ナポレオン_-獅子の時代-
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ナポレオン -獅子の時代-
ジャンル
歴史漫画
漫画:ナポレオン -獅子の時代-
作者長谷川哲也
出版社少年画報社
掲載誌ヤングキングアワーズ
レーベルヤングキングコミックス
発表号2003年2月号 - 2011年2月号
発表期間2002年12月28日 - 2010年12月28日
巻数全15巻
漫画:ナポレオン -覇道進撃-
作者長谷川哲也
出版社少年画報社
掲載誌ヤングキングアワーズ
レーベルヤングキングコミックス
発表号2011年3月号 - 連載中
発表期間2011年1月29日 -
巻数既刊26巻(2024年2月29日現在)
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ポータル漫画

『ナポレオン -獅子の時代-』(ナポレオン ししのじだい)は、長谷川哲也による歴史漫画。その名の通り、ナポレオン・ボナパルトの生涯を扱ったものである。2003年から『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)で連載されている。
概要

『ヤングキングアワーズ』2003年2月号から連載開始。当初はアウステルリッツの戦いから物語が始まったが、この戦いの終わりと同時に物語はナポレオンの誕生直前にまで遡り、以後はブリュメールのクーデターに至るまでのナポレオンの生涯に沿った物語を描いた。話の都合上、フランス革命の展開もじっくりと描き込まれている。

2011年連載分、単行本16冊目から、『ナポレオン -覇道進撃-』(ナポレオン はどうしんげき)と題名を改め、執政政府および第一帝政大陸軍(グランダルメ)の戦いの軌跡を扱った物語を描いている。これについてもこの項で扱う。

作者は本作以前にも『コミックトムプラス』でナポレオンの生涯を扱った『青年ナポレオン』を描いているが、本作では作風が一変し、劇画調の異様に濃いタッチの画風になっている(作者は『北斗の拳』の作者・原哲夫アシスタント経験者でもある)。そのため、個性の強いキャラクター設定(とはいっても、登場人物のほとんどが実在した人物である)、漫画全体を漂う“男臭い”空気、史実とかけ離れた演出や印象深いセリフなど、他の漫画には見られない独特の空気を醸し出している。

2011年以降、『アワーズ』の新年最初の発行号(3月号)巻頭カラーを務めているが、表紙に他漫画の美少女キャラ[1]を据えた上でその1ページ目にはグロテスクなシーンを描く[2]という、一種の「お遊び」が展開されている。

また、同じくナポレオンを扱った漫画として池田理代子の『栄光のナポレオン-エロイカ』(『ベルサイユのばら』続編)があるが、作者ホームページによれば、長谷川は『獅子の時代』を書く上でこれを多少参考にしているとのことである(人物の造形やストーリーの一部に、史実ではなく池田の創作によっていると思われる部分があり、多少の影響が見られる)。

当作品を『アワーズ』に推薦したのは平野耕太であり、長谷川いわく「平野さんは恩人」とのこと。
登場人物

それぞれ作中のフィクションとしての人物解説であるため、一部史実にそぐわないものもある。詳しくは各人物の項を参照されたい。声優は「CRナポレオン -獅子の時代-」のもの。
主人公
ナポレオン・ボナパルト
声 - 杉田智和主人公。出世志向が強く、軍人としての才にも長けている。自身がコルシカ島出身であることにこだわりを持ち、フランスへの復讐を目指していたが、パオリとの決別後は自身がコルシカ人であることを捨てる。物語がフランス革命期のパリでの政争にスポットが当てられていたころは、主人公であるにもかかわらず、ほとんど出番がなかった。トゥーロン攻囲戦で功績を上げるが、その後は軍籍を剥奪され、一時本屋で働いていた。その後、ヴァンデミエールの反乱鎮圧に起用され、出世街道に復帰する。その直後、総裁政府の五総裁の1人ラザール・カルノーの推薦によりイタリア方面軍司令官に任命され、オーストリアをあと一歩のところまで追い込んで赫々たる戦果を遂げる。国民から絶大な支持を得るも、その影響力を恐れたバラスら総裁政府から遠ざけられるようになる。局面打開のために子供のころからの密かな野望であった、アレクサンダー大王のようなエジプトやトルコ、インドまでの大遠征を決行。しかしフランス艦隊を失い、アフリカで孤立してしまう。多くの兵士と将校から反感を買いながらも、わずかな可能性を信じ、エジプト・シリアを攻略するも結果、失敗する。アブキールの戦いで勝利した後、フランスが危機的状況に陥っていることを知ってわずかな側近を連れてエジプトを脱出し、ブリュメールのクーデターで権力を掌握。第一執政となる。アウステルリッツ編では背も低く描かれているが、青年期では比較的スマートに描かれている。第一執政になってからは短髪となる。1804年、フランス皇帝として即位した。持病のに悩まされている。
ボナパルト家・親族
レティツィア
ナポレオンの母。男勝りの性格で熱心なコルシカ独立主義者で元女兵士である。自由な生き方を好む夫のカルロの代わりにボナパルト家を支えていた。信心深く、堅実な性格のためフランスの堕落した気風が肌に合わないと感じ、権力と富をほしいままにする子供達から一線を引いている。ナポレオンの結婚には強く反対しており、浮気に耽り、浪費を繰り返すジョゼフィーヌを激しく嫌っている。息子の皇帝即位に反対し戴冠式を欠席した。金と権力にとりつかれた我が子らに呆れている。
カルロ
ナポレオンの父。コルシカ独立支持から親フランス派に転向する。自由に生きることを好み、人からは変節漢と呼ばれても意に介さない。息子ナポレオンが軍人を目指していることにいち早く気付き、彼を士官学校に入学させた。胃癌で早世。
ジョゼフ
ナポレオンの兄。なにかと弟に欲しい物を奪われがちである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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