ナショナル・シアター・ライヴ(英語: National Theatre Live)、略称NTライヴはロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターが行っている企画であり、衛星中継により、ナショナル・シアターその他の上演を世界中の映画館やアートセンターで上映するというものである。
目次
1 来歴
1.1 日本語版
2 上映作品
2.1 2009年
2.2 2010年
2.3 2011年
2.4 2012年
2.5 2013年
2.6 2014年
2.7 2015年
2.8 2016年
2.9 2017年
2.10 2018年
2.11 2019年
3 受容
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
来歴私は1960年代にマンチェスターで育ちました。もしあの時地元の映画館でローレンス・オリヴィエ[1]がナショナル・シアターに出ているのを見られていたとしたら、入り浸っていたでしょうね。? ロイヤル・ナショナル・シアター総監督ニコラス・ハイトナー[2]
2009年6月にヘレン・ミレン主演の『フェードル』の上演でパイロットシーズンが始まり、イギリス中の70の映画館で中継された[3]。最終的には世界中の200以上の会場でこのプロダクションが上映され、あわせて5万人以上が1回のパフォーマンスを見たことになった[3]。2本目のプロダクションである『終わりよければ全てよし』は合計300ほどのスクリーンで上映された[4]。2017年時点ではNTライヴのプロダクションを上映する会場の数は700館ほどになっている[5]。
土曜のマチネだったNation、月曜の夕方だったLondon Assurance、火曜の夕方だった『欲望という名の電車』を除き、すべてのナショナル・シアター・ライヴのプロダクションは映画館の週末スケジュールと重ならないよう、木曜日の午後にパブリックビューイングの中継を行う。ほとんどの会場ではライヴ中継を上映するが、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国、日本などの会場では時差のために撮影したプロダクションを後日上映している。多くの会場では「アンコール」と言われる、人気作品の再上映も行っている。
上映されるプロダクションのほとんどはロイヤル・ナショナル・シアターのレパートリーで上演された芝居だが、他の劇団による作品も含まれている。コンプリシテ
の『消え行く数字』(A Disappearing Number)は2010年10月14日にプリマスのシアター・ロイヤルから中継された[6]。デレク・ジャコビ主演の『リア王』はドンマー・ウエアハウスのプロダクションで、2011年2月3日にコヴェント・ガーデンから中継された[6]。2013年7月20日にはケネス・ブラナーとアレックス・キングストン主演の『マクベス』がマンチェスター国際フェスティバルから中継された[7]。