ネズミ取り必勝法
Mouse Trouble
監督ウィリアム・ハンナ
ジョセフ・バーベラ
製作フレッド・クインビー(初公開版ではクレジット無し)
音楽スコット・ブラッドリー
製作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・カートゥーン・スタジオ
『ネズミ取り必勝法』(Mouse Trouble)は、トムとジェリーの作品のひとつ。劇場公開時『ネズミ取り虎の巻』
第17回アカデミー賞短編アニメ賞受賞作品。 ある日、トムに小包が届く。それは「HOW TO CATCH A MOUSE (ネズミの取り方)」という本だった。 早速、トムはこの本に書いてあることを片っ端にためし、様々な方法でジェリーをやっつけようとするが、どれも一枚上手のジェリーには効果無く、頭を焦がされる、罠にはめられる、目を殴られる、針を四方から刺されて蜂の巣にされる、などして逆にボコボコにされてしまう。 頭にきたトムは本を粉々に破り、最終手段としてジェリーの家の周りにたくさんの爆弾を仕掛けるが、導火線に火をつけるも湿気ったかのように火がつかず、息を吹きかけているうちに大爆発が起こってしまう。気がつくと家はほとんどふっとび、無傷のジェリーだけが立っていた。ジェリーが空の上を見上げると、ハープを持ちながら天に召されていくトムの姿があった。
目次
1 作品内容
2 スタッフ
3 補足
4 外部リンク
作品内容
スタッフ
監督 - ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラ
製作 - フレッド・クインビー(初公開版ではクレジット無し)
共同製作 - ウィリアム・ハンナ(クレジット無し)
脚本 - ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラ(全員クレジット無し)
原画 - ケネス・ミューズ(初公開版では、ケン・ハリス名義)、ピーター・バーネス、レイ・パターソン、アーヴン・スペンス
原画補 - バーニー・ポスナー(クレジット無し)
レイアウト - ハービー・アイゼンバーグ(クレジット無し)
音楽 - スコット・ブラッドリー
彩色プロセス - テクニカラー
録音プロセス - ウェスタン・エレクトリック
制作 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・カートゥーン・スタジオ
配給 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、ロウズ・シアター
補足
本作品にジェリーを追いつめたトムがあべこべにやられてしまう場面があるが、そのときトムは「Don't You believe it!(「信じるなよ」という字幕が付く)」(日本語吹き替えは新版が「そんなの嘘だ!」旧版は「ふえぇ、うまく行かないもんですねー」と話す)と直接しゃべる。(トムとジェリーはアドリブカートゥーンのため、いつもは叫び声や悲鳴をあげる程度にしかしゃべらない。)スタッフ・出演者の声ではなくハリー・ラング(Harry E. Lange,1894?1953)が出演したラジオ番組"Don't You believe it!"のジングル (ラジオ)。1953年の「恐怖の白ネズミ」でも使われている。
トムが玩具の女の子のネズミ人形を使ってジェリーを仕留めようとする場面があるが、その人形のセリフは旧版は「あたしとデートしましょうよ」であるのに対し現在のDVDでは「いつか私に逢いに来て」となっている。人形の声を演じたのは女優・歌手のサラ・バーナー(Sara Berner。戦前から声優業も行い同年の『素敵なおさがり』ではジェリーの声も担当した。DVD収録の日本語吹替版はジェリー役のチマによる)で、日常的な台詞としては不自然さが残るものの、"Come up and see me sometime."という原語にあたる限り「デート」を排したDVD版の方が直訳に近い事が解る。
外部リンク
Mouse Trouble - インターネット・ムービー・データベース(英語)
Mouse Trouble - The Big Cartoon DataBase
表
話
編
歴
トムとジェリーの短編作品 (ハンナ=バーベラ期)
1940年代
1940年
上には上がある
1941年
夜中のつまみ食い
メリー・クリスマス
1942年
お化け騒動
共同作戦
バラ色の人生
楽しいボーリング
にわとり婆さん / にわとりのおばさん
1943年
悪魔のささやき
淋しがりや
勝利は我に
赤ちゃんはいいな