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ニホンカワウソ
名古屋市科学館開催「絶滅動物研究所展」で展示されたニホンカワウソの剥製
保全状況評価[1]
絶滅(環境省レッドリスト)
ワシントン条約附属書I[2]
分類
Lutra lutra whiteleyi Gray, 1867[注 1][注 2]
Lutronectes whiteleyi Gray, 1867
Lutra japonica Nehring, 1887
Lutra lutra nippon Imaizumi and Yoshiyuki, 1989
和名
ニホンカワウソ[1][8][6]
英名
Japanese otter[3][6]
Japanese river otter[1]
ニホンカワウソ(日本川獺、学名:Lutra nipponまたはLutra lutra whiteleyi[注 1][注 2])は、日本に棲息していたカワウソ。日本全国に広く分布していたが、1979年(昭和54年)を最後に目撃例がなく、2012年(平成24年)に絶滅種に指定された。
なお、ニホンカワウソは1964年(昭和39年)6月27日に日本国の天然記念物に指定された[9]のち、翌1965年(昭和40年)には特別天然記念物に指定されている[10]。また、愛媛県の県獣でもある。 明治時代までは礼文島、北海道、本州、四国、九州、壱岐島、対馬、五島列島まで日本中の陸地から島々に至るまで広く棲息していたが(南西諸島を除く)、大正時代までには乱獲や開発によって棲息数が激減し、1928年(昭和3年)には狩猟の対象外へ指定された。 しかしその後も棲息数は減少を続け、1930年代から1950年(昭和25年)にかけて棲息が確認された地域は北海道、青森県東津軽郡油川町、秋田県仙北郡角館町檜木内川、山形県朝日山地、栃木県大田原市箒川および日光市西ノ湖(関東最後の記録とされる)[11]、埼玉県、山梨県中巨摩郡宮本村荒川、長野県、奈良県吉野郡下北山村、和歌山県、兵庫県神崎郡川辺村、揖保郡越部村栗栖川
分布
本州(沿岸島嶼を含む)で最後の個体群は、和歌山県和歌山市友ヶ島で1954年(昭和29年)に確認された個体群であったが、特に保護されることなく絶滅した[11]。北海道産も、1955年(昭和30年)に斜里郡斜里川で捕獲されたのが最後の捕獲例である[12]。
そのためニホンカワウソの分布域は、四国地方の愛媛県および高知県のみとなった。最後の捕獲例は、1975年(昭和50年)4月8日に愛媛県宇和島市九島で保護されたもので、生きた姿が最後に確認されたのは、1979年(昭和54年)6月に高知県須崎市の新荘川におけるものである。 体長64.5-82.0cm、尾長35-56cm、体重5-11kg。外部計測値は韓国産のユーラシアカワウソとほぼ同じだが、頭骨形状に特徴があった[13]。眼を水面から出して警戒できるよう、眼と鼻孔が顔の上方にあった。鼻孔は水中で閉じることができた。毛皮は二層からなり、外側に見える部分は粗い差毛、内側は細かい綿毛であった。
形態