ナナイ
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ナナイ
ナナイ語 Н?най, Н?ни
ロシア語 нанайцы
中国語 赫哲
アムール川流域のナナイの家族(時期不明)
総人口
推計18,000人
居住地域
ロシアハバロフスク地方12,160人
中国黒竜江省5,354人
 ウクライナ42人
言語
ナナイ語ロシア語中国語
宗教
チベット仏教シャーマニズム
関連する民族
ウィルタウリチ

ナナイ(ナナイ ナナイ語:Н?най, Н?ни,ロシア語:Нанайцы)は、ツングース系民族[1]。分布は主にアムール川(黒竜江)流域で、ロシア国内に約1万2,000人弱(1989年)おり[2]、中国(中華人民共和国)国内にも居住している。2004年人口調査時の中国における国内人口は4,640人であった。中国内のナナイはホジェン族(Hezhen;赫哲族、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: Hezhezu ホーチョーズー)という呼称が公称となっており[2][3]55の少数民族の一つとして認定されている。

ロシアではかつて、ゴルディ(Goldi)[4]、ゴルドないしゴリド(Gol'dy)[2][3]とも呼ばれた。ロシア連邦に住んでいるナナイの一部ではロシア人との混血が進んでいる[5]
名称・居住域2010年ロシア国勢調査におけるナナイ居住集落民族衣装ポクト(Pokto)を着たナナイの子どもたち(時期不明)ナナイ人と犬ぞり(1895)

ツングース・満洲語のグループで最も南に分布している[6]。ロシアにおける分布の中心は、ハバロフスク地方のナナイスク地区(英語版、ロシア語版)である。

ナナイの内名(自ら使用する民族名)は「キルン([kil?n]、ナニオ、ナブイ)」または「ホジェン([χ?d??n]、ナナイ)」[7]である。「ナー」は「土地、地面、国、地元」を表し[8]、「ニオ、ブイ、ナイ」は様々な方言で「人」と意味する[6]。「ナナイ」はロシアにおける民族名であり、中国東北部(松花江・ウスリー川がアムール川に注ぐ地域)の住人は「赫哲」と表記され、みずからを「ホジェン」と称する[6]

一方、ロシア内での自称は「ナーナイ Н?най、ナーニ Н?ни」[9]である。

ロシアの言語学者L.I.セム(Сем Л. И.、L. I. Sem)がキリル文字で「ホジェン([χ?d??n])」をхэ?э най (Hezhe nai) or хэ?эны (Hezheni)と表し、アムール川流域のナナイの内名であり「川の下流に住む人々」という意味だと説明した[10]。これが中国名でナナイを “K斤” (Heijin)、 “赫哲哈喇” (Hezhehala)、現代中国語で“赫哲” (Hezhe) と呼称する端緒となっている[11]。「赫哲」は、中国においては史書にみえる「靺鞨」と関連づけられることが多い[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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