ニューヨーク公共図書館
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座標: 北緯40度45分10秒 西経73度58分54秒 / 北緯40.75270度 西経73.98180度 / 40.75270; -73.98180

New York Public Libraryマンハッタン区ブライアント・パークの東側に所在する本館
創設1895年
所在地アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
分館87
収蔵情報
収蔵数52,946,398[1]
利用情報
貸し出し人数3,457,523(マンハッタン、ブロンクス、スタテンアイランド)
その他
予算額$341,016,000[1]
館長Ann Thornton[2]
President and CEO, en:Anthony Marx[3]
職員数3,147
ウェブサイト ⇒www.nypl.org

ニューヨーク公共図書館(New York Public Library、略称:NYPL) は、アメリカ合衆国ニューヨーク市に所在する公共図書館。私立の図書館としては世界屈指の規模をもち、年間の予算額3億4000万ドル(約340億円)、年間来館者数は約1700万人にのぼる[4]

4つの中央図書館に加え、ニューヨーク市内マンハッタン区ブロンクス区、およびスタテンアイランド区の各所に大小合わせて88の地域分館と、研究目的のために公開されている4つのリサーチ・ライブラリー(研究図書館、日本でいう専門図書館にあたる)を有する。

名称には「パブリック(公共)」という語が含まれているが、設置主体はニューヨーク市ではなくあくまで民間の非営利組織 (NPO)で、年間予算の約5分の1程度を民間からの寄付でまかなっている[5]。利用は原則として無料で、ニューヨーク市に在住あるいは勤務している者であれば誰でも会員になることができる。

別組織であるブルックリン区のブルックリン公共図書館 (Brooklyn Public Library) 、およびクイーンズ区のクイーンズ公共図書館 (Queens Public Library) の図書館システムを合わせると、ニューヨーク市全体では200以上の分館がある。

インターネットを積極的に活用した情報発信や数多くの教育プログラムを開催しており、ニューヨークにおける総合的な教育・研究機関として機能している。グーテンベルク聖書カポーティの草稿を始め、歴史的にも貴重な蔵書を多数所蔵している。

本館はマンハッタン区ミッドタウン5番街42丁目ブライアント・パーク内にあり、その豪奢なボザール建築で観光名所としても知られている。1911年に竣工した。トレードマークはライオンの Leoである。
目次

1 歴史

2 主要施設

3 メディア

4 脚注

5 参考文献

6 関連項目

7 外部リンク

歴史

19世紀のニューヨークには、アスター図書館 (Astor Library) およびレノックス図書館 (Lenox Library) という2つの図書館があった。1886年、ニューヨーク州知事のサミュエル・ティルデンは両図書館を統合し、庶民のための図書館設立を提案した。1911年に本館が竣工し、以後アンドリュー・カーネギーらによる寄付により、ニューヨーク各所にブランチ・ライブラリーを増設してきた。1980年には大幅な拡張が行われ、現在では本館は専ら人文系の研究図書館と化している。正面玄関前に設置されている2つのライオン像は、母体となった2つの図書館の名を受け継いで各々"Astor"および"Lenox"の名を有するが、1930年代の世界恐慌時には各々"Patience(忍耐)"及び"Fortitude(不屈の精神)" というニックネームが付けられていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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