ニコラス・クリストフ
2010年の世界経済フォーラム、スイス・ダボスにて
生誕 (1959-04-27) 1959年4月27日(65歳)
イリノイ州シカゴ
国籍 アメリカ合衆国
出身校ハーバード大学(BA)
オックスフォード大学モードリン・カレッジ(BA)
職業ジャーナリスト
活動期間1984年 - 現在
政党民主党
配偶者シェリル・ウーダン (m. 1988)
受賞ピューリッツアー賞(1990年、2006年)
署名
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ニコラス・クリストフ(Nicholas Donabet Kristof, Nicholas D. Kristof, 1959年4月27日 - )は、アメリカ合衆国のジャーナリスト、作家。オピニオン・コラムニストとしてニューヨーク・タイムズ紙やブログで執筆している。配偶者は中国系アメリカ人三世の作家で投資家のシェリル・ウーダン(伍潔芳、元ニューヨーク・タイムズ記者)。 イリノイ州シカゴで、ポーランド人とオーストリア・ハンガリー系アルメニア人の間に生まれ第二次世界大戦後アメリカへ移住した父親と、オレゴン州の大学で教鞭をとっていた母親の間に生まれた。オレゴン州の高校で学校新聞の編集者を経験。卒業後はハーバード大学の学部生を経て、ローズ奨学制度でイギリスオックスフォード大学で法律を学んだ。 1984年にニューヨーク・タイムズ・カンパニーに入社し、ロサンゼルス、香港、北京、東京の特派員や支局長を経験。2001年よりニューヨーク・タイムズ紙上で執筆し、アジアや中東、アフリカの人権問題を提起。とくに2004年よりダルフール紛争についての執筆で広く知られ、同社ブログでの執筆のほか、TwitterやFacebookでも情報を発信し、YouTubeでも自身のチャンネルをニューヨーク・タイムズの名の下に開設している。 2021年10月、翌年に行われるオレゴン州知事選挙に出馬するためニューヨーク・タイムズを退社するが、「少なくとも3年は州内に居住している」という条件を満たさないと判断され断念。2022年8月にニューヨーク・タイムズに復帰した[1][2]。
略歴
ピューリッツアー受賞(英語版
2006年クリストフはダルフールにおける虐殺事件に関する執筆で、2度目の受賞となる論説賞を受賞した。 1995年当時、東京支局長だったニコラス・クリストフは、沖縄で起きた米兵3人による沖縄米兵少女暴行事件の直後、「日本女性が読む野蛮なコミック」と題して、同事件に触れて日本人が憤慨しているとした上で、「『レイプを称賛する』かのような、アメリカ人の感覚からするとエロティックというより病的な内容の女性向け漫画、レディースコミックを日本の女性の多くが読んでいる」との記事を掲載した[3]。 ニコラス・クリストフが書いたニューヨーク・タイムズの記事にはほかに、「日本の夫婦には人生の良きときにも悪しきときも愛は不要」[4]、「コンピューター時代にいまだにキツネ憑きがさまよっている」[5] などがある。日本の運動会では同時に手をつないで同時にゴールインするという記事も彼の手による[6]。 1998年、一連の同氏の記事を見かねたニューヨーク在住の女性を中心とする日本人7人が、これまでの日本関連記事から最も誤解の酷い10の記事を選んで検証・批判した『笑われる日本人?ニューヨーク・タイムズが描く不可思議な日本』を日米同時に自費出版し[7]、「米国メディアの日本報道に見る誤解」と題するパネルディスカッションを左派系の学者上野千鶴子らを招き開催した。
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