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エンブレム
旗
通称ニューヨーク市警
略称NYPD
標語Fidelis ad Mortem
組織の概要
設立1845年5月23日
職員数50,676人
年間予算60億ドル(2020年 現在)[1]
管轄
活動管轄ニューヨーク市
ニューヨーク市警察の管轄地域
本部ニューヨーク市ポリスプラザ1番
設備
車両9,624[2]
船舶29[3]
航空機8
馬45
警察犬34
ウェブサイト
⇒公式ウェブサイト
ニューヨーク市警察(ニューヨークしけいさつ、英: New York City Police Department、略称:NYPD)は、主にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区内での法の執行および捜査活動を行う警察である。 ニューヨーク市警察は、ニューヨーク州ニューヨーク市に本部を持つ自治体警察。警察官約37,800人を擁し、全米で最大の警察である。本部庁舎はニューヨーク市庁舎と通りを挟んだパーク・ロウに置かれ、「One Police Plaza(1PP、ポリスプラザ一番地)」と呼ばれている。ちなみに直近にあるのが連邦地方庁舎(裁判所や移民局
概要
「世界の首都」と称されるニューヨークの治安を維持するため、航空隊、港湾隊、高速道路隊を含む巨大な組織を有している。以前は別組織であったニューヨーク市地下鉄を管轄する地下鉄局や、市営住宅団地を管轄する住宅局、イエローキャブに扮した警察車両で防犯活動を行う巡回局の防犯タクシー隊など一風変わった組織もある。
パトロールカーのデザインは、1990年代後半までは青色と白色の塗装に2本の白線が引かれ、横にはNYC文字、紋章、「POLICE」と入った図柄だった(他機関のようなバッジを用いたマークは、階級単位でデザインが変わる為使えない)が、現在は白色の塗装に2本の青線が引かれ、紋章・「NYPD」・標語の順に入っている。
パトカーの車体の側面に貼られたニューヨーク市警察のロゴ
警察官達。左と中のESU(特殊部隊)隊員は、ヘルメットや特殊部隊用出動服を装着している。右の女性警察官は夏用勤務服で、被っている帽子は制式の八角帽 (8 point hat)。また襟章と名札から、ミッドタウンサウス分署所属のヴィッカース巡査と分かる。
第75分署のガント巡査部長。911テロから間もない時期であり、胸のバッジに喪章を着けている。白シャツを着ているが、これは旧規定によるもので、現行規定では白シャツになるのは警部補以上。
「ウォール街を占拠せよ」に伴い、ウォール街の西端で警戒にあたるパトロール局マンハッタン南管区特務班 (Task Force) の巡査ら。「MSTF」の襟章と、左上腕部に特務班のワッペンを装着している。また大量の逮捕者が出た場合に備え、多数の樹脂製手錠を携帯している。他機関同様、半袖シャツの時はノーネクタイでよいが、長袖シャツ着用時にはネクタイが必須。
フォード・クラウンビクトリアのパトロールカー。NYPDにおけるパトカーの正式呼称はRadio Motor Patrol (RMP) で、これを邦訳すると警ら用無線自動車となる。
航空隊のヘリコプター。アグスタ A119 コアラ。
沿革・歴史
1845年5月23日設立
1970年代、ニューヨーク市の治安は著しく悪化し、警察の腐敗も取りざたされたが、ルドルフ・ジュリアーニ市長が行ったコンプスタットのような犯罪抑制システムの取り入れなどの警察改革で警察の能力は大幅に向上し、1990年代以降犯罪件数は大きく減少した。
1992年7月30日、すでに麻薬売買で逮捕され仮釈放されていた警察官マイケル・ダウド(英語版)が誘拐未遂を起こしFBIに逮捕された。彼は「史上最も腐敗した警察官」と呼ばれた。[4]
2001年に起きた世界貿易センタービルを狙った同時多発テロでは、23名の警察官が殉職している。
2010年3月19日 告訴告発管理用のコンピュータにテスト用サンプルとして住所を入力されていたことが原因で、ブルックリン区に住む80代の夫婦が8年間にわたって謂れのない捜索を50回も繰り返し受けていた事が判明。市警本部長が直接謝罪に訪問[5]。
2013年2月21日早朝(東部標準時)、クイーンズ区で日本人留学生がパトロールカーに撥ねられ死亡。市警察は「刃物を持った男がいるとの通報を受けて、サイレンを鳴らし警光灯を点滅させて緊急走行していた」と主張するが周囲にいた人達はこの事実を否定。遺族は真相究明と責任追及のため提訴するという[6]。2017年5月31日、地元紙が連邦地裁において和解が成立したと報じた[7]。
2020年、2019新型コロナウイルスの対応を行う中で感染者が続出、3月27日までに全職員の11%に相当する約4100人が病休を取る事態となった[8]。