ナショナル・モール(National Mall)は、アメリカ合衆国首都である、ワシントンD.C.の中心部に位置する国立公園である。時にモール地区などとも呼ばれる。複数のスミソニアン博物館群と、国有の美術館や記念館に沿って庭園と緑地が広がる場所であり、観光地として知られている。ナショナル・モール一帯は、ワシントン記念塔からアメリカ合衆国議会議事堂まで特にまっすぐに東へ伸びているが、ナショナル・モールの区域は、公式にはウエスト・ポトマック公園と西よりの憲法庭園 (Constitution Gardens) の一部も含まれる他、多くはリンカーン記念堂とアメリカ合衆国議会議事堂の間を中心からやや西にずれるようにして分断するワシントン記念塔まで含んだ範囲全体を指す場合が通例である。
ナショナル・モールの構想は当初、フランス人のエンジニアであったピエール・シャルル・ランファンが、1791年にワシントンD.C.の都市創設を計画する際に考え出されたもの。しかし彼の構想は、20世紀初頭にマクミラン委員会が都市美運動(City Beautiful Movement)に啓発され都市改造計画を提案するまで実現しなかった。モール創設の他、マクミラン委員会は、主要鉄道駅をモールの敷地から移動させ、現在のユニオン駅へと移転させた。独立記念日の花火。写真はマーティン・ビルディング(連邦保護区)から撮影されたもの。
現在、モールは観光において最も人気のある観光地の一つとなっている。また、大規模な集会や行進を含む多くの抗議やデモが頻繁に行われる場所でもあり、1963年のワシントン大行進や、1995年のミリオン・マン・マーチ等が有名である。毎年7月4日の独立記念日には、議事堂主催の記念式典が催され、花火が打ち上げられる。
寸法
議会議事堂からリンカーン記念堂まで約3キロメートル(1.9マイル)
議会議事堂からワシントン記念塔まで約1.8キロメートル(1.1マイル)
グラント記念像からリンカーン記念堂までの面積:約125ヘクタール(309.17エーカー)[1]
ナショナル・モールの観光名所USGSによる衛星画像。安全保障上の理由により、右の議会議事堂と周囲の敷地は事前に画像処理されている。
ナショナル・モールには以下の博物館・美術館等が建てられている。body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}
ワシントン記念塔
国立アメリカ歴史博物館
国立自然史博物館
ナショナル・ギャラリー 彫刻の庭
ナショナル・ギャラリー 西棟
ナショナル・ギャラリー 東棟
アメリカ合衆国議会議事堂
ユリシーズ・S・グラント・メモリアル
アメリカ植物庭園
国立アメリカ・インディアン博物館(上の画像は建設中のもの。)
国立航空宇宙博物館
ハーシュホーン博物館と彫刻の庭
芸術産業館
スミソニアン協会本部(キャッスル)