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ネコジャラ市の11人
ジャンル人形劇
原作井上ひさし
山元護久
山崎忠昭(1970年度)
製作
制作NHK総合テレビジョン
放送
放送国・地域 日本
放送期間1970年4月6日 - 1973年3月16日
放送時間平日18:05-18:20
放送枠子供の時間 (NHKテレビ番組)
放送分15分
回数668
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ネコジャラ市の11人(ネコジャラしのじゅういちにん)は、NHK総合テレビジョンで1970年(昭和45年)4月6日[1]から1973年(昭和48年)3月16日[2]まで放送された人形劇である。全668回・カラー放送。
概要
『ひょっこりひょうたん島』を継承してミュージカルに近い形を採っていたが、当初は成人キャラクター中心のサイケデリックでシュールな「対立と破壊」を中心とする内容であった。第90回(1970年8月放送)以降、火山爆発による大災害で多くのキャラクターが行方不明という形で引退させられ、そこからは大きく路線変更して、災害からの復興と新たな町づくりをテーマにしたストーリーになる。
『ひょっこりひょうたん島』の製作陣および声優が多く登場。題の中の「11人」の意味については、初期の人間キャラクター10人(大人キャラ6人、子供キャラ4人)にテレビの前の視聴者自身を加えて11人と、ナレーション役の登場人物・ナレーちゃんによって解説されていた。
当時の業務用ビデオテープ(2インチVTR)は非常に高価で大型であり、VTRで収録された番組の多くはテープを再利用するために放送終了後に消去された。本作も例外ではなく、2018年時点では、番組本編の映像はNHK内に現存しておらずNHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている[3]、かろうじて関連映像が残っているのみであった。
番組開始前に流された1分30秒ほどの番宣映像が現存しており、初期キャラクターによる本編の一部分を確認することができる[4]。後述のDVDにはこの映像が収録されている。
浩宮が学習院の生徒と共にNHK放送センターを訪れた模様を取材したニュースフィルムには、本作が演じられていたスタジオの様子が撮影されている。
NHKで1971年4月23日に放送されたドキュメンタリー番組『檻の中』では、番組中で上野動物園のゴリラ「ブルブル」にストレス対策として見せたテレビ番組に本作も含まれており、初期のオープニング映像等が部分的に映し出されている。同番組は2004年にNHKアーカイブスにて再放送され、2010年時点でNHK番組公開ライブラリーで視聴することができる。
2015年になって、当時の演出スタッフが保管していた初期のオープニングのフィルムが発見された[5]。映像はノンテロップ版で音声は記録されておらず、NHKに保存されていたオープニング音声を合成して復元されたものが2015年5月26日に関東地区で放送された情報番組『ひるまえ ほっと』内の『発掘!お宝番組』のコーナーで放送された。2015年6月現在、NHKアーカイブスのサイト上で映像が公開されている。
オープニングフィルム発掘からおよそ4年後の2019年1月25日、NHKアーカイブスの『番組発掘プロジェクト』公式ページにて、番組本編映像の一部が発見された事が明らかにされた。発見されたのは第255回(1971年4月23日放送)の冒頭(オープニングから本編序盤)4分48秒間の映像で、収録デッキの仕様により白黒映像での発掘となった。この映像は日本テニス協会が寄贈したビデオテープに録画されていたもので、本来は『デビスカップ東洋ゾーンAセクション決勝第1日 「日本」対「オーストラリア」』の試合中継映像を録画したものだった。当時の家庭用デッキに現在のタイマー予約機能が存在していなかったことから、中継終了後も録画が続き、テープの残りにテニス中継の後、18時からの『こどもニュース』に続いて放送された『ネコジャラ市』の映像が一部分のみ記録されたという偶然の産物がもたらした物だった[6]。これにより、放送当時の番組放送形態も一部明らかになり、オープニングでは画面左下に「6:05」の時刻表示があった事、テーマソングの歌詞テロップ表示が存在していた事が明らかとなった。