ネットブック
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出典検索?: "ネットブック" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2008年9月)

ネットブック(: Netbook)は、ウェブサイトの閲覧や電子メールチャットなどの基本的なインターネット上のサービスを利用することを主な用途とした、安価で小型軽量で簡便なノートパソコンのカテゴリーである[1]2007年から各パソコンメーカーから発売され、2012年に新規販売を終了した。ネットブックは簡易なインターネット利用やコンピューティングを目的とする(手前Eee PCネットブックの位置

また、同様のカテゴリーのデスクトップパソコンであるネットトップ(: nettop)についても、本項で説明する。
概要

ネットブックは、ネットワーク機能を備えてインターネットに接続して作業することを主な用途とした、比較的安価で小型軽量なノートパソコンの呼称(カテゴリー)である。

2007年10月に発売されたASUSEee PCが、最初のネットブックとされる。ただし、「ネットブック」の呼称が初めて使用されたのは、2008年3月にインテルが自社CPUであるIntel Atomについて語った際である[2]。この時点ではインテル自身もあまり明確に定義しておらず、「インターネット利用に特化した低価格モバイル」程度の意味だった(詳細は後述)。なお、ASUSを含めたネットブックメーカーは「ネットブック」という呼称を必ずしも使用していない。
一般的な構成
ネットブックの多くはIntel Atomなどの低価格のCPU、1GB程度の最低限のメモリ、5-13インチ程度の小型の液晶ディスプレイ、世代は古いが比較的軽量なOSであるWindows XPなどを搭載しており、拡張性は限定的である。
価格帯
価格は北米市場で300-800米ドル程度、日本のメーカーによって高値安定が維持されることが多い日本でも、登場当初は5-10万円程度だったものが2009年前半には円高の影響もあり、3-8万円程度となっていった。日本では家電量販店や一部パソコン専門店では、ネットブックとイー・モバイルなどの移動体通信端末およびサービス加入権をセットにしてインセンティブ制度の報奨金を価格値引きに反映させることにより、初期購入価格が安価で買える携帯電話と類似のパッケージが販売された。なお、インセンティブを利用したネットブックとイー・モバイル端末購入費用は携帯電話同様に2年間の割賦販売である。
普及の背景
ネットブックおよびネットトップが普及した背景には、ハードウェアの性能向上に加え、ウェブアプリケーションクラウドコンピューティングが普及し、インターネット上でコンピュータ処理やデータ保管などの大半が可能となったことが挙げられる。このため、クライアントであるパーソナルコンピュータ側では、性能や容量、さらにはWindows 7などの最新版OSなどを搭載する必要性が低下した。その意味ではネットブックやネットトップは、1990年代に登場したネットワークコンピュータの側面も持つ。ただし、ネットワークコンピュータや携帯情報端末は専用のOSを搭載して互換性が低いのに対し、ネットブックやネットトップはPC/AT互換機であり、性能・容量・拡張性は低いもののパーソナルコンピュータとしての基本的な互換性は犠牲としていない。このため、比較的軽量なソフトウェアならば、ローカル(パーソナルコンピュータ上)で実用的に使用することもできる。
ネットトップ
ネットトップ(Acer AspireRevo)ネットブックとほぼ同じ機能を備え、使用環境や形状がデスクトップパソコンに近い製品が「ネットトップ」と呼ばれる新たな製品分類として登場している。
歴史ハイキング中に興味を抱いた発見物の写真をOLPCで撮るタイの子供達

ネットブックの誕生には、2005年に提唱された(発展途上国の教育分野向けへの普及を主眼とし、俗に「100ドルPC」と呼ばれた)OLPCOLPC XO-1)の存在が大きく影響していた。OLPCの特筆すべき点は、廉価で限定的な性能でありながら、インターネット端末電子書籍リーダーとしての機能を併せ持っていたことである。そのため、OLPCのモックアップ試作機が発表されると、一部の技術者や熱心なモバイルネットユーザーから先進国での発売を期待する声が上がった[3]。そして、2007年10月にEee PCが発売されると、上記の「安価で小型軽量なネット端末」を求めていたユーザー達が飛び付き、「ネットブック」という新たな市場とカテゴリが誕生したのである。

2008年になるとASUS社のEee PCの成功を見た競合他社が次々に同様の商品を展開し、いわゆる「ネットブック戦国時代」へと突入することになる。アジア圏のパソコンメーカーが数多くの商品を開発・投入し、また米国メーカーもOEMまたはODM(Original design manufacturer:→OEM#用語の歴史と用法)供給を受け同市場に参入した[4]。これらメーカーの機種の多くに予約が殺到し、製造が間に合わなくなる程の爆発的な売れ行きを見せると、最初はネットブック投入に消極的だった日本国内メーカーも続々と新製品を発表し、ネットブック市場は乱戦の様相を帯びてくる。2008年10月になると東芝日本電気(NEC)、オンキヨー(当初はSOTECブランドを使用)といった大手メーカーも相次いで参戦を表明した。

しかし、2009年中盤に入ると市場はやや飽和気味となり、ネットブック購入者の中にはその性能や拡張性などに不満を抱く者も出てきた[5]。このためメーカー側も他社の商品との差別化をはかるため、上位機種として比較的潤沢なマシンリソースを予め備えたネットブックを投入し始めた。CPUやチップセットの生産拡大・機能向上などという動向も絡んで、安価低性能とするネットブックから、表示機能の拡大や機能の充実といった「高級化」で他社製品との差別化をはかったのである。例えば富士通の2009年6月に発表したネットブックでは従来の製品と比べてCPUと表示機能の拡大がはかられた[6]。2009年の新機種では、機能据え置きのまま低価格化するよりも、機能を向上させ価格は一定水準を維持する傾向が見られた。

この頃からスペック的に互角かそれ以上といえるiPhone 3GSをはじめとするスマートフォンの爆発的な普及やノートPCの低価格・薄型化、さらに2010年4月に発売されたiPadおよびAndroidを採用したタブレットがリリースされ、さらにはWindows搭載タブレットPCも登場したことで、ネットブックブームは終息していった。「元祖」といえるASUS社のEee PCも2012年春のモデルが最終となったほか、多くのメーカーも同時期に開発を終了した。ただ、明確な「ネットブック」ではないものの、それに近いコンセプトで作られたモバイルノートPC(ASUS社のEeeBook X205TAなど)が存在する[7][8]

Googleが推進するChromebookはコンセプトが近く、市場における役割を受け継いだとも捉えられている[9]
ハードウェア簡易的ながらビデオチャット用にWebカメラを備える機種もある(Eee PC


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