ニューヘブリディーズ・フラン
[Wikipedia|▼Menu]

ニューヘブリディーズ・フラン
中央銀行海外通貨発行機関(英語版) (IEOM)
 ウェブサイト ⇒www.ieom.fr
使用
国・地域 ニューヘブリディーズ諸島
インフレ率-
補助単位
 100サンチーム
通貨記号Fr
硬貨1, 2, 5, 10, 20, 50, 100 フラン
紙幣100, 500, 1000 フラン
このinfoboxは、通貨が変更される直前の値を示している。

ニューヘブリディーズ・フラン(英語: New Hebrides franc, フランス語: franc Nouvelles-Hebrides)は、共同統治領ニューヘブリディーズ(現在のバヌアツ)で使用されていた通貨である。この通貨は、イギリスの通貨や後にオーストラリアの通貨と一緒に流通していた。名目上、補助通貨としてサンチームがあり、1フランが100サンチームだったが、最小額面は1フランであった。1945年から1969年までは、CFPフランの一部だった。
歴史

第二次世界大戦まで、ニューヘブリディーズはフランス・フランイギリス・ポンドオーストラリア・ポンドを使用していた。1941年、自由フランスはニューヘブリディーズで流通する紙幣を導入した。1945年には、フランスの太平洋植民地がフランス・フランの切り下げの影響を受けないようにするためにCFPフランが導入され、ニューヘブリディーズではニューカレドニア・フラン(英語版)硬貨と現地で発行された紙幣が流通していた。

1949年、1CFPフラン=5.5フランス・フランで固定された。1959年からは、オーストラリア・ポンドとのレートが200CFPフラン=1豪ポンドとなった。このレートは、1966年のオーストラリア・ドル導入時には100CFPフラン=1豪ドルとなった。豪ドルは現地通貨と並行して流通していた。

1966年からは、ニューヘブリディーズ・フランの名前で硬貨が作られた。1969年、ニューヘブリディーズ・フランはCFPフランから離脱し、1973年まで1豪ドル=100フランの固定相場を維持した。1981年、バヌアツとして独立した後、フランはそのままの額面で新通貨バツに置き換えられた。同時に、豪ドルは公式に流通しなくなった。
硬貨

1966年に100フラン銀貨が導入された。その後、1967年には10フランと20フランのニッケル貨、1970年には1、2、5フランのニッケル銅貨、1972年には50フランのニッケル貨が導入された。ニッケル貨(10、20、50フラン)のみ、対応するフランス領ポリネシアとニューカレドニアの硬貨と同じ大きさ、構成、裏面だった。

全体的なデザインは、ニューヘブリディーズのフラン硬貨が登場してから変わっていない。唯一の注目すべき変化は、1973年に"I.E.O.M"(Institut d'emission d'Outre-Mer、海外通貨発行機関(英語版))の刻印が追加されたことである。
紙幣

最初のニューヘブリディーズで発行された紙幣は、1921年に発行された25フラン紙幣である。これは1921年8月22日(22 aout 1921)付けでComptoirs Francais des Nouvelles Hebrides(ニューヘブリディーズのフランスの取引所)から発行されたものである。

ニューヘブリディーズでは1941年に再び紙幣の発行を開始した。これはニューカレドニアの紙幣(インドシナ銀行発行)のオーバープリントで、5、20、100、500、1000フランの額面だった。この紙幣は、1943年からは、自由フランスのServices Nationaux Francais des Nouvelles Hebrides(ニューヘブリディーズのフランス国民サービス)によって発行された。

1965年には、海外通貨発行機関(IEOM)がニューヘブリディーズでの紙幣発行を引き継いだ。1965年から1972年までの間に100、500、1000フランの紙幣を導入した。フランス領ポリネシアやニューカレドニアとは異なり、ニューヘブリディーズには5000フラン紙幣はなかった。
脚注.mw-parser-output .refbegin{margin-bottom:0.5em}.mw-parser-output .refbegin-hanging-indents>ul{margin-left:0}.mw-parser-output .refbegin-hanging-indents>ul>li{margin-left:0;padding-left:3.2em;text-indent:-3.2em}.mw-parser-output .refbegin-hanging-indents ul,.mw-parser-output .refbegin-hanging-indents ul li{list-style:none}@media(max-width:720px){.mw-parser-output .refbegin-hanging-indents>ul>li{padding-left:1.6em;text-indent:-1.6em}}.mw-parser-output .refbegin-100{font-size:100%}.mw-parser-output .refbegin-columns{margin-top:0.3em}.mw-parser-output .refbegin-columns ul{margin-top:0}.mw-parser-output .refbegin-columns li{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}

.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}
Krause, Chester L.; Clifford Mishler (1991). Standard Catalog of World Coins: 1801?1991 (18th ed.). Krause Publications. ISBN 0873411501

Pick, Albert (1994). Standard Catalog of World Paper Money: General Issues. Colin R. Bruce II and Neil Shafer (editors) (7th ed.). Krause Publications. ISBN 0-87341-207-9 

バヌアツ準備銀行. “Brief History of the Reserve Bank of Vanuatu”. 2009年3月27日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2007年7月20日閲覧。

関連項目

CFPフラン

ニューカレドニア・フラン(英語版)

フランス領ポリネシア・フラン(英語版)










フランとそれに類する通貨
現行

ブルンジ・フラン

CFAフラン

中央アフリカCFAフラン

西アフリカCFAフラン


CFPフラン

ニューカレドニア・フラン(英語版)

フランス領ポリネシア・フラン(英語版)


コモロ・フラン

コンゴ・フラン

ジブチ・フラン

ギニア・フラン

リヒテンシュタイン・フランク(英語版)

ルワンダ・フラン

スイス・フラン

廃止

アールガウ・フランク(英語版)

アルバニア・フランガ(英語版)

アルジェリア・フラン

アッペンツェル・フランク(英語版)

バーゼル・フランク(英語版)

ベルギー・フラン

ベルン・フランク(英語版)

カンボジア・フラン(英語版)

ドミニカ・フランコ(英語版)

フランス・フラン

フランス領カメルーン・フラン(英語版)

フランス領赤道アフリカ・フラン(英語版)

フランス領ギアナ・フラン(英語版)

フランス領西アフリカ・フラン(英語版)

フリブール・フランク(英語版)

ジュネーブ・フラン(英語版)

グラールス・フランク(英語版)

グラウビュンデン・フランク(英語版)

グアドループ・フラン(英語版)

カタンガ・フラン(英語版)

コルチャ・フランジ(英語版)

ルッカ・フランコ(英語版)

ルクセンブルク・フラン

ルツェルン・フランク(英語版)

マダガスカル・フラン(英語版)

マリ・フラン

マルティニーク・フラン(英語版)

モネガスク・フラン

モロッコ・フラン(英語版)

ニューヘブリディーズ・フラン

レユニオン・フラン(英語版)

ルアンダ=ウルンディ・フラン(英語版)

ザール・フラン(英語版)

ザンクト・ガレン・フランク(英語版)

サンピエール・ミクロン・フラン(英語版)

シャフハウゼン・フランク(英語版)

シュヴィーツ・フランク(英語版)

ゾロトゥルン・フランク(英語版)

トゥールガウ・フランク(英語版)

ティチーノ・フランコ(英語版)

トーゴ・フラン(英語版)

チュニジア・フラン(英語版)

ウンターヴァルデン・フランク(英語版)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:13 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef