ナルコス(Narcos)
ジャンル犯罪ドラマ
原案クリス・ブランカトー
カルロ・バーナード
ダグ・ミロ
アナブ・カーン
脚本クリス・ブランカトー
監督ジョゼ・パジーリャ
出演者ボイド・ホルブルック
ペドロ・パスカル
ヴァグネル・モウラ
ダミアン・アルカザール
国・地域 アメリカ合衆国
コロンビア
言語英語
スペイン語
シーズン数3
話数30
各話の長さ43?57 minutes
製作
製作総指揮クリス・ブランカトー
エリック・ニューマン
カルロ・バーナード
ダグ・ミロ
プロデューサーホセ・ルイス・エスコラー
ジョゼ・パジーリャ
製作Gaumont International Television
放送
放送チャンネルNetflix
放送期間2015年8月28日 (2015-08-28) - 2017年9月1日 (2017-9-1)
番組年表
次作ナルコス:メキシコ編
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『ナルコス』(Narcos)はアメリカ合衆国で製作されたドラマシリーズである[1]。ネットフリックス制作のオリジナルドラマ[2]で、コロンビアでアメリカ合衆国に麻薬を供給する麻薬組織とアメリカから派遣された麻薬取締捜査官達の戦いを実話に基づいて描く。スティーブ・マーフィーもハビエル・ペーニャも実在の人物である。本国では2015年8月28日より配信が開始され、日本では2015年9月1日から配信が開始された。シーズン2は、2016年9月2日に配信された。2016年9月6日、シーズン3および4の製作が発表された[3]。シーズン3は2017年9月1日に配信された。2018年7月、ナルコスはシーズン3をもって終わり、シーズン4は新たなシリーズ『ナルコス:メキシコ編』("Narcos:Mexico)のシーズン1として始まることが発表された[4]。
スペイン語圏が舞台のためスペイン語が使われる場面が非常に多いことが特徴。 1980年代以降、アメリカは麻薬問題に悩まされ、麻薬取締局(通称DEA)は要員を南米の生産国に送り込み、現地の当局と協力して解決を試みる。だが現地の政府・軍・警察は麻薬組織と結びついていることが多く、取り締まりは困難を極める。 コロンビアで麻薬密売組織「メデジン・カルテル」を創設したパブロ・エスコバルは麻薬によって莫大な富を築きあげ権力を掌握しようと試みる。 シーズン1は1970年代後半から1992年の7月までのパブロ・エスコバルの人生を追う。ドラマはこの期間にコロンビアで起きた主な出来事とエスコバルとの関係を、コロンビアに駐在するDEAのスティーブ・マーフィー シーズン2はシーズン1の直後から始まり、コロンビアを舞台とし、引き続きマーフィーとペーニャを中心としたアメリカ人とコロンビア人からなる麻薬取締チームとエスコバルの戦いを描く。刑務所を脱走したエスコバルは特捜隊から逃れて隠れ住む。一方アメリカ政府は打倒エスコバルを目的として新しい大使をコロンビアに送り、更にCIAが作戦に参加する。一方ペーニャはひそかにエスコバルの組織、メテジン・カルテルと競合する麻薬組織カリ・カルテルと協力する。その後カリ・カルテルを始めとしたパブロへの復讐を目的とした人物達は、反エスコバルを掲げた組織、ロス・ペペスを作り、エスコバルは部下や友人たちを次々と殺される事となる。エスコバルはロス・ペペスらから家族を国外に逃がすことに失敗し、爆破テロを起こして国民の怒りを買う。誰からも擁護されなくなり、今まで共に戦ってきた部下達も全て失い、追い詰められたエスコバルは、愛する家族と無線で通話をするが、マーフィーらに傍受され、隠れ家が突き止められて特捜隊に包囲され、逃亡を謀って射殺される。そして、カリ・カルテルとの関係を疑われアメリカへ召還されたペーニャは、政府によりカリ・カルテルについての情報提供を求められる。 コロンビアでのメデジン・カルテルの崩壊により、ヒルベルトとミゲルのロドリゲス兄弟が率いるカリ・カルテルがアメリカで急速に勢力を伸ばす。ペーニャはDEAのチームを率いてカリ・カルテルを次の標的とする。標的となったことを知ったヒルベルトは幹部を集め、半年後に麻薬から手を引くと発表する。癒着した政府と交渉し、最小限の処罰と引き換えに膨大な財産は保持しようとする。だがヒルベルトが逮捕されると、弟のミゲルは警備責任者コルドバとその妻ソフィア及び賄賂で買収していた警察のカルデロン大尉の粛清をした。後に公のサルサパーティでライバル組織である"バジェ北部"にミゲルが殺されそうになった。また、ミゲルが銃撃されたのと同時に、当初はカリ・カルテルの協力者だったメキシコの麻薬組織の指導者であるアマド・カリージョ・フェンテスは、バジェ北部の提案に合意し、メキシコに居たカリ・カルテルの幹部パチョと彼の弟を裏切り銃撃し、弟は重傷を負う。それらの事件がきっかけでミゲルは兄のヒルベルトに反対されながらもバジェ北部との激しい抗争を始める。新警備責任者のホルヘは、自分とその家族がコルドバとその妻と同様に粛清されるのではないかと思い、DEAに内通し、ミゲルの逮捕を助ける。残りのカルテル幹部は寛大な処置を期待して自首する。コロンビア大統領までがカリ・カルテルの献金を受け取って癒着し、カルテル幹部はすぐに出所できることが確実となる。だがDEAチームはホルヘの助力で会計責任者のパロマリの身柄を確保してカルテルの実態を明らかにし、ペーニャはカルテルとコロンビア政府が癒着していたこと、アメリカ政府がそれを黙認していたことを証言する。コロンビア政治は大混乱となり、ロドリゲス兄弟はアメリカに移送され、残りの幹部は"バジェ北部"などに殺され、カリ・カルテルは壊滅する。ホルヘはアメリカ国内の証人保護プログラムの下で逼塞する。ペーニャはDEAを辞職するが、次にメキシコでの仕事を提案される。 なお、シーズン3で、ペーニャがカリ・カルテルの取り締まりに従事したのはフィクションであり、現実のペーニャはこの時期にはコロンビアを離れている[5]。 当初予定されていたシーズン4は『ナルコス:メキシコ編』("Narcos:Mexico)と改題され、新シリーズのシーズン1となった[6][4]。キャストを一新し舞台をコロンビアからメキシコに移し、時代を1980年代前半にさかのぼり、当時メキシコ・グアダラハラ市に拠点を置き、アメリカにヘロインやマリファナを密輸していたグアダラハラ・カルテル、さらにシナロア・カルテル、カリフォルニア州と接するティフアナ・カルテル、テキサス州と接するフアレス・カルテルなどが抗争を繰り広げ、メキシコ政府やDEAと闘ったメキシコ麻薬戦争を描く。コロンビアのメデジン・カルテルやカリ・カルテルの登場人物も出演する。
あらすじ
シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4 (新シリーズ)
キャスト
アメリカ人
スティーヴ・マーフィー
演 - ボイド・ホルブルック、日本語吹替 - 小川輝晃
DEA(麻薬取締局)捜査官。シーズン1-2の主人公であり物語の語り手。元々はマイアミ勤務だったが、麻薬流通の出所を突き止めるためにコロンビアへ赴任する。(シーズン1-2)
ハビエル・ペーニャ
演 - ペドロ・パスカル、日本語吹替 - 鶴岡聡
ヒスパニック系でスペイン語に堪能なDEA捜査官。シーズン1-2ではコロンビアでのマーフィーの相棒、女好きだが人情に厚く情報提供者の出所をもらさない等口は堅い。シーズン3では主人公兼語り手となる。(シーズン1-3)
コニー・マーフィー
演 - ジョアンナ・クリスティ
マーフィーの妻。看護師。(シーズン1-2)
ヌーナン大使
演 - ダニエル・ケネディ
アメリカのコロンビア大使(シーズン1)
ルイス・"ルー"・ワイセッション少佐
演 - パトリック・セント・エスプリト