ニア_(DEATH_NOTE)
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ニア
DEATH NOTEのキャラクター
登場(最初)第59話「零」
作者大場つぐみ
小畑健
声優日のり子
阪口大助
キャシー・ウェスラック(英語版)
俳優福田響志(映画版
優希美青テレビドラマ版
プロフィール
本名ネイト・リバー
別名N
L
性別男性
テレビドラマ版では不明
国籍 イギリス イングランド
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ニアは、漫画DEATH NOTE』に登場する架空の人物。
キャスト
声優


アニメ版 - 日のり子

Webドラマ版「NEW GENERATION」、金曜ロードショー「逆襲の天才」新撮映像 - 阪口大助

俳優


映画版 - 福田響志

テレビドラマ版 - 優希美青

プロフィール

生年月日 -
1991年(アニメ版では1994年[1]ドラマ版では1996年8月24日。18歳→19歳(特別編では22歳、新作特別編では27歳)。

身長 - 155cm

体重 - 40kg

血液型 - B型

好きなもの - パズル玩具

嫌いなもの - キラ

本名 - ネイト・リバー(Nate River)[2]

人物

デスノートを使って犯罪者を裁く、通称『キラ』の事件の捜査を行うL(エル)の後継者候補の1人。登場後間もなく、キラの正体を暴き事件を解決するための組織『SPK』(Secret Provision for Kira)の代表者となる。一人称は「私」。

元はワタリイングランドウィンチェスターに建てた、天才児用の孤児院ワイミーズハウス」で常にトップにいた少年。ハウスにいたころから、少なくとも一緒に遊ぶ友人がいたメロと違い友人らしいものはなく、誘われても断って一人でパズルを解き続けていた。

小柄な体格で、L同様のくまのついた目つきと、天然パーマ気味で目にかかるほどの長さの癖毛が特徴。服装や髪は白一色で統一されている、作者曰くの「脱力系キャラ」。

常に真っ白で手の甲まで隠れるゆったりとした長袖シャツとスラックスらしい衣服に白い靴下を身につけている。当初は描いた小畑自身ニアが何を着ているのか分からず、そのがどんな仕組みなのか考えながら描いていたころは描き辛かったが、「パジャマだ」と心の中で決めてからは描きやすくなったという[3]

猫背で常に足を(片足だけだが)抱えるように座り、髪をいじる、常に敬語などLと似通った風変わりな特徴を持つ。電話越しですら月にLを想起させるほど、如何にもL然とした雰囲気を醸し出している。

もう1人の後継者候補であり、感情的なメロに比べ常に冷静沈着かつドライ・無感情な性格。人使いが荒く、その点においてはSPKメンバーから不満を持たれている様子。挑発的な一面もあり、月に「お前はLに比べて無能すぎる」と遠回しに発言したり、目の前で不敵な笑みを浮かべるなどしている。

常に敬語口調だが毒舌家でもあり、キラの代弁者としての立場からキラ本人である月に利用されているだけにもかかわらず図に乗り始めた高田清美に対して「成績が優秀なだけで(人格的には)ただの馬鹿」、キラを恐れ米国政府の公式見解として白旗を揚げたサイラス米副大統領に対して「チキンどころかウジ虫以下」などと歯に衣着せぬ辛辣な発言を残している。

極端に出不精で、拠点を転々とする月やメロと違い一箇所から動くこともほぼなく、別行動をさせていたレスターを飛行機に同乗させるためだけに呼び戻すなど非常に積極性に欠ける。姿勢ひとつとっても座っているか寝転がっていることがほとんどで、立った姿はほんの数コマしかない。第二部中盤ではこの出不精さをメロや月に利用されたこともある。しかし、必要とあらば機動隊の装備を着用してこともなげに行動している様子もあり、運動神経に全く欠けるというわけでもないようだ。

こうした性格について、大場は最初ははっきりと明かさず、作中の言動で徐々に判明していく方向で展開している[4]

劇中では様々な玩具で遊んでおり、パズルや模型[注 1]、トランプ、サイコロ、指人形などで遊んでいる。

キラや事件関係者の人形を特注で作らせる、あるいは自分で型を作り自作するといった拘りを持つ[注 2]。日本で迎えた正月には鏡餅を珍妙な形ながら飾っている。ダーツなど身体能力がいる玩具は苦手らしい[注 3]

これら玩具の一部は指人形を始め推理の説明にも使用されている。

探偵としては良くも悪くも行動的なメロと対照的に、自分から動かないことが特徴。当初は捜査本部の人間から強引にノートを奪うなどはせず、捜査本部とマフィアの傍観に徹していた。交渉・話術に長けており、捜査本部の人間に対して、月を疑うように誘導したり初代Lが疑った人物の情報を引き出したりなどをしている。捜査の指針について「まず(犯人と)決めつけてかかり、間違っていたらごめんなさいでいいんです」と語るなど、月からは「Lよりひどい」と評される。

一方でその性格や、そもそもLほどの権限と人材を持っていないこともあって、必要なら犯罪者の手を借りることや死刑囚を利用した実験をもいとわなかったLに比べ捜査が消極的となりがち。Lの後継としてまず確たる証拠を突きつけることを事件解決の条件としており、手段を択ばないメロや月には後手に回ることも多かった。そうした点は月曰く「Lより甘く、はるかに劣る」。

ミルクパズルを真ん中から組み始める、自身を筒状に囲む形でラックした凄まじい数のモニターから同時に数十もの別の動画を再生してその中から魅上をピックアップするなど並列思考に優れている。後者は第一部でもLがより少ない数のモニターで同じようなことを行っており、Lを陵ぐ一面として描写されている。

“Nate River”という名前の由来は、天然の才能「ナチュラル (natural)」と、Lから流れ受け継がれるという意味の「river (川)」から[5]
Lの後継者として

月は勿論メロをも差し置いてLの正当な後継を名乗っており、最終的にはLをも超えることを目指していたメロとは違いLの後継者という点に強い自負を抱いている。

Lと同じく自ら興味を持った事件にのみゲームのように挑んでいくスタンスで、その点はメロからも太鼓判を押されている。

特別編では「自分を含め皆がLを目標にしていた」「Lの事件に対するスタンスを聞いて目指すに値すると思った」と語り憧れを露わにしており、キラ事件については少なからずLの仇討ちという私怨が見え隠れし、キラを認めないという思いが人一倍強い。

「目下のキラ容疑者を殺してしまいノートを回収すれば殺人は止まるのでそれを証拠とする」という超法規的なキラ事件解決法を示唆しつつLのやり方と目標を継いで貫くことを主張するなど、自らの興味や信念を念頭に置いた上で「Lならどうするか」を参考に活動している。

憧れの一方、行動力に欠けることから「私はLを越せない」と認めており、冷静さに欠けるメロと二人合わせてLと並べ、越せると語っている。

なお、Lの正当な後継者としてその莫大な遺産を受け継いでいるが、遺産そのものへの拘りはなく、必要とあらば「面白いじゃないですか」などと口にしながら躊躇なく散財している。

小畑のイメージではニアはLが好きではなかったとしており、そのため劇中のLの指人形の造形は不細工である。
メロとの関係

ワイミーズハウス時代、常に学業成績トップだったニアに対してメロは常に第二位であり、メロからは嫉妬や憎悪混じりにライバル視されている。Lの解決できなかったキラ事件は、第二部においてはメロとニアによるLの後継争いのゲームともなっている。

メロは自身の行動に挑発の意図や自分の暗躍を示すサインを潜ませ、ニアも表面上は冷淡な態度を取りつつも敏感に反応し、常にその存在を意識しあっている。

ニアの部下のほとんどを皆殺しにするなど手段を択ばないメロとは対照的に、ニアはメロが(Lの後継問題の際の激情のままハウスを飛び出したために)残した写真を後生大事に隠し持ち、ほかのハウスの者からもメロの顔と名前が出ないよう手を打ってあるなど、一種のスポーツマンシップのようなものをもって対決に臨んでいる。

メロにしてみればそうした態度は余裕や嘲りに感じられて激高されることも多かったが、キラ事件における競争についての宣誓を同時に上げたり、利用しあう形とはいえ見事な連携で月に揺さぶりをかけるなど、ときにSPKの面々を戸惑わせるほどの不思議なつながりを見せる。
キャラクターとして

作者の大場つぐみは、第二部にてキラ=夜神月と対峙するLの後継者というキャラクターを考えたとき、敵を1人増やしたところで第一部の「月対L」の繰り返しになってしまうと考え、Lの持ちえた要素を二人分に分けて同時に投入する三つ巴の形を発想し、現在のLの二人の後継者ニアとメロが浮かび上がった。

その意図のもと対照的に描かれたニアとメロの態度の違いは、そのままおいしいところを横からかっさらうような狡猾で嫌なイメージに繋がり、幼稚さを表現する言動の数々も手伝い、月はおろか読者をさえ苛立てる人物となっていったという[6]

デザインについてはLの面影を残すこと以外は小畑健に一任された。Lの面影の鮮烈さのあまりどうしても二人がLに似すぎてしまうことに苦心しながらも、最終的には変人っぽさと死んだを残しつつ、双子のようなデザインで描かれていった[注 4][7]

実は当初のデザインではメロとニアは逆であり、担当の人間に渡す際、メロのデザインに「ニア」、ニアのデザインに「メロ」と書いてしまい、そのまま大場から許可が出たため、逆だということを伝えられなかったという。結果的に小畑は逆でよかったと思っている[3]

玩具に関する行動は、Lが角砂糖などを積み上げる癖があったことの継承であるほか、おもちゃで遊んで分解する・壊す などの子供じみた存在感を出すという意図による。当初玩具といえばダーツくらいだったが、描きながら幼稚なイメージが徐々に固まってきたため、対象年齢の下がった様々な玩具が描かれることとなり、さらにニアの自作の指人形の人を小ばかにした醜い造形などにも彼の人格が反映される演出が生まれている。


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