも弾いている[15]。ただし、「僕の父の家」と「ビッグ・ペイバック」(シングル「オープン・オール・ナイト」のB面曲[16])は、後日レコーディングされたものである[1]。 本作には、デモ音源をミキシングしたものがそのまま収録された。長年スプリングスティーンと仕事をしてきたレコーディング・エンジニアのトビー・スコットによれば、デモ・テープのミキシング終了後、スプリングスティーンが「このテープにはなかなか惹きつけられる雰囲気がある。これをそのままマスター・テープにできないか?」と提案したという[17]。ただし、同じセッションで録音された「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」「ピンク・キャデラック」「ダウンバウンド・トレイン」「ワーキング・オン・ザ・ハイウェイ」(デモ録音時のタイトルは「チャイルド・ブライド」)は、後にバンドを従えて正式にレコーディングされた[1]。 母国アメリカではBillboard 200で3位に達し、前作『ザ・リバー』(1980年)に続く1位獲得は果たせなかったが、自身4作目の全米トップ10アルバムとなる[4]。1982年12月にはRIAAによってゴールドディスクに認定され、その後も売り上げを伸ばして1989年7月にはプラチナディスクに認定された[18]。また、アメリカでは本作からのシングルは発売されなかったが、ラジオ局では盛んにエア・プレイされ、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは「アトランティック・シティ」が10位、「オープン・オール・ナイト」が22位、「ジョニー・99」が50位を記録した[4]。 スウェーデンのアルバム・チャートでは、前作『ザ・リバー』と同じく2位を記録し、5回(10週)にわたりトップ50入りした後、1985年にも再浮上して2回(4週)トップ50入りしている[3]。全英アルバムチャートでは3位を記録して、自身2作目の全英トップ10アルバムとなった[5]。日本のオリコンLPチャートでは自身初のトップ10入りを果たしている[9]。 William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点を付け「メジャーなスターがメジャー・レーベルから発表した、最も挑戦的なアルバムの一つ」と評している[11]。また、スティーヴ・ポンドは『ローリング・ストーン』誌1982年10月28日号のレビューで5点満点中4.5点を付け「『ネブラスカ』は、スプリングスティーンが彼の芸術の核となる部分をさらけ出した、アコースティックの偉業にして根源的なフォーク・アルバムである。『闇に吠える街』と同様に悲痛な作品だが、より熟慮されている」と評している[19]。 『ローリング・ストーン』誌は本作を「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」で150位[20]、「1980年代のベスト・アルバム100」で43位に挙げている[21]。
作詞
レコーディング
反響
評価
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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