ニッコロ・ニッコリ(Niccolo Niccoli、1364年 - 1437年1月22日)は、ルネサンス期イタリアの蔵書家、人文主義者である。
フィレンツェ生れ。メディチ家当主コジモ・デ・メディチの支援を受け「全財産を書物の獲得にそそぎこんだ」。古代に憧れ、古代の気分を妨げるものは身辺に一切寄せ付けなかったという。無一文になるとメディチ家がいくらでも融通した[1]。没後の1444年、コジモはニッコロ・ニッコリの蔵書を基礎とした図書館をサン・マルコ修道院
に創設した[2]。ニッコロ・ニッコリの筆記[3]。1420年頃。また、その書体がイタリック体のもとになったことも知られている。ニッコロ・ニッコリの1420年頃の筆記にイタリック体を見出すことができる。この書体は広く普及し、ヴェネツィアの教皇庁尚書院で公的に(教皇書簡や外交書簡用に)用いられるようになった。
出典^ ヤーコプ・ブルクハルト 1974, pp. 198, 220.
^ Ullman & Stadter 1972.
^ Ullman 1960.
参考文献
ヤーコプ・ブルクハルト 著、柴田治三郎 訳『イタリア・ルネサンスの文化』中央公論新社〈中公文庫〉、1974年(原著1860年)。
Ullman, Berthold L. (1960). Origin and Development of Humanistic Script. Ed. di Storia e Letteratura
Ullman, Berthold L.; Stadter, Philip A. (1972). The public library of Renaissance Florence : Niccolo Niccoli, Cosimo de' Medici, and the library of San Marco. Padova: Editrice Antenore
関連項目
ポッジョ・ブラッチョリーニ
写本の筆耕に抜群の能力と器用さを示し、コルッチョ・サルターティやニッコロ・ニッコリと交遊した。
イタリック体
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