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ニ短調
各言語での名称
英語D minor
独語D-Moll
仏語Re mineur
伊語Re minore
中国語D小調
音階
は全音を、は半音を示す。
関係調
同主調 (I)ニ長調
平行調 (III)ヘ長調
属調 (Vm)イ短調
属調平行調 (VII)ハ長調
下属調 (IVm)ト短調
下属調平行調 (VI)変ロ長調
前後の調と異名同音調
異名同音調なし
半音下の調嬰ハ短調
半音上の調嬰ニ短調/変ホ短調
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ニ短調(ニたんちょう)は、西洋音楽における調のひとつで、ニ (D) 音を主音とする短調である。調号はフラット1箇所 (B) である。 ニ短調の音階構成音上行→下行123456787654321 赤マスは一般に臨時記号により表される。 ニ短調の和音構成音(ダイアトニック・コード)コードネームDmEm-5FaugGmAB♭C♯m-5DmM7Em7-5FaugM7Gm7A7B♭M7C♯dim7A7(♭9) 和音は和声的短音階で考えたもの。 バロック時代、鍵盤楽器はハ長調を基準に中全音律等の古典調律に調律された。ニ短調の場合、近親調全ての調の音階の響きが良いので、ト短調同様、穏やかで真面目な雰囲気を感じさせる。 ヴァイオリンの弦の音をすべて含んでいるため、ヴァイオリンにとっては演奏しやすく機能和声上の主音、属音、下属音の五度が開放弦のため倍音の響きが豊かな調である。リュート (バロック式13コース) の場合、第1コースから順にf',d',a,f,d,Aとニ短調の主和音に調弦される。そのためリュートが良く響く調である。 弦・管楽器ともに比較的よく響く調であることから、短調の作品が極端に少なかった古典派時代においても、この調は多く書かれた。ただし長調の曲の数に比べれば圧倒的に少ない。交響曲・協奏曲のジャンルではトランペットとティンパニを加えた葬送的な作品が多い。 シャルパンティエはこの調について「厳粛さや敬虔さを表す」と述べている。マッテゾンは「信仰深く穏やかであるとともに、高貴で心地よく満ち足りた性格を表す」と述べている。 歌劇や宗教曲では、人間の激昂する場面や恐怖、修羅場を表す「怒りの調」として多く用いられ、人間を表す象徴となる。
音階と和音
自然短音階DEFGAB♭CDCB♭AGFED
和声的短音階DEFGAB♭C♯DC♯B♭AGFED
旋律的短音階DEFGAB♮C♯DCB♭AGFED
第9音B♭
第7音C♯DEFGAB♭G
第5音AB♭C♯DEFGAB♭C♯DEFGE
第3音FGAB♭C♯DEFGAB♭C♯DEC♯
根音DEFGAB♭C♯DEFGAB♭C♯A
和音記号IIIIIIIVVVIVIII7II7III7IV7V7VI7VII7V9
VIIの和音 (C♯m-5) はV7 (A7) の、VII7の和音 (C♯m7-5) はV9 (A7(♭9)) の根音を省略した形とみなされることがある。
その他のコードネームも実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。
特徴
ニ短調の曲の例
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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