ナバラ県
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ナバラ州
Comunidad Foral de Navarra
Nafarroako Foru Komunitatea
自治州



紋章


.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯42度49分 西経1度39分 / 北緯42.817度 西経1.650度 / 42.817; -1.650座標: 北緯42度49分 西経1度39分 / 北緯42.817度 西経1.650度 / 42.817; -1.650
国名スペイン
州都パンプローナ
ナバラ県
政府
 ? 種別自治権委譲(立憲君主制憲政下)
 ? 議会ナバラ州政府
 ? 首相マリア・チビテ (PSN)
面積
 ? 合計10,391 km2
面積順位11位 (スペイン中2.2%)
人口(2018年)
 ? 合計647,554人
 ? 密度62人/km2
 ? 順位15人
 15位はスペイン中1.3%
ナバラ人の呼称
 ? スペイン語navarro(男性形)、navarra(女性形)
 ? バスク語nafar, napartar
 ? 英語Navarrese
ISO 3166コードNA
自治州法1982年8月16日
公用語非バスク語圏 : スペイン語
混合圏 : スペイン語とバスク語
バスク語圏 : スペイン語とバスク語
スペイン下院5人(350人中)
スペイン上院5人(264人中)
ウェブサイト ⇒ナバラ州政府(バスク語)

ナバラ州(ナバラしゅう、スペイン語: Navarra)またはナファロア州(ナファロアしゅう、バスク語: Nafarroa)は、スペイン自治州である。一県一州の自治州であり、ナバラ県単独で構成される。州都はパンプローナ。スペイン語では第2音節にアクセントがあるため、ナバーラ州とも表記される。

中世のこの地域にはナバラ王国が存在し、スペイン帝国に併合された後も副王領として一定の自治権を得ていた。歴史的にはバスク地方の一部ではあるものの、フランコ体制後の民政移管期(英語版)(1975-1982)にはバスク州への合流を望まず、1982年にナバラ県単独でナバラ州が発足した。歴史的背景が考慮されて大きな自治権を得ており、スペインの全17自治州のうち課税自主権が認められているのはナバラ州とバスク州のみである。国家公用語であるスペイン語に加えて、一部地域では地域言語のバスク語も公用語に指定されている。
名称

正式名称(スペイン語: Comunidad Foral de Navarra, [komuni?dad fo??al de na?βara] : コムニダ・フォラル・デ・ナバラ, バスク語: Nafarroako Foru Komunitatea, [nafaroako fo?u komunitatea] : ナファロアコ・フォル・コムニタテア)は「ナバラ特権州」の意味を持ち、特権(フエロ)とはかつてカスティーリャ王国が各地域に認めていた地域特別法のことである。英語やフランス語ではNavarre(英語: [n??v??r]、ナヴァール)。ナバラとはバスク語で「森」または「オークの林」[1]、「山々に囲まれた平原」という意味である[2]
地理
地勢ナバラ州の地勢

北西はバスク州アラバ県ギプスコア県、南はラ・リオハ州、東はアラゴン州に接し、北東は163kmに渡ってフランスと国境を接している[3]。北のピレネー山脈から南のエブロ川流域の平原まで、ナバラ州の地理は変化に富んでおり[4]、地理学者のアルフレド・フロリスタはナバラの景観を「ミニチュア大陸」と表現した[5]。地形・生物気候学の観点から、ナバラ州は山岳部、中央部、河岸部の3地域に分けることができる[5][3]

山岳部はナバラ州北部を占め、サブリージョンとして湿潤地帯、ピレネー渓谷、ピレネー前縁盆地に分けられる[5]。州北西部の湿潤地帯は平均気温が摂氏15度、年間降水量が約1,400mmであり、広葉樹、牧草、シダ類などの植生がみられる[5]。州北東部のピレネー渓谷は、激しい降雪と気温の変化が特徴のピレネー山脈山麓から、西に向かうにつれて温暖な気候が特徴の亜海洋性気候に変化している[5]。ピレネー渓谷北部ではブナ、モミ、オウシュウアカマツなどがみられる[5]。ピレネー前縁盆地の植生はカシ類やカシワ類などの地中海広葉樹が目立つ[5]。ナバラ州の最高峰は標高2,428mのメサ・デ・ロス・トレス・レジェスであり、トレス・レジェスの周囲には標高2,507mのアニ峰(山頂はフランス領)や2,366mのペトレチェマなどがある[6]アララール山地

山岳部と河岸部の中間には中央部があり、山地や丘陵などがみられる北部から広大な平野が広がる南部までが緩やかに推移している[5]。中央部の中でも気候は大きく変化し、東側は大陸性気候であり、北側は西岸海洋性気候、南側は大陸地中海性気候である[5]。中央部にはパンプローナやパンプローナ都市圏がある。河岸部はエブロ川の本流や支流の流域であり、エステーリャトゥデラというふたつの主要都市がある。エステーリャ河岸にはなだらかな尾根や向斜面谷が見られ、トゥデラ河岸には構造平原や沖積低地が広がっている[5]。トゥデラの北方には半砂漠地帯のバルデナス・レアレスが広がり、ユネスコの生物圏保護区に指定されている[7]。河岸部の年降水量は400mm足らずであり、山岳部に比べて日照時間が長いほか、夏季と冬季の気温差が激しい[5]

ナバラ州の主要な河川には、エステーリャを流れるエガ川(スペイン語版)、パンプローナを流れるアルガ川、サングエサを流れるアラゴン川などがある[5]。これらの河川はいずれもエブロ川の支流であり、北から南に流れてエブロ川に注いだ後は、南東に流れてやがて地中海に注ぐ[5]。スペイン語とバスク語の言語境界線付近に分水嶺があり、州北西部の一部の地域からは、ウルメア川ビダソア川やレイツァラン川(英語版)が、南から北に流れて大西洋に注いでいる[5]

イラティの森(山岳部)

アルガ川(中央部)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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