この項目では、アメリカ合衆国の地方について説明しています。競走馬については「ニューイングランド (競走馬)」をご覧ください。
「ニュー・イングランド」はこの項目へ転送されています。ロック・バンドについては「ニュー・イングランド (バンド)」をご覧ください。
上から時計回りに、ボストンの金融街夜のスカイライン、コネチカット州ニューヘイブンにあるイェール大学の建物、メイン州のケープネディック
ニューイングランド(New England)は、アメリカ合衆国北東部の6州(北から南へメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州)を合わせた地方である。ボストンはこの地方における最大の都市であり、中心的存在である。漢字表記は新英蘭。
歴史詳細は「History of New England」を参照
*以下の記述で「州」とは、1776年のアメリカ独立宣言以降の名称であることに注意。便宜上、現在の名称で記している。 ニューイングランドのルーツは、アメリカ合衆国建国の母体となったイギリスの13植民地の中で北部を占めていたニューイングランド植民地群
アメリカ合衆国で最も古い地域
13植民地の中でも特に古い、バージニアとニューイングランドはアメリカ合衆国の中で最も歴史の古い地域と言える。とは言え、イギリス系植民者による都市建設以前に、スペイン系植民者はアメリカ大陸植民で1世紀先行していた。メキシコ以南のアメリカ大陸に領土を広げていたニュースペインは、現在はアメリカ合衆国となっている地域にも領土を拡大するようになった。その初期に建設された都市フロリダ州セントオーガスティン(1565年設立)はアメリカ合衆国の中でひときわ古い歴史を持つ。(また、スペイン人入植者はまずはカリブ海の島々を拠点とし、次にメキシコに進出したため、これらの地域にはさらに古いヨーロッパ系の都市が存在する。ドミニカ共和国のサントドミンゴがヨーロッパ人によるアメリカ大陸で永続する最古の植民都市で、1498年設立である。)もちろん、それ以前にはネイティブアメリカンによる集落が各地に存在していた。例えば、アメリカ合衆国の領土内でも大規模なネイティブアメリカンの都市は、カホキア(600年頃設立)、アコマ・プエブロ(1100年頃設立)、タオス・プエブロ(1000年頃設立)などがあった。しかし、これらの都市はアメリカ合衆国と言う国家設立の母体となったわけではなく、後にアメリカ領土として併合された。
なお、これらの定住が永続した初期の植民地が建設される以前からも、探検隊による遠征や、漁船などによるキャンプ、永続しなかった交易所や砦、失敗した植民地などが存在したことにも注意が必要である。イギリス系のこれらの例については「イギリスによるアメリカ大陸の植民地化#北アメリカのイギリス植民地リスト」を参照のこと。