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ニホンアシカ
ニホンアシカ Zalophus japonicus
保全状況評価[1]
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
Zalophus californianus japonicus
和名
ニホンアシカ[2][3]
英名
Japanese sea lion[1][2][3][4]
ニホンアシカ (Zalophus japonicus) は、哺乳綱食肉目アシカ科アシカ属に分類される鰭脚類。 北はカムチャツカ半島南部から、南は宮崎県大淀川河口にかけて[2]。北海道・本州・四国・九州の沿岸域、伊豆諸島、久六島・西ノ島・竹島などの日本海の島嶼、千島列島、南樺太、大韓民国(鬱陵島)などに分布していた[2][3]。さらに、古い朝鮮半島上の記録によると、渤海と黄海から東岸を含む広範囲に見られたとされる[5]。 繁殖地は恩馳島・久六島・式根島・竹島で確認例があり、犬吠埼・藺灘波島・大野原島・七ツ島でも繁殖していたと推定されている[4]。 太平洋側では九州沿岸から北海道、千島、カムチャツカ半島まで、日本海側では朝鮮半島沿岸から南樺太が生息域。日本沿岸や周辺の島々で繁殖、特に青森県久六島、伊豆諸島各地(新島[6]、鵜渡根島周辺、恩馳島、神津島)、庄内平野沿岸[7]、アシカ島(東京湾)、伊良湖岬、大淀川河口(日向灘)なども生息地であった。三浦半島、伊豆半島(伊東、戸田・井田
分布
縄文時代以降の北海道・本州・四国の遺跡で骨が発見されていることから、近年までは日本全国の沿岸部に分布していたと考えられている[9]。 体長オス平均240センチメートル、メス推定180センチメートル[2][3]。体重オス平均494キログラム、メス推定120キログラム[2][3]。カリフォルニアアシカとの外部形態や体色での判別は困難とされる[9]が、上顎の頬歯が1本ずつ多い傾向がある[9][10]。 オスは全身が暗褐色で、頭頂部が隆起し体毛が白化する[2][3]。メスは灰褐色で[3]、背筋は暗灰色[2]。 カリフォルニアアシカの亜種とされることもあった。1950年に奥尻島で発掘された頭骨を用いた比較から、大型であることや歯列から1985年に独立種とする説が提唱されている[10]。遺跡から発掘された四肢の骨のDNAの分子系統解析から、カリフォルニアアシカとは2,200,000年前に分岐したと推定されている[2]。 距岸20キロメートル以内の沿岸域に生息していた[2]。竹島繁殖個体群は繁殖後に回遊[3]、もしくは季節移動を行っていたと考えられている[2]。同所的に分布するキタオットセイやトドと比較すると、大規模な回遊は行わない[4]。
形態
分類
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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