ニュータイプ
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「ニュータイプ」のその他の用法については「ニュータイプ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "ニュータイプ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年1月)

ニュータイプ (Newtype) は、『ガンダムシリーズ』に登場する架空の概念である。劇中においては、時空を超えた非言語的コミュニケーション能力[1][2]を獲得し、超人的な直感力と洞察力を持つ、新しい人類とされる人間を指すが、その概念は明確にされず、さまざまな解釈が可能で想像の余地を残した形で描かれる[3]。ニュータイプに対して、彼等のような特殊な能力を持たない従来の人類はオールドタイプ (Oldtype) と呼ばれ、やや軽蔑の意味合いを込めて使われるケースも多い。

1979年のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』においては、敵対勢力であるジオン公国側が提唱する想像上の概念として登場し、主人公アムロ・レイがそのニュータイプの定義に当てはまる存在ではないかとされつつも、誰もはっきりとした定義を明確にすることができないという体裁で描かれる[4]。ニュータイプに覚醒した者も、覚醒していない者(オールドタイプ)にその概念を明快に伝えることができず、軍隊組織はニュータイプの能力の「電波妨害の影響を受けずに通信ができる」などといった部分的な側面を評価して軍事兵器に応用しようとしたり(サイコミュオールレンジ攻撃など)、劇中の指導者たちの選民思想と結びついたり、誤解のない相互理解を促す人類の希望として評価されたり、あるいは劇中に登場するロボット兵器「モビルスーツ」を操縦するための単なる技術の一種として評価されたりする。劇中ではニュータイプとは何かという問答がたびたび繰り返され、その評価や概念は二転三転していく。また、ガンダムシリーズの作品規模が広がるにつれてさまざまな作家がシナリオや設定に参加し、劇中でそれぞれの解釈でニュータイプを論じているため、同じ世界観を有するガンダム作品でもさまざまな解釈が分かれている。
概要

ガンダムシリーズのうちの宇宙世紀シリーズにおけるニュータイプとは、広大な宇宙空間の環境に適応し人類の中に出現する進化した人類と設定され[5][2]超能力(中でもテレパシー透視念動力はさすがに登場しない)の開花による認識力の拡大として[1][4]、しばしば仏教的な悟りの境地のようなイメージで描かれる[1][6]。モチーフとして、オカルト的な事象に疑似科学的な考証を加えることで、それを世の中ではなく人間の内面を変えていく原動力とみなすという、当時の若者から支持されていたニューエイジ思想の流行や[1][7]、アメリカ映画『スター・ウォーズ』に登場する、同じくニューエイジ思想の影響下にある概念「フォース」の描写からの影響がみられる[1][7]

ガンダムシリーズ第1作である1979年のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』では、第38話から第43話(最終話)までの短期間で唐突かつ急速に定義が確立し[3]、1980年から1982年にかけて放映された劇場版三部作で整理され[3]、以降のガンダムシリーズではこの定義を基本として語られていく[3]。当初は主人公をエースパイロットに急成長させ物語を終わらせるために創出された設定ともいわれるが[8][2][3][9]、以降のガンダムシリーズでも「時空を超えた非言語的コミュニケーション能力」とった核心の設定は一貫してみられ[1][2]、この概念を創出した富野由悠季は、ある程度の筋道立てたテーマや設定といった構想の元でコントロールしようとしていた痕跡がみられる[10][2][11]

超能力という概念をロボットアニメに取り入れること自体は、ガンダムシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』が放送された当時にはありふれたものであったが[12][9]、その描写がSF的な説得力をもって味付けされ[9]、「時間や空間を超えて他人の意思や存在と無意識のレベルで触れ合う」という抽象的かつ概念的な超能力観や[12]、刺激的な「人類の革新」というイメージを付加されて描かれたことは[9]、同年代のオカルトブームで描かれていたような超能力のイメージとは一線を画していた[12]。1979年の『機動戦士ガンダム』で描かれた「認識力の拡大によって誤解なく人と人がわかり合える」というニュータイプの概念は、米ソ冷戦後の閉塞感ある世相の中で希望として受け取られ[9]、ニュータイプの概念はガンダムシリーズという作品の枠を超えて独り歩きしていく[9][12]

一方、ニュータイプの概念を現実の比喩として受け取った人々の間では、「アニメなどの若者文化に熱狂し新しい価値観の理解者となった我ら若い世代こそがニュータイプであり、そのような新しい価値観を理解できない大人たちこそがオールドタイプである」などといった解釈もなされ[13]、ニュータイプの概念は世代間の断絶を象徴する比喩としても受け取られていく[13]


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