ニワウルシ(庭漆[2]・樗[3]・臭椿[3]、学名: Ailanthus altissima)は、ニガキ科の落葉高木。別名、シンジュ(神樹)。和名に「ウルシ」がついているが、ウルシ(ウルシ科)とは全くの別種。ウルシのようにかぶれる心配はない。ニワウルシの和名は、ウルシに似ているが、かぶれないので庭に植えられることから。シンジュは英語名称の"Tree of Heaven(ツリー・オブ・ヘヴン:天国の木)"、ドイツ語名称のGotterbaum(ゲッターバウム:神の木)の和訳による。中国原産で、中国名は臭椿(別名:樗)[1]。 原産は中国北中部。日本には明治初期に渡来した。街路樹などにされ、野生化しており、河川敷などで群生している[2]。 ガ(蛾)の一種であるシンジュサンの食樹としても知られ、シンジュサンでの養蚕目的に栽培されたことも各地に野生化する原因となった。近年では道端などに広く野生化しており、日本同様に導入されたアメリカなどでは問題化している。 農業害虫のシタベニハゴロモ 落葉広葉樹の高木で、樹高は10 - 20メートル (m) になる[2]。幹は真っ直ぐで枝は太い[2]。樹皮は灰色で皮目があり、滑らかであるが、のちに縦波状の筋ができる[2]。一年枝は赤褐色で太く、皮目が多く、枝先に毛が残ることがある[2]。
分布と生育環境
形態・生態