ナナマル_サンバツ
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ナナマル サンバツ
ジャンル
競技クイズ学園
漫画
作者杉基イクラ
出版社KADOKAWA
掲載誌ヤングエース
レーベル角川コミックス・エース
発表号2010年12月号 - 2020年11月号
発表期間2010年11月4日[1][2] - 2020年10月2日[3]
巻数全20巻
話数全112話
その他監修:セブンワンダーズ
アニメ
原作杉基イクラ
監督大宙往基
シリーズ構成柿原優子
キャラクターデザイン高鉾誠
音楽百石元
アニメーション制作TMS/だぶるいーぐる
製作7○3×クイズ研究会
放送局日本テレビほか
放送期間2017年7月 - 9月
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ナナマル サンバツ』は、杉基イクラによる日本漫画。『ヤングエース』(KADOKAWA)において、2010年12月号から2020年11月号まで連載された。
概要

競技クイズ」を題材とした漫画で[4]、タイトルは早押しクイズの形式の1つ「7○3×[注釈 1]」に由来する。

全国高等学校クイズ選手権』(通称・高校生クイズ)などのテレビ番組をはじめとして、普段何気なく触れているクイズを入り口にクイズ初心者の視点から競技クイズが描かれている[2]。そのため、本作ではクイズ番組を意識した描写が随所で見られる[注釈 2]。リアルなクイズ業界を描くために[2]長戸勇人などが在籍するクイズ制作会社セブンワンダーズが監修として協力している[6]

2011年4月29日から5月8日まで、クイズゲームAnswer×Answer Live!』とのコラボイベントが開催された[7]。後に『ヤングエース』2011年7月号にて、このイベントの体験レポート漫画が掲載された[8]

小説版が2013年10月に児童書の角川つばさ文庫レーベルにて刊行された。ノベライズは伊豆平成が担当し、挿絵は原作者の杉基イクラが担当する[9]

舞台となっているさいたま市には、高校生クイズで初の連覇を果たした浦和高校があり、モデルとする説もある(文蔵高校は市内の地名に由来)。ただ、さいたま市内には他にも栄東高校大宮高校など複数の高校にクイズ研究会があるため、明確なモデルは不明である。

『ヤングエース』2016年9月号に「メディア化企画進行中」と発表(同年12月にテレビアニメとして放映されることが発表)され、2017年7月から9月にかけて日本テレビほかにて放送された。
あらすじ

主人公・越山識は、新入生歓迎会で「クイズ研究会」による早押しクイズ大会に参加することになる[注釈 3]。クラスメイトの競技クイズ経験者・深見真理の早押しに圧倒され、最初は戸惑うばかりだった識だが、彼女の早押しを見ているうちに、「早押しクイズの問いには答えを確定できるポイントがある」ことを理解した。そして知識と推理でコツをつかんだことで難問に正解し、それまで経験したことのない感動を得た。

その後、真理に知識量を見込まれ、新入生向けのクイズ大会に誘われた識は、そこで0.1秒を争う「競技クイズ」の世界を目の当たりにする。大会で出会った御来屋千智の実力に圧倒されながらも、識は競技クイズにのめり込んでいく。
登場人物
文蔵高校
越山 識(こしやま しき)
声 -
堀江瞬[10]本作の主人公。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。3月24日生まれ。髪は明るめの茶髪で、童顔で眼鏡を掛けている。体躯は小柄で、衣服はジュニアサイズ[11]。性格は内向的で、引っ込み思案。幼い頃に父を亡くして以来、母子家庭であり、母親(声:長尾明希)はさいたま市立北文蔵図書館の司書を務める。その関係で小学校のときから図書館に入り浸る「本の虫」で、深見や御来屋も一目置くほどの底知れない知識量を有する。得意分野は文学・歴史、苦手分野は芸能や漫画・アニメ・ゲームなど。
深見 真理(ふかみ まり)
声 - 川島海荷[10]本作のヒロイン。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。茶髪ストレートの少女で、ヘアバンドを身につけている。識のクラスメイトで、クラスでは女子図書委員を務める。中学時代からクイズを嗜んでいたためベタ問[注釈 4]の早押しを得意としており、特に語源問題に明るい。明るい性格で男子とも気さくに話す。クイズの話になると、我を忘れて突飛な行動に出てしまうことが多く(作者いわく「クイズばか[12]の残念ヒロイン[13]」)、早押し以外は不器用である。
井上 大将(いのうえ だいすけ)
声 - 畠中祐文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。黒髪短髪で小太りな少年。識や真理のクラスメイトで、クラスでは図書委員を務める。真理の気を引くためにクイズ研究会に参加する。芸能や漫画・アニメ・ゲームなどオタク系の問題やアニメやゲームから派生した知識などに強く、また珠算二段の特技を持つため暗算も得意である。
笹島 学人(ささじま がくと)
声 - 佐藤拓也[10]文蔵高校2年生。クイズ研究会会長。眼鏡を掛けた長身の男子。1年生のときに開城学園高校から転入し、文蔵高校クイズ研究会を立ち上げた。ポケットの中に早押しボタンの端子を忍ばせて日々ボタンの感触を確かめているなどエキセントリックな行動と物言いが目立つが、基本的に性格は真面目でしっかりしている。クイズにも真摯に取り組んでいて実力も高く、他校のクイズ部員からも一目置かれている。京都出身だが、開城入学を機に父親の単身赴任先である埼玉に転居。以来問い読みでつっこまれたくないからと標準語でしゃべるが、ときどきイントネーションに違和感がある。開城学園高校の1年生だった頃は真理の兄である誠司とも面識があり、すでに優れた部員として評価が高かった誠司をも凌ぐ逸材として注目されていた。一方で常勝を旨とする伝統にこだわる部の方針には疑問を感じており、伝統にこだわる先輩たちとは距離を置いていた。試合で強豪校と戦う際、誠司とは違うチームになってしまい、自分たちのチームを勝たせるために誠司たちのチームが早押しで誤答を繰り返すというプレイスタイルを先輩たちに強要されていることに気付く。誠司が会場中から嘲笑を浴びる中、誠司を捨て駒扱いする部の方針に反発した学人もわざと早押しで誤答を繰り返し最終的に実力で勝利することで誠司を救おうとした。試合終了後、誠司を捨て駒にしてでも伝統にこだわる部に愛想を尽かし自分が求めるクイズは開城学園高校ではできないと確信。事後報告という形で転校し開城学園高校を去る。文蔵高校に転校しクイズ研究会を立ち上げたことが真理や識の運命を大きく動かすこととなった。
笹島 迅子(ささじま じんこ)
声 - 松田颯水文蔵高校1年生。クイズ研究会技術顧問だが、正式な会員かどうかは不明である。学人の妹。関西弁を話す。電子工作を得意とする「弱電女子」。祖父の京都の工場で学ぶ。物作りが趣味なので、クイズは非生産的だと思っている。会で使う早押し機の製作を担当した。巨乳。
黒田 良勝(くろだ よしかつ)
声 - 岩瀬周平文蔵高校1年生。識のクラスメイト。バスケットボール部員で、中学時代から名が知られていた。
宮浦高校
御来屋 千智(みくりや ちさと)
声 -
石川界人[10]宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。黒髪でツリ目の男子。早押しのスピードやパラレル問題[注釈 5]の分岐の判断など、新入生らしからぬ実力を持ったクイズプレーヤー。新入生向けのクイズ大会で識に興味を持ち、ライバル視するようになる。クイズ欲の塊で、私生活でもクイズゲーム『クイズ帝国』シリーズ[注釈 6]のランカー。理系なので、文系問題にはまだ穴がある。
芦屋 洋介(あしや ようすけ)
声 - 羽多野渉宮浦高校3年生。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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