Uncanny X-Men
出版情報
出版社マーベルコミックス
掲載間隔月刊
形態オンゴーイング・シリーズ
『ニューアベンジャーズ』(New Avengers)は、マーベル・コミックより出版されているコミックのシリーズ。「アベンジャーズ: ディスアセンブルド」の作家のブライアン・マイケル・ベンディスによって書かれ、「ニューアベンジャーズ」と呼ばれるアベンジャーズの新しいチームを題材としている。
背景「en:List of New Avengers story arcs」を参照
『The New Avengers』は2004年11月に開始され、原作はブライアン・マイケル・ベンディス、作画はデヴィッド・フィンチが担当した。
主要メンバーの一人であるスカーレット・ウィッチの能力の暴走により多数の犠牲者を出し、本部のアベンジャーズマンションが崩壊し、アベンジャーズが解散する事件(「アベンジャーズ・ディスアッセンブル」)から半年が過ぎた。
それによってアメリカの防衛が薄くなった隙を突き、何者かに依頼された電気を操る能力を持つスーパーヴィラン・エレクトロはニューヨークを流れるイースト川に浮かぶライカーズ島にあるS.H.I.E.L.D.(マーベルユニバースの国連直属の諜報機関)の重犯罪刑務所ラフトの機能を止め、収容されたスーパーヴィラン87名が一斉に脱走を開始した。その場に居合わせたS.H.I.E.L.D.エージェントのジェシカ・ドリュー(スパイダーウーマン)、盲目の弁護士マット・マードック(デアデビル)、超人用心棒ルーク・ケイジの3名に、異変を察知して駆けつけたキャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)、スパイダーマン、アイアンマンの3名が加わり、さらにラフトに自ら入っていた謎のヒーローセントリーも加勢した。彼ら7名の活躍により暴動は鎮圧されたが、42人の脱獄を許してしまう。
キャプテン・アメリカは、偶然の導きによって旧アベンジャーズが結成された時のように、運命がこのグループをチームとして導いたと考え、新たなるアベンジャーズの結成を決意、誘いを断ったデアデビルと牢中にいるセントリーを除く4名がそれに同意し、アイアンマンことトニー・スタークが新築した高層ビル「スタークタワー」の上層3階を本部に「ニューアベンジャーズ」が結成された。そして、エレクトロを捕えた次の出動時に偶然合流したXメンメンバーのウルヴァリンを加え、チームは完成した。彼らの最初の任務は、ラフトより脱走したスーパーヴィランたちを捕らえることであった。
旧アベンジャーズはアメリカ合衆国政府や国連から様々な権利を与えられた「政府公認ヒーローチーム」であったが、ニューアベンジャーズは政府関係に根回し等をせずにキャプテンアメリカの持つ「フル・チャンピオンライセンス(過去にS.H.I.E.L.D.より与えられた「必要ならばどのようなチームを編成してもよいという権限)」を根拠に結成されたヒーローチームであり、特権が無い代わりに政府からの命令を受ける義務も無い。そのため政府やS.H.I.E.L.D.とは時には対立することもある。
シビル・ウォー「シビル・ウォー」も参照
2006年に起こった超人全ての個人情報を一般公開して政府に登録するスーパーヒューマン登録法を巡ってヒーロー同士が戦いを繰り広げたシビル・ウォー事件の際に、ニューアベンジャーズは登録法に賛成したアイアンマン派(マイティ・アベンジャーズ)と反対するキャプテン・アメリカ派(シークレットアベンジャーズ)に分裂。登録法に賛成したトニー・スタークはS.H.I.E.L.D.の長官となり、以後はマイティ・アベンジャーズが「政府公認のアベンジャーズ」となり、シークレットアベンジャーズは非合法スーパーヒーローチームとなった。
登録法反対派ヒーローのリーダーとしてシビル・ウォーを起こしたキャプテン・アメリカは、戦いの最後にチームメイトに退却命令を出した後にシビル・ウォー事件を起こした責任を取り、一人だけで政府に投降したが、裁判所に出頭する際に暗殺された(後に復活)。この暗殺事件を受けて、シークレットアベンジャーズの元メンバーは非公認チームとして「ニューアベンジャーズ」を再結成し、ドクター・ストレンジの保護下にあるSanctum Sanctorum(後のランド社のビル)に本部を移した[1][2][3]。