ネバダ・スミス
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ネバダ・スミス
Nevada Smith
監督
ヘンリー・ハサウェイ
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ(英語版)
原作ハロルド・ロビンズ
『大いなる野望(英語版)』
製作ヘンリー・ハサウェイ
製作総指揮ジョーゼフ・E・レヴィーン
出演者スティーブ・マックイーン
カール・マルデン
ブライアン・キース
アーサー・ケネディ
音楽アルフレッド・ニューマン
撮影ルシアン・バラード
編集フランク・ブラクト(英語版)
製作会社エンバシー・ピクチャーズ(英語版)
ソーラー・プロダクションズ
配給 パラマウント映画
公開 1966年6月10日
1966年7月23日
上映時間131分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
興行収入 $14,170,000[1]
2億0955万円[2]
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『ネバダ・スミス』(Nevada Smith)は、1966年アメリカ合衆国西部劇映画ハロルド・ロビンズ原作の小説『大いなる野望(英語版)』のスピンオフ映画。ヘンリー・ハサウェイ監督、スティーブ・マックイーン主演。

1966年の日本における洋画配給収入トップ10の第6位[2]
ストーリー

舞台は、1890年代アメリカ合衆国ネバダ州の片田舎。古い鉱山跡に、白人男性、カイオワ族インディアン女、16歳の少年の3人が、貧しくも慎ましく平和に暮らしていた。

ある日、少年が川で水くみをしているところに、3人のならず者が来て道を尋ねた。「サンドという人を探しているんだが。」「おやじだ。」「古い友人でね。ジェシーというんだ。家はどっちだい。」「あっち。」「坊や、名前は?」「マックス。」「有難う、マックス」去り際に、マックスの馬を追い散らしていった。マックスは、何故か不安に駆られ、急ぎ、家に向かって馬を走らせた。

家にいた両親は、切り刻まれて殺されていた。亡骸を家ごと灰にして、仇討をかたく誓うのだった。水も食料も持たず、1挺のライフルだけを携え、馬に乗って、3人組を追いかけた。

最初に出会った3人組は人違いだった。食事も一緒にさせてくれたが、朝起きたら誰もいなくなっており、銃や馬まで盗まれていた。2度目に出会ったのは、銃商人のジョナス・コードだった。マックスは、彼から拳銃のイロハを学び、悪党を探すのなら酒場に行けと、酒やポーカーまで教えてもらった。別れ際に、1ドルもらったので、本を買って文字や言葉を学ぶことにした。

牛追いの仕事をしながらも、行く先々で3人組を捜し歩いた。そんなある日、牛を追ってアビリーンの町までやってきた時のことである。同じカイオワ族の娘ニーサと知り合い、顎に傷跡のあるジェシーのことを尋たところ「酒場でカード配りをしている」とのことだった。彼の馬を見ると"SS"の烙印。父親の馬だ。そして、壮絶な死闘の末、彼を倒した。自らも重症を負ったが、ニーサに助けられ居留地で治療、回復をまった。

その後アビリーンへ戻り、ジェシーの妻アンジーから、彼の仲間ビルがルイジアナの刑務所に服役していることを聞き出した。この頃には独学の成果も上がり、新聞も読めるようになっていた。

マックスは狂言強盗を起こして捕まり、ルイジアナ刑務所に入った。そこはワニや毒ヘビのいる広大な湿地帯であった。そして巧みに脱獄を計画し、手引をしてくれるケイジャンの女ピラーやカヌーまで用意した。そこで、ビルをそそのかして3人で脱獄に成功。素性を明かしてビルと対決し、撃ち倒した。その際、カヌーが転覆し、ピラーは水の中で毒ヘビにかまれ、マックスの腕の中で永い眠りについた。

それから5年後、3人目のトムは、駅馬車強盗の頭になって、手下を増やそうとしていた。「そこの若いの、名前は?」「ネバダ・スミス。」(ネバダ出身で、銃の手ほどきをしてくれた人がガンスミスだったので、この偽名を思いついたのかもしれない)。そして、手下の中にもぐりこんだ。駅馬車襲撃の際、トム一人を手下達から切り離して川縁へと追い詰めた。とどめを刺そうとした時、ザッカルディ神父から聞いた話が心に過ぎった。指が引き金から離れた。トムが足元にいるアリンコのように小さく思えたのか。「殺してくれ。」とトムの泣き叫ぶ声を背に、静かに去っていくのだった。そこには、両親を殺された16歳の少年の姿はもうなかった。
キャスト

役名俳優日本語吹替
フジテレビ版ソフト版
マックス・サンド / ネバダ・スミススティーブ・マックイーン宮部昭夫矢崎文也
トム・フィッチカール・マルデン島宇志夫宝亀克寿
ジョナス・コードブライアン・キース相模太郎村田則男
ビル・ボードリーアーサー・ケネディ小林清志天田益男
ピラースザンヌ・プレシェット杉山佳寿子黒川なつみ
ザッカルディ神父ラフ・ヴァローネ清川元夢押切英希
ニーサジャネット・マーゴリン塚田恵美子山田里奈
ビッグ・フットパット・ヒングル後藤哲夫
所長ハワード・ダ・シルヴァ(英語版)廣田行生
ジェシー・コーマーティン・ランドー田中康郎花田光
ボンネル保安官ポール・フィックス
サム・サンドジーン・エヴァンス(英語版)仲木隆司
エルビラ・マッカンレス夫人ジョセフィン・ハッチンソン(英語版)松下亜紀
ベン・マッカンレスジョン・ドーセット(英語版)村松康雄小川隆市
バック・メイソンヴァル・エイヴリー
クインスバート・フリード(英語版)加藤修
ハドソン(バーテンダー)テッド・デ・コルシア横尾博之
以下はノンクレジット
ブルネットの酒場の女ロニ・アンダーソン
タビナカイザベル・ボニフェイス渡辺典子花嶋千代
ストラザーストローザー・マーティン仲木隆司
アンジー・コージョアンナ・ムーア藤貴子
ハリーロイ・N・シクナー石森達幸
不明
その他N/A戸部光代遠藤真
大林洋平
日本語版スタッフ
演出春日正伸松川陸
翻訳トランスグローバル平田勝茂
調整杉原日出弥
効果赤塚不二夫
制作トランスグローバルムービーテレビジョン
解説高島忠夫
初回放送1974年3月1日
ゴールデン洋画劇場
正味95分

脚注^ Nevada Smith (1966) - IMDb
^ a b 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、231頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4873767550


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