「なすび」、「茄子」はこの項目へ転送されています。
日本のタレントについては「なすび (タレント)」をご覧ください。
ナス、茄子のその他の用法については「ナス (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ナス
ナスの果実 ナスの果実
分類
ナス(茄子[2]、茄、ナスビ、学名:Solanum melongena)は、ナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。別名ナスビともよばれる[3]。インド原産で、淡色野菜として世界中で栽培されている。果実は黒紫色が多いが、色や形は様々で多数の品種がある。
クセのない味わいと火を通したときのなめらかな食感が特徴で、品種によって様々な調理法があり、料理のジャンルを問わず使えるため、定番の野菜として欠かさないものとなっている[4][5]。 和名ナスの語源については諸説あり、実の味から「中酸実」(なかすみ)の略であるとする説[6][7]、夏に実がなるので「夏実」(なつみ)と読んだが、それが訛って「なすび」(奈須比)と呼ばれたとする説がある[8]。室町時代頃に宮廷の女官が女房言葉として「おなす」と呼び[7]、その呼称が定着した。 英名はオーバァジーン(Aubergine)(主に英国)、またはエッグプラント(Eggplant)(主に北米)で、仏名はオーベルジーヌ(aubergine)、伊名はメランザーナ(melanzana)[9]、中国植物名では茄(か)もしくは茄子(かし)の名で広く栽培される[3]。「茄」は植物をさし、「茄子」は果実をさすともいわれている[8]。 インドの原産[10]。原産地など熱帯地域では多年草であるが、温帯地域では一年草として畑で栽培されている[10]。 茎は黒紫色で、高さ60 - 100センチメートル (cm) になる[10]。中には茎にトゲが見られるものがある[10]。葉は互生し、葉身は卵状楕円形で、葉縁は波打ち、葉柄に近いところでは左右非対称になる[10]。葉にはトゲがあり、毛が生えている。 花期は夏から秋で、葉腋と次の葉柄の途中に花柄を出して、紫色の花を下向きに1個から数個咲かせる[10]。ひとつの花柄に複数の花が咲いても、基部の1個以外は結実しない[10]。 果実は品種によって形も色も様々で、色はふつう紫色であるが、中には緑色、白色のものがある[11]。果肉は密度が低くスポンジ状である。ヘタの部分にはトゲが生えているものがあり、鋭いトゲは鮮度を見分ける方法の目安となるが、収穫の作業性向上や実に傷がつくという理由から棘の無い品種も開発されている。 ナスは寒さや乾燥には弱く、日当たりがよくて水を好む性質がある[12]。 原産地はインドの東部が有力とされ[13]、インドでは有史以前から栽培されていたと考えられている[8]。
名称
特徴
ナス全体
ナスの葉
ナスの蕾
ナスの花
若い果実
果実の断面
歴史
Size:124 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef