ニューヨーク市の地理
[Wikipedia|▼Menu]
ニューヨーク市5区ニュージャージー州東部の一部、およびニューヨーク港周辺の主な水路を写した空撮写真

イースト川大西洋へ注ぐ自然港に位置するニューヨーク市の地理は特に沿岸部が特徴的である。また、海と川に囲まれていることから利用できる土地が乏しくアメリカ国内で最も人口密度の多い都市の1つとなっている。しかしながら、ニューヨーク市は都市の管理が行き届いていることからアメリカ国内で最もエネルギー効率の良い都市となっており、かつ最も公共交通機関の利用率が高く自動車依存率の低い都市となっている。都市の気候は温暖である。
地理ニューヨーク市の行政区5区の区割り

ニューヨーク市アメリカ合衆国北東部ハドソン川の河口のあるニューヨーク州南東部に位置している。ニューヨーク=ニュージャージー港河口に位置し、その中心はニューヨーク港であり水深の深い水路と大西洋から直接入港可能という自然の利点を持つことからニューヨーク市の貿易産業の振興を促進した。しかし、港と水路は大きく土地を隔てており、ニューヨーク市の5つの行政区のうち、マンハッタン区スタテンアイランドは離島、ブルックリン区クイーンズ区は離島であるロングアイランドの西に位置しており、ブロンクス区のみ北アメリカ大陸本島と陸続きになっている。このことから開発可能な土地が少なく人口密度の増加に拍車をかけている。

ニューヨーク市は北アメリカ大陸の2つの地質構造の境界に位置している。東海岸平野の一部であるブルックリン区とクイーンズ区の両区が位置するロングアイランドは最終氷期にできたローレンタイド氷床の南縁に形成された巨大なモレーンである。ブロンクス区とマンハッタン区はニューアーク盆地の東端にあり、三畳紀超大陸パンゲアが分裂する際に下に沈んだ地殻からなっている。ニュージャージー州からニューヨーク市にかけてハドソン川沿いに伸びるパリセード岩床にはかつて盆地を埋め尽くしていた岩が露出している。マンハッタン区の地盤は頑丈な変成岩で構成されており、超高層建築物をしっかりと支えている。

オランダによる植民地支配後、市の土地は人間の手によりかなり変化し水辺に沿って開発が行われてきた。また、ロウアー・マンハッタンバッテリー・パーク・シティなどを中心に埋立が行われた。マンハッタン区においてはほとんどの地形が平らにされている[1]。特にイーストサイドはほとんどの地区が平らにされているがウェストサイドはいくつか自然の丘が残されている。また、イースト・ハーレムのダッフィーズ・ヒルなどイーストサイドでも僅かながら丘が残されている。

市の土地面積は約321平方マイル(830平方キロメートル)とされている[2]。ただし、最近の計算では約304.8平方マイル(789.4平方キロメートル)とされている[3]。市内最高標高地点はスタテンアイランドのトート・ヒルの海抜409.8フィート(124.9メートル)の地点である。これはメイン州以南のアメリカ合衆国東海岸で最も高い丘でもある。尾根の頂上はスタテンアイランドグリーンベルトの一部として森林に覆われている。
隣接する郡

ニューヨーク州

ウエストチェスター郡

ナッソー郡

ニュージャージー州


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:59 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef