ニアス語
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ニアス語

Li Niha
話される国
インドネシア
地域北スマトラ州ニアス島バトゥ諸島およびスマトラ島
話者数77万人(2000年)
言語系統オーストロネシア語族

マレー・ポリネシア語派

Northwest Sumatra (en) -Northern Barrier Islands

ニアス語



表記体系ラテン文字
言語コード
ISO 639-2nia
ISO 639-3nia
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ニアス語(ニアスご、Nias)はオーストロネシア語族に属する言語である。話者は主にインドネシアニアス島バトゥ諸島に居住する。分類としてはメンタワイ語バタク語と同じNorthwest Sumatra-Northern Barrier Islands諸語に属する[1][2]。話者数は2000年時点で約770,000人である[1]方言として北部方言、中央方言、南部方言の3つがあり[3]、グヌンシトリ(英語版)方言は北部方言にあたる[1]
歴史

1865年にライン伝道協会(英語版)のデニンガー牧師(E. Ludwig Denninger)がニアスの地に降り立って以来、言語学的に価値のある書物の多くはドイツ語によって記述が行われた[2]。その中でも最も重要な文法書は1913年に出版された同協会の宣教師ズンダーマン(ドイツ語版)によるものである[4]
音韻論
音素

ニアス語南部方言の音素の一覧を以下に示す[5]

母音前舌母音中舌母音後舌母音
[i][u]
中[e]o [?][o]
[a]

子音唇音唇歯音両唇軟口蓋音歯茎音後部歯茎音硬口蓋音軟口蓋音声門音
閉鎖音[b]  [t]
[d]
ndr [dr]  [k]
[?]' [?]
破擦音    c [t?][6]
z [d?]   
鼻音[m]  [n]  (北部: [?])[7][8] 
摩擦音 [f]
[v] [s]
(北部: [z])[9]  kh [x][h]
接近音 s [?][w][l] y [j]  
ふるえ音mb [?]  [r]    

音節

ニアス語の音節は極めて単純な開音節構造であると言える。語末は必ず母音となり[10]、子音で終わる場合はない上に子音連結長母音も一切存在しない[7]。なお母音で始まる語は実際には語頭が声門閉鎖音[?]で発音される場合が多い[7]
強勢

僅かな例外を除き、最後から二番目の音節に強勢が置かれる[5][11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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