ナニワ金融道
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ナニワ金融道
ジャンル青年漫画金融漫画、社会派漫画
漫画
作者青木雄二
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表期間1990年 - 1996年
巻数全19巻
話数全261話
その他1992年講談社漫画賞
1998年手塚治虫文化賞マンガ優秀賞
ドラマ:フジテレビ系スペシャルドラマ
原作青木雄二
脚本君塚良一
演出河毛俊作石坂理江子澤田鎌作平野眞
制作フジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間1996年 -
話数7
映画:2005年版
原作青木雄二
監督茅根隆史
脚本茅根隆史
製作「ナニワ金融道 灰原勝負! 起死回生のおとしまえ!!」製作委員会
配給アートポート
封切日2005年7月2日
上映時間94分
映画:2022年版
原作青木雄二
監督藤澤浩和
脚本藤澤浩和
製作TIME、ライツキューブ朝日新聞社
配給ティ・ジョイ
封切日2022年11月25日、2022年12月2日、2022年12月9日
上映時間
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ映画
ポータル漫画テレビドラマ映画

『ナニワ金融道』(ナニワきんゆうどう)は、青木雄二による作品で、1990年から『モーニング』(講談社)にて連載された日本漫画1996年からフジテレビドラマ化され、スペシャルドラマとして放送された。2005年2022年映画化された。
概要
作品の概要

ナニワ金融道は、1992年講談社漫画賞を受賞したほか、1998年手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞作品。2020年11月時点で累計発行部数は1600万部を突破している[1]

作者の青木雄二2003年肺がんで没後、2007年から続編にあたる『新ナニワ金融道』が2013年まで連載され、2014年からその続編『新ナニワ金融道R』が2016年まで連載された。2016年以降、現在は『グランドジャンプ』(集英社)にて『ザ・ナニワ金融道』を連載・終了。またスピンオフ作品として『新ナニワ金融道外伝』とその続編となる『新ナニワ金融道外伝ファイナル』、帝国金融の社員・桑田澄男を中心に名物社員たちの日常を描いた『ナニワ金融道的な日常』がある[2]
ストーリー

商都大阪[3]を舞台に、マチ金(消費者金融)会社「帝国金融」(セリフ中ではこの表記、看板等では「帝國金融」)の営業マン灰原達之と、借金にまつわる因業深い人間模様を描いた作品。連帯保証人になった彼氏の借金の肩代わりをしてソープ嬢になる女、ご祝儀を盗まれてしまい穴埋めに奔走したあげく取り込み詐欺に手を出し破滅する男、詐欺的先物取引で全てを失う小学校教頭、法律の網の目をかいくぐる闇金融業者、更にはライバル企業との対決など、様々な人間や社会の裏表を描く。[注 1]青木雄二の独特なアクのある絵が読者に強いインパクトを与え、人気作となった。最初は5週程度掲載される予定であったが、第1回目の掲載時に読者から多大な支持を得て連載が決定した。

作中では舞台となった大阪に合わせ関西弁(主人公の灰原だけは東京弁)や、ステレオタイプな大阪として猥雑な雰囲気を描いている。

舞台となる地名、背景に登場する看板や物などに独特の名づけられ方がされているのも特徴で、連載当時の社会事象・事件等を茶化したものや、猥雑な文字列が容赦なく多用されている。登場人物の名前も多くはこの方法で名付けられているが、帝国金融の社員たちにはこの演出が適用されず、ごく一般的な名前が付けられている(ただし、読売ジャイアンツの選手名をもじった名前である)。また住所の番地や車のナンバーなど、数字が絡むものには頻繁に893(=ヤクザ)という文字列が使用されている。

ミナミセンズリ銀行」こと「銭田掏二朗」※下記「主要登場人物」参照

バブル景気で一山当てた「肉欲企画」と、その社長「肉欲棒太郎」

一流企業「巨大長商事」の社長「巨根三郎」

これらは生の修羅場を容赦なく活写することへの青木の強いこだわりの賜物である。『罪と罰』に強い影響を受けていると考えられている。表向き綺麗な看板でも現実にしていることは薄汚いことを主張するため、逆に作中の看板には猥雑な文字列を堂々と使用している。しかし『BSマンガ夜話』で取り上げられた際に、看板の映ったコマを(画面に映し出すことは問題なかったものの)出演者同士で「あまり口に出して読まないように」と互いに注意しあったという逸話がある。
登場人物
帝國金融関係の人物

主人公である灰原と社長である金畑、顧問弁護士の悪徳を除き読売ジャイアンツの選手の苗字で統一されている。
灰原 達之(はいばら たつゆき)
主人公。勤めていた印刷会社(TVドラマでは焼肉屋)が倒産し、再就職先として金融業を志すが、過去に前の職場の社長の頼みで金融会社から借り入れしていた経験があったため、「まともな金融屋」には採用されなかった。しかし「これを最後の賭け」として面接に行った「株式会社帝國金融」で、追い込み(貸した金の取り立て)に遭遇し、成り行きから見学を兼ねて現場に同行することになる。そこで金を借りてしまった者の末路を見つつも「これほど本音で仕事する業種は他にない」と金融業を自分の天職に決め、大阪一の金融屋を目指す。初めは金融業にしては情に流され甘いところが見られたが、様々な葛藤や裏切りを経験し、図太い精神を身に付けていく。しかし、最後まで所々に残る「甘さ」も彼の持ち味となっている。作中にて関西出身(ただし本籍地は岡山県
[4]。実写ドラマ版では九州出身に変更されている[5])として描かれているが、関西弁を用いず、共通語で会話する唯一の主要キャラクターである。苗字の由来は、出身地の弓削町久米南町で中華料理店「レストランはいばら」を経営していた担当編集者の高校時代の同級生の苗字。作中序盤で桑田と共に「関西一の金融屋になる」という誓いをしている。灰原が迷った時は桑田がそのことを口にして彼を立ち直らせるのが常道となっている。実写ドラマ版では焼肉店に勤めていたが、食事に来ていた帝国金融の金子、桑田から焼肉店が長く無いことを告げられている。作中中盤ではマルチ商法の親ネズミこと枷木に出資し、彼を支援することでタイヤ会社ヒビワレックスから独立させもうけさせることで利益を得ようと考えるが、担保がないため金畑社長から断られ、それでも食い下がったので「ベンチャーに出資したければ自分でやれ」と厳しく説教されてしまう。「尊敬できる仕事相手がいた時は充実していた」「相手を破滅させるための仕事じゃない仕事ができたら自分の生きがいだと思う」と胸の内を朱美に語っている。
桑田 澄男(くわた すみお)
入社したての灰原の教育係を勤めた先輩のベテラン金融マン。作品中盤では灰原とよくコンビを組んでいた。出っ歯パンチパーマに粗野な大阪弁、荒っぽい態度と見た目はヤクザそのもので、実際に声を掛けた女性にヤクザと誤解されて逃げられることもあった。灰原たち後輩への面倒見がよく、時にはひょうきんな所も見せる。しかし借金の回収のためには非情な事でも抵抗なくこなし、証拠が残らないような公文書偽造教唆をしたり、保証人の女性を業界用語で言う「風呂に沈め(ソープランド売った)」たりする。相手が後輩でも容赦せず、灰原が失敗して詐欺に遭った時は、灰原にも責任を負わせるべく約束手形裏書させたりした。そこまで厳しくする理由については「追い詰められたら玄人より素人のほうがえげつない真似をする」というもの。騙されて恋人の借金を背負わされた元ソープ嬢の交際相手がいる。ドラマ版での口癖は「最高裁判所の裁判長かて「そら払わなアカン!」ていいまっせ」。
元木(もとき)
帝国金融社員。坊主頭でこれまたヤクザのような外見である。するどい観察眼を持っている。またひょんなことからティッシュ配りのアルバイトをしていた灰原を目撃し、困窮した彼が会社の金に手をつけていると誤解された件では、「もし会社の金に手をつけているなら深みにはまらないうちに処理したほうが灰原のためだ」と内心考えながら何もしていないことを祈る一面も見せた。家族は妻と子供が二人。
高山(たかやま)
帝国金融のナンバー2で、部長。社員を直接仕切る管理職で、面倒見は良いが、よく怒鳴るなど厳しい面もある。桑田と同じくパンチパーマで、常に三白眼と、こちらもヤクザのようである。
吉村 定雄(よしむら さだお)
途中入社の新人だが年齢は灰原より上の30代。司法書士を目指しており、以前勤務していた法務事務所の倒産に伴い入社。大人しく几帳面で、法的書類の作成等で活躍。登場当初こそ怒鳴りつけられて落ち込むなど気の弱さが目立ったが、徐々に自分の役目を果たせるようになった。1人担当の仕事も描かれた。所帯持ちで、妻と2人の子がいる。当初、受験勉強のため週3回のパートタイマー勤務として入社した。ドラマ未登場。
金畑 金三(かねはた きんぞう)
帝国金融の社長。海千山千の大ベテランで広い人脈を持つ。性格は温厚だが、決して情に流されず常に社員をコントロールしている。また、ベンチャー企業への融資を提言し、やや身をわきまえぬ発言をしてしまった灰原に怒りをあらわにしたが、その後灰原を自分の後継者でもあるかのように諭す場面もあった。よほどの大事でないと直接事態を解決するために登場しない。その中で数少ない出番ながらも、作中では全ての問題を如才なく解決し、豊富な人脈と強いカリスマ性を印象付けている。家族は妻と息子と娘。ドラマ版では金子高利(かねこ たかとし)という名前になっている。
悪徳 栄(あくとく さかえ)
帝国金融の顧問弁護士。自称ハーバード大学卒。金畑社長とは旧友で、帝国金融内でトラブルがあった際には必ず頼りにされている存在。灰原たちは「眉唾臭い話」といっているが、過去にはプロ野球の契約問題にも関わった事もあるらしい。報酬は法外であるが、夜逃げしたテナントのビルオーナーに圧力をかけたり、灰原の釈放を手助けしたりと着実に仕事をこなしていた。一方で自分を大きく見せる性格のようで、専門外の海事の案件を手掛けた時には知識不足から灰原たちを窮地に追い詰めてしまったこともある。
その他の主要人物
市村 朱美(いちむら あけみ)
灰原の恋人となる女性。美しい容姿を持ち、年齢は20代半ば
[6]ヤクザと付き合い、相手に合わせて全身に刺青を入れるまでに入れあげるが、言われるがまま詐欺の片棒を担がされた上に妊娠し、男が逃げたことから妊娠中絶を行った過去がある。その時に親が肩代わりした借金の返済のため帝国金融のビルに入居した広告代理店「誇大広告社」に勤めており、ひょんなことからそこでアルバイトをすることになった灰原と知り合い、お互いに惹かれていき、付き合い始めた。しっかり者で灰原をサポートする。銭田との対決の際に灰原がヤクザと揉めた時、拉致監禁されるが、市村を強姦しようとしたヤクザ3人と渡り合い自力で脱出した豪胆さの持ち主。ドラマ版では1回限りの登場で、自らの仕事に疑念を抱きつつ恋人商法で次々とカモになった男に高価なアクセサリーを購入させており、危うく灰原も罠にはまりそうになるが寸での所で見破り、恋仲となる。続編ではアイロン掛けが上手かったことが分かる。
泥沼 亀之助(どろぬま かめのすけ)
灰原の顧客。恩のある先輩の結婚式で祝儀詐欺の被害に遭い、帝国に融資を申し込んだ。帝国からの借金はクレジットカードを使い完済するも、借金は増え、行き詰る。無計画な借り入れとその場しのぎの返済繰り返すさまは自転車操業であり、まさに泥沼にはまっていくようであった。その結果思いつきで始めた取り込み詐欺により、警察に逮捕される。後に、朱美にからんできた朱美の元恋人のチンピラとの喧嘩で留置されることになった灰原とたまたま拘置所で再会し、灰原に罪をなすりつけようとした。ドラマ版では全ての話に登場し、「いい金儲けのアイディアを思いついた」と言ってはしつこく付きまとい灰原に煙たがられている。
肉欲 棒太郎(にくよく ぼうたろう)
『肉欲企画』という不動産会社(実態は地上げ屋)を経営する青年実業家。ネーミングから連想されるような色魔や好色漢ではなく、頭脳明晰なやり手の実力者で部下からも慕われている。銀行からの依頼で某所の地上げに取り組んでいたが、一部地権者との交渉が長期化し資金繰りが悪化、帝国金融の融資を受ける。その資金で地上げ途上の土地に風俗ビルを建設し、周辺環境を悪化させ地上げを有利に進めようと目論むが、建設反対を訴える地元住民グループに灰原が入れ知恵をしたことで、ビル完成間近に計画は頓挫。莫大な借金を背負い夜逃げに追い込まれる。当該ビルはその後、帝国金融が取得し本社ビルとした。その後は神戸でヤクザ舎弟となりノミ競馬の集金人を仕事にするが、再び這い上がってやるという強い意志は失われず、後に広島で妻や元社員の川井と激安チケット販売の商売に転ずる。
三宮 損得(さんのみや そんとく)
灰原の顧客で市立鈍才小学校教頭。地元の名家三宮家の婿養子、旧姓は「御影」。かなりの恐妻家。蟻地獄物産を通じて先物取引にはまり、同社に対して多額の借金を抱える。その後借金のみならず、ありとあらゆるものに手をつけて(愚行を重ねて)いくことになる。最後に蟻地獄物産に勧められ破滅するきっかけになる商品はプルトニウムだが、連載当時から現在に至るまでプルトニウムが商品先物として上場されたことはない。似た名称のパラジウムと混同されている可能性がある。妻の芽子(めこ)[注 2]は、夫の損得や灰原らには本人の見えないところで「鬼ババ」呼ばわりされたほどの人物。夫がどうなってもいいという非情な考えの人間で、夫に暴力を振るうこともいとわず、ついには夫を離婚させて無一文[注 3]で三宮家から追放した。最終的には警備員となるが、人間的に少し成長した様子が描かれる。ドラマ版では伊東四朗が演じた。小学校の修学旅行の金を使い込んだことでクビになるが退職金2000万が支払われた。しかし直後に妻に全て慰謝料として奪い取られてしまう。が、その後、灰原たちが銀行を通じて妻の預金を差し押さえたことで彼女も貧窮を味わう羽目に陥った。


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