ネオ・プログレッシブ・ロック
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ネオ・プログレッシブ・ロック
様式的起源
プログレッシブ・ロック
ハードロック
ファンク
パンク・ロック
文化的起源1980年代初頭
イギリスイングランド
使用楽器ギターキーボード
関連項目
ニュー・プログ
ポスト・プログレッシブ
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ネオ・プログレッシブ・ロック(Neo-progressive rock、neo-progとしても知られる)は、1980年代初期にイギリスで開発されたプログレッシブ・ロックのサブジャンルである。このジャンルで最も人気のあるマリリオンは、10年でメジャーな成功を収めた。このジャンルのいくつかのバンドは、レコーディングとツアーを続けている[1][2]
特性

ネオ・プログレッシブ・ロック(または単に「neo-prog」)[3]は、多くの場合、深く感情に訴えかける内容と、ドラマチックな歌詞、舞台上での画像と演劇の大幅な導入によって特徴づけられている。音楽はほとんどが入念な作曲の産物であり、即興によるジャムなどにはあまり依存していない。このサブジャンルは、キーボードと組み合わせた、クリーンでメロディックで感情的なエレクトリックギター・ソロに大きく依存している。ネオ・プログレッシブ・ロックというジャンルに対する主な音楽的影響は、初期のジェネシスキャメルなどのプログレッシブ・ロックの最初の波となったバンド、また、もっと少ない範囲ではヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターピンク・フロイドからのものである[1]ファンクハードロックパンク・ロックも、このジャンルに影響を与えた[4]
略歴

書籍『The Progressive Rock Files』にて著者のジェリー・ラッキーは、「A Neo Beginning!」というタイトルでネオ・プログレッシブ・ロックの章を捧げており、このサブジャンルがプログレッシブ・ロックのなかでも「1981年後半に浮上したことで、この音楽形式の永続的な価値を証明する」ものとして扱っているが、「サウンドは少し違っていた…もう少し噛みつくようで、もう少し1980年代的であった」と述べ、メイン・ジャンルと区別している。同じ本の後半で、ジェリー・ラッキーは、1980年代半ばにこのプログレッシブ・ロックのサブジャンルがピークに達したことを示唆した。1984年のこのサブジャンルの夜明けには、イギリスのネオ・プログレッシブ・ロック・バンドがすべて楽曲をリリースした。有名なネオ・プログレッシブ・ロックのアルバムには、マリリオンのセカンド『破滅の形容詞』、パラスの『ザ・センティネル』、ペンドラゴンの『Fly High Fall Far』、トゥエルフス・ナイトの『Art and Illusion』、ソルスティスの『サイレント・ダンス』、クエーサーの『Fire in the Sky』があった[5]

このジャンルの先駆者はエニドで、ロックとクラシックを融合させたが、もっと現代的な作曲家よりもレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの影響を強く受けていた[6]。この時代のアプローチの変化は、『グレイス・アンダー・プレッシャー』などラッシュのアルバムから、より短い作曲と、キーボードを基調としたサウンドへのシフトによって聞き取ることができる[7]。ネオ・プログレッシブ・ロックのバンドは、グループによる即興ではなく個々のソロを強調し、さらにワールドミュージックの要素を取り入れていった。歌詞はより個人的で難解になっていった。コンセプト・アルバムはまだつくられていたが、それほど頻繁ではなく、小規模に作成された[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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