ヌーディスト
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ヌーディストビーチ(ヴィスマール海岸、1984年8月28日

ヌーディズム(英語: Nudism)は、全裸でありながら服を着た状態と全く同じように過ごすこと。ただし衣服を着て生活することが規範となっている社会における活動を言う。日本語では裸体主義(らたいしゅぎ)と言う。

ヌーディズムは、自然との関わりを強調してナチュリズム(英: Naturism ネイチャリズム)と呼ばれることもある。ドイツでは FKK(: Freikorperkultur)と呼ばれる。ただし、似ている語のナチュラリズム(英: Naturalism)は「自然主義」のことで全く別の概念である。

ヌーディズムを実践する者をヌーディスト (Nudist)、ナチュリスト (Naturist)、裸体主義者という。
概要

一般に、衣服の拘束からの解放感や、全身が直接日光や水や空気に触れることを楽しむことを目的に、日光浴海水浴[注釈 1]外気浴森林浴スポーツなどを行ったり、全裸になって屋内で過ごす。レクリエーション、またリラックス法として実践される。

日常行われる「風呂に入る」「衣服を着替える」とは異なり、”自らが裸になる”プライベートな目的行為にもかかわらず、公衆の耳目を集める公園海岸森林などの場所で行われる場合に、”他人の裸を見る”ということが非目的であれ可能となることが非道徳的行為わいせつ)と捉えられて問題となる。

欧州ではこれらが保全された場所で行われることは比較的理解が進んでいる。ドイツフランスなどの「ヌーディズム先進国」では、家族や仲間でヌーディズムが実践されていて、公認のヌーディストエリアも多数存在する。また、ヌーディズムを否定的に捉える人との「棲み分け」を図るべく、専用のビーチやキャンプ施設等が設けられている場合も多い。ヌーディスト専用のホテルも存在する。ヨーロッパでは剃毛がごく普通におこなわれるため、現在のヌーディストは完全に局部を剃ってある人が多いが、陰毛に関する規定はなく、はやしていても良い。

ヌーディズム先進国では、いわゆる露出行為とは「性的感情の有無」などを基準に区別されている。しかし、”他人の裸を見る”ことが衆目を集め、また性欲の発情につながることを否定しきれないため、日本を含めてそれ以外の地域においては、両者を同一視されてしまうことも多い。
ヌーディズムの歴史

19世紀末、ヨーロッパにおいて、工業生産の増大と鉄道自動車による加速度的な近代化に反発するかたちで、自然回帰の動きが高まり、ハンドクラフト運動、禁煙禁酒運動、健康食、健康飲料(果実ジュースなど)、ダンス、海水浴、日光浴、ワンダーフォーゲルハイキングなど野外活動の推奨などが声高に叫ばれ始めた頃に、こうした運動がまずドイツで始まり、続いて他のヨーロッパ各国に広がり、さらにアメリカ大陸オーストラリアなどにも広まった。
1920年にフランス最初のナチュリズム施設「スパルタクラブ」がヴァル=ドワーズ県にでき、1950年にはフランスナチュリズム連盟(FFN)が設立された。
ヨーロッパが東西の両陣営に分裂していた時分も、夏場には東欧諸国やソビエト連邦内部の欧州側にはこうした文化がしっかりと存在していた。
2002年の時点においてFFN加盟のヌーディストキャンプは約170ヵ所あるが、小は数十人を収容できるだけの簡単なキャンプ場から、大は大西洋岸のEURONATのような数千人を収容できる規模まで様々である。自治体によって認可されているヌーディズム用の海岸及び川、湖は2000年時点で約70カ所である。
2004年から2005年にかけて、中国韓国ヌーディストビーチ開設の動きがあったが、実現しなかった。

2010年代に入るとヌーディズムは徐々に下火となり、クロアチアアドリア海に面したヌーディストキャンプは、1980年代半ばの34か所から9か所にまで数を減らした。利用者も高齢化が進んでいる[1]
ヌーディズムの現状

ヌーディズムを愛好して実践する者は、少数派に止まっている。しかし、西欧諸国など、「ヌーディストビーチ」や「ヌーディストキャンプ」が多数ある国も存在する[2]。南フランスのキャプ・ダグド (Cap d'Agde) のような大規模な施設は「ヌーディストリゾート」と呼ばれることもある。

こうした活動のできる場所のガイドブックは、ヨーロッパでは夏場、駅のキヨスクのようなところで簡単に手に入れられる。国家や地方自治体が公的に用意した観光案内のホームページでもヌーディズムの紹介が掲載されたり、ヌーディストサイトを紹介するガイドブックがダウンロードできるなど、社会的に一定の認知を受けている。海岸だけでなく大都市部の真ん中の公園なども夏場は、こうした愛好者たちが集まって来る。教会や市議会などでは毎年のように対応が議論されている。

全裸が義務づけられて裸になる者だけが入場できる所と、服は着ても着なくてもいい("clothing optional")という所があるが、いずれの場合でも、他人の裸を見ることではなく、自分が裸になることを楽しむための場所である。ヌーディズムが一定の社会認知を得ている欧米でも、法律とのトラブルを避けるためにも性的な行動を除外しようとする所が多い。例外的に、性的な関係を求める者が集まる危険な場所も存在する。

これらの場所には、その規模によって様々だが、プールサウナをはじめ、テニス場・アーチェリー場・ジムなどのスポーツ施設や、売店・レストラン・子供の遊び場などが設置されている。また、イベントとして、スポーツ大会・歌謡ダンスパーティーコンテストボディペインティング映画上映会などが催されることがある。これらを総称してヌードレクリエーション(略してヌーレク)と言う。

一般的には、週末や休日などにこれらの場所に、カップル、夫婦、家族連れなどで出かけ、日帰りで、あるいは宿泊して(1泊から、夏の長期休暇には数週間も)過ごす。椅子などに座る際はタオルを敷くことが衛生上のエチケットとして求められる。裸でいることを除いて、基本的な日常生活でのマナーは全て必要である。

また、特別な場所に出掛けるのではなく、自宅等において全裸で日常生活を行う者がいる。また、他人が立ち入らない野山や海岸でヌーディズムを実践する者もいる。露天風呂混浴風呂などの施設を利用して、全裸の開放感を楽しむ者もいる。

平和を求めたり、戦争環境汚染野生動物の狩猟に反対するために、全裸でアピールを行う場合がある。全裸で自転車に乗り、自動車による環境汚染に抗議するNaked Bike[3]が有名で、パリロンドンマドリードモントリオールメキシコ市など世界各都市で毎年行われている。

米国ミシガン州立大学には、学生が全裸で町を走るNaked Mileという伝統行事が2004年まであった。

ヌーディズムの国際団体として「国際ナチュリスト連盟(International Naturist Federation/INF)」(1953年創立、本部ベルギーアントウェルペン)があり、またアメリカ大陸やヨーロッパ、オーストラリアなどの各国に国内組織がある(例えば、アメリカ合衆国のAmerican Association for Nude Recreation/AANR、フランスのFederation francaise de naturisme/FFNなど)。


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