ニンテンドーDSi
メーカー任天堂
種別携帯型ゲーム機
世代第6世代
発売日 2008年11月1日
2009年4月2日
2009年4月3日
2009年4月5日
2009年12月19日
2010年4月15日
対応メディアニンテンドーDSカード
ニンテンドーDSi専用カード
SDメモリーカード
外部接続Wi-Fi
オンラインサービスニンテンドーWi-Fiコネクション
売上台数 590万台[1]
1,235万台[1]
2,844万台[1]
互換ハードウェアニンテンドーDS
ニンテンドーDS Lite
(ゲームボーイアドバンス用スロットを利用するソフトを除く)
前世代ハードウェアゲームボーイアドバンス
次世代ハードウェアニンテンドー3DS
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ニンテンドーDSi(ニンテンドーディーエスアイ、略称: DSi)は、2008年(平成20年)11月1日に任天堂から発売された携帯型ゲーム機。ニンテンドーDS・ニンテンドーDS Liteの上位モデルに当たる。キャッチフレーズは『自分仕様の「マイDS」へ。』。
次世代機ではなく、あくまでニンテンドーDSの派生機という位置付けになっているが、機能・仕様共に従来のニンテンドーDSと比べて大きく変更されたものとなっている。そのため、ニンテンドーDSi専用のソフトや、DSiと旧DSでは挙動が異なるソフトも存在する[注釈 1]。
本記事では、2009年11月21日に日本国内にて発売されたDSiの大画面モデル「ニンテンドーDSi LL」(ニンテンドーディーエスアイ エルエル)についても記述する。どちらのモデルも日本国内における公式修理サポートは終了している[2]。 開発者インタビュー「社長が訊く」によると、当初は一台に2枚のDSカードを同時に装着できる「ダブルスロット」仕様として開発されていたが、実際に出来上がった試作品のサイズが大きすぎると判断されたため、設計を最初からやり直して従来どおりDSカード1枚のみの仕様になったとのこと。カメラは従来のニンテンドーDSにあった触覚(タッチスクリーン)と聴覚(マイク)に続く「視覚」入力機能を付けるという発想で盛り込まれた。画素数(30万画素)は同時代のデジタルカメラと比較すると低解像度だが、「DSの画面の縦横2.5倍の画像が撮れる」ため、DSi内で使用する分には十分としている[3]。 また名称に関して、ニンテンドーDSiの「i」は次の3つの意味を持っている[4]。 ニンテンドーDS Liteからの変更点を中心に説明する。
開発
Wiiの「i」と同様に人を表している。
Wiiが「we(私達)」を表していたのに対し、DSiは「I(私)」を表している。キャッチフレーズに含まれている「マイDS」の意が込められている。
DSiに目(eye)が付いていることを表している。目とはカメラのことである。
歴史
2008年10月2日 - 「任天堂カンファレンス2008.秋」にて発表された。同カンファレンスにて、当時社長であった岩田聡は、「DSを一家に1台あるものから、1人1台所有するものに変えていく」という目標を掲げ、その目標の達成に近づくためにニンテンドーDSiを開発したと発表した。
2008年11月1日 - 発売。売り上げは2日で約10万4,000台を記録した[5]。
2010年6月19日 - 価格が18,900円から15,000円に値下げされる[6]。
2012年12月13日 - ニンテンドーDSi LL/DSi本体機能最後の更新が行われ、バージョン1.4.5となった。
2015年7月8日 - ニンテンドーDSiウェアにG.Gシリーズから7作品が追加された。これがDSiウェア最後のソフトとなった。
2016年
3月31日 - 「ニンテンドーDSiショップ」サービス終了のお知らせが発表。[7]。
10月2日 - 「ニンテンドーDSiショップ」のDSiポイントの追加が終了。
2017年
4月2日 - 「ニンテンドーDSiショップ」のDSiウェアの購入手続きが終了。
4月4日 - 「ニンテンドーDSiショップ」の残高の払い戻しが開始。
8月中旬、ニンテンドーDSi [TWL-001]、ニンテンドーDSi LL [UTL-001]の修理受付が終了。
10月1日 - 「ニンテンドーDSiショップ」残高の払い戻し申し込み受付が終了[8]。
特徴ニンテンドーDSi(左)とニンテンドーDS Lite(右)の比較図閉じたときのDSi。右上にある大きな円がカメラのレンズで、小さな円はカメラ起動時、ピンク色に光る。DSiのACアダプタ
画面
3.0インチから3.25インチに拡大。画素数や2画面・下画面のみタッチスクリーンという構成は変わらない。輝度調整が4段階から5段階へ変更された(中輝度が追加)。
大きさ・重量
縦・横の寸法は数mm程大きくなり、厚さは12%(2.6mm)薄くなった。また、4g軽量化された。
カメラ
新たに30万画素のカメラを本体上蓋側背面とヒンジ部内側の2箇所に搭載した。撮影した写真は内蔵メモリ(初期状態で最高413枚まで保存可能)やSDメモリーカードに保存される。
SDメモリーカードスロット
新たにWiiで採用されているSDメモリーカードスロットを搭載した。カメラで撮影した写真の記録やオーディオ再生機能(後述)などで利用される。ニンテンドーDSiウェア(以下「DSiウェア」)でダウンロードしたソフトウェアをSDメモリーカードにコピーすることもできるが、SDメモリーカード内のデータを直接起動させることはできない。SDメモリーカードと、最大32GBのSDHCメモリーカードに対応。SDメモリーカードのほか、変換アダプタを用いてminiSDカード・microSDカードも使用可能。ただし、SDXCメモリーカードは使用不可。認識がされる対応フォーマットはFAT32のみとなる。
内蔵メモリ
新たにWiiで採用されている256MBの内蔵メモリを搭載。DSiウェアと呼ばれる実用ソフトウェアや容量の小さいゲームソフトを内蔵することが可能(DSiウェア以外のゲームソフトを内蔵メモリにインストールすることはできない)。各データのサイズや空き容量は全て「ブロック」という単位で表示される。1ブロックは128KB相当。なお、256MBの内128MBは、カメラで撮影した写真・本体設定・受信した本体アップデートプログラムなどの保存領域として使用されるため、ユーザーがDSiウェアの保存に使用できるのは128MB(ブロック換算で1024ブロック相当)である。容量の大きなDSiウェアのデータを多く記録していくと容量が足りなくなる場合があるが、容量を拡張する手段はない。
ゲームボーイアドバンススロット廃止
DS及びDS Liteでは、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)用ソフトをプレイできたが、DSiでは、ゲームボーイアドバンス用ソフトのスロットが無くなったため、GBA用ソフトがプレイできなくなった。また、DS用ソフトであっても『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』などでのGBA用ソフトとのデータ連動や『DS振動カートリッジ』などのGBAスロットに差し込む拡張機器は使用できない。よって、『オシャレ魔女 ラブandベリー DSコレクション』などのGBAスロットに差し込む拡張機器がプレイする上で必要不可欠なソフトは、プレイ自体不可能である。