ナサケの女?国税局査察官?
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ナサケの女
?国税局査察官?
ジャンル
テレビドラマ
脚本中園ミホ
演出松田秀知
田村直己
出演者米倉涼子
ナレーター津川雅彦
エンディングDREAMS COME TRUE
「LIES, LIES.」
製作
制作テレビ朝日

放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本

連続ドラマ
プロデューサー内山聖子
木内麻由美
放送期間2010年10月21日 - 12月9日
放送時間木曜 21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ
放送分54分
回数8回

スペシャル
放送期間2012年2月4日
放送時間土曜 21:00 - 23:06
放送枠土曜ワイド劇場
放送分126分
回数1回
特記事項:
初回と最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。
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『ナサケの女?国税局査察官?』(ナサケのおんな こくぜいきょくささつかん)は、2010年10月21日から12月9日まで毎週木曜日21時 - 21時54分に、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は米倉涼子

2012年2月4日にスペシャル版が放送された。このスペシャル版は2019年9月1日に、「テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選」の一本として、『日曜プライム』枠で放送された[1]
概要

国税局の査察官を題材にしたテレビドラマであり、1987年に公開された伊丹十三監督の映画『マルサの女』のオマージュ的作品とも言える。その影響から、本ドラマのナレーションにマルサの女シリーズで花村統括官を演じた津川雅彦を起用している。

作品には税務監修として元国税局職員で著作家大村大次郎を起用しており、実際に国税局査察部内で使用されるさまざまな隠語が登場する。本ドラマタイトルの「ナサケ」も国税局査察官(マルサ)の中の情報部門を指す隠語である。尚、勝村政信が演じる日野敏八が所属する実施部門は「ミノリ」と呼ばれる。この他にも脱税容疑者が隠し持つ現金に対して「タマリ」などの隠語も回を重ねながら使用される。

内容としては職業物の刑事ドラマ的な要素が強く、ドラマの進行としても勧善懲悪且つ1話構成で毎回ゲストが脱税容疑者として登場し、これらを裁くという至ってシンプルな構成である。しかし、主人公松子の周囲に様々なクセのある人間が絡み、回を重ねるごとに人間ドラマも描写される。
キャスト
東京国税局
査察部情報部門査察第18部門
松平松子〈35〉
演 -
米倉涼子査察官(サカン)。名古屋国税局西伊豆税務署に所属する徴収官であったが、実績を買われ査察部長の新田の引き抜きによって東京国税局勤務となる。職場にはほとんど私服で出勤したり、時間外の勤務を嫌ったりする(但し、退勤後の時間は独自の裏調査に費やしている)為、あるいはマイペースで誰とも馴染まない為に協調性を疑われ、部内の大半の人物から敬遠されるものの、独自の「勘」で強引かつ大胆な調査を行う。統括官の曽根から三木とコンビを組むように言われ行動を共にするが、突如独断で抜け駆け調査を行う事も多い。一見冷徹な人間のようにも見えるが、実は人情味に溢れた人物であり内偵調査やすでに自供した脱税容疑者と打ち解けて腹を割って話すなどコミュニケーション能力もある。過去にヤンキーだった縁から赤川を筆頭とした子分達に慕われているが、自身が査察官である事を知られたくはないらしく、子分に職業を尋ねられても「消費者金融の取り立て」と答えている。「脱税してる奴は日本の道路を走るな!」が口癖[2]。内偵の為には手段は選ばず、第1話では令嬢のように装って愛川に近づき[3]、第4話ではタキと健太郎に近づく為に住居へ押しかけたり、サチが以前勤務していたキャバクラで客とつるむなどして情報を得ようとする。大の酒好きで、犬養ほどではないが利き酒の能力もある。その他に大型バイクの運転、ダイビング[要曖昧さ回避]などもできる等、運動能力も極めて高い。高卒出身。
三木航介〈30〉
演 - 塚本高史国税査察官。着任早々の松子と組まされることになる。独断専行の松子に振り回されつつも、目前で様々な脱税を暴いている松子に一目置いている。第18部門では唯一の味方ともいえる存在で[4]、徐々に松子に対して手助けをするようになる。大卒出身。
五藤満〈37〉
演 - 鈴木浩介主任国税査察官。七三分け眼鏡という古典的なスタイル。気が弱そうなところもあるが、些細な物事に執着するタイある。最終話で犬養に対し「一美」と呼んでいたことから犬養との結婚、そして父親になることが明らかになった。高卒出身。
久米四郎〈42〉
演 - 小市慢太郎チーフ主査。出世欲が強く、曽根に対してとりなしを持とうとする。但し、松子が異動してからは彼女の言動に振り回される面も多く、厄介な事に介入したくないからか閑職に追いやろうと曽根に助言したりする。幼稚園に通う娘と、そのお受験に熱心な妻がいる。大卒出身。
二宮晶太〈24〉
演 - 夕輝壽太国税査察官。真面目で気が弱いが査察部内随一のパソコンマニアであることからIT系に非常に強く、部内でその力量を買われている。高卒出身。
内村ナナ〈26〉
演 - 斎藤めぐみ国税査察官。噂好きですぐに対人関係の噂を勘繰る癖があり、その根底には自身の結婚相手に出世が深く絡む男性との縁を欲しているようである。高卒出身。
曽根六輔〈57〉
演 - 泉谷しげる統括官 (トウカツ)。松子の上司。一見、強面だが実は情に厚く妻子を愛する家庭人でもある。何事にも大きな波風を立てる事なく退職し、その後は税理士として安泰な生活を送ることを夢見ている。しかし、松子が異動してきてからはその本願が危ぶまれていると感じており、第2話では酒の席で日野につい愚痴をこぼしていた。百瀬徹男主査の元部下。高卒出身。
雨宮賢治
演 - 三上真史経歴:実施部門査察第37部門(連続ドラマ) → 査察部情報部門査察第18部門(スペシャル以降)実施部門査察第37部門・国税査察官。日野総括主査の直属の部下で日野と共にしている。スペシャルでは実施部門から情報部門査察第18部門に移動している。
実施部門査察第37部門
日野敏八〈45〉
演 -
勝村政信実施部門査察第37部門・統括主査 (ソウカツ)。高卒でノンキャリアの一人。実施部門の仕事に収まりきれず、情報部門のメンバーにやたらと絡みたがり、18部門に入り浸っている。いったん火がつくと熱くなるタイプで、特に脱税容疑者の取り調べでは極端なドSに変貌する。嫌疑者が車で逃走した時は公用車のパワー(スピード)の限界を理由に言い訳をする。第4話に登場する小田サチがキャバクラ嬢だった頃、日野のお気に入りだった。
犬養一美〈39〉
演 - 飯島直子情報部門査察第18部門主査(連続ドラマ)→実施部門査察第37部門(スペシャル以降) 主査(ヌシ)。松子の上司で、過去に何件もの巨額脱税を摘発しているというキャリアウーマン。クールな理性派で、直感的に行動することが多い松子とは対極の立場にいる。但し、松子を完全に嫌っているわけではなく、第2話で松子が独自に調査した内容を「有り得る」と評価する面も見られる為、あくまで「勘」を重視して行動する松子を批判しているだけで、裏づけのある情報内容に関しては納得する傾向がある。第4話では松子とコンビを組まされる。査察官である事を誇りに思っており「女の武器」を使う事を極度に嫌っている。ワインテイスティングが出来るらしく、微量のワインを口に含むだけでワインの原産地、年代、おおよその価格まで把握できる。最終話で自ら妊娠中の身であることを明かし、その後五藤との結婚も明らかとなり、主査の職を辞め、税務署の相談役となった。スペシャルでは、実施部門の主査として査察部に戻ってくる。大卒出身。
査察部幹部
新田進次郎〈45〉
演 -
柳葉敏郎東京国税局査察部長 (イチバン)(連続ドラマ)→財務省財務事務次官(スペシャル以降)。ハーバード・ビジネス・スクール卒、経営学修士の学位を持つキャリア組筆頭の出世頭。いずれは財務省に戻って事務次官の座を目指す男。松子を西伊豆税務署から引き抜いた張本人でもある。一見、非常に固い人物でもあるが松子の才能を見抜いており、独断専行を叱責する反面、期待もかける。第1話で松子と居合わせたエレベーターで足元に100円が落ちていた時、気付いていないフリをしながら100円を拾ってバツが悪いところを見られてしまう。財務省の人事が近づいているようで本省の上役から「君は国家を担う人間だ。


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