ナゴムレコードは、1983年より断続的に活動している日本のインディーズレーベル。通称ナゴム。主宰者はケラ(現・ケラリーノ・サンドロヴィッチ)。
概要
1980年代後半において、インディーズアーティストを専門に扱うレーベルとしてはキャプテンレコード、トランスレコードなどと並ぶ最大手レーベルの一つであった。当時のサブカルチャーの一端を担い、1990年代以降に著名となった多くのミュージシャン、クリエイターや俳優を輩出したことで知られる。
レーベル作成当初は、ケラのバンド有頂天と、加藤賢崇・岸野雄一らのバンド東京タワーズ
※五十音順。詳細およびメジャーデビュー後の動向については、各バンド・人物項目を(存在するものは)参照
有頂天/ケラ(ソロ名義、Mr.ナゴム/ケラ&ジ・インディーズなど)
主宰者のケラがヴォーカルを務めるニュー・ウェイヴ/テクノポップ・バンド。ウィラード、ラフィンノーズと共にインディーズ御三家と呼ばれた。チューリップの「心の旅」のカヴァーで、インディーズ初のオリコンチャート入り。1986年メジャーデビュー、1991年解散。2014年12月再結成。
空手バカボン
筋肉少女帯の大槻ケンヂ・内田雄一郎とケラの3人によるユニット。チープなカセット伴奏などに合わせた歌と、その間に挟み込まれる寸劇が特徴。現在も正式に解散はしておらず、メンバーがメインで活動しているバンドのライブやイベントにゲストとして出演することが多い。2006年にはCD再発記念としてライブを行うなど、断続的に活動を行っている。YMOの「ライディーン」に歌詞をつけた替え歌「来たるべき世界」は、本家YMO音源に対抗しエレクトーンでのチープな演奏にボーカルが乗っている。
筋肉少女帯
大槻ケンヂ(当時・大槻モヨコ)、内田雄一郎、三柴理(当時・三柴江戸蔵)、みのすけ(当時・美濃介)、関口博史らによるロックバンド(メジャーデビュー時メンバー。メンバーの変遷はバンドの項目参照)。1987年、ナゴムからEP盤「高木ブー伝説」を発表。1988年メジャーデビュー。
死ね死ね団
※五十音順
アルルカン
痛郎
トランスレコードにも所属したプログレバンド。当時、痛郎のメンバーが前座を受け持っていた関係で町田町蔵(現・町田康)によりバンド名が決まる。メンバー交代による休止と復活を繰り返しつつ、現在も活動中。
エピークラブ
えろちか
オレンヂチューブ
1984年にナゴムよりリリースしたEP盤「ORANGE TUBE」はケラによるとナゴムで一番売れなかったレコードであるという。1985年8月にNHKで放送された「インディーズの逆襲」に出演したケラ曰く「売れてるバンドはばちかぶり、売れないバンドはオレンジチューブ」「買う人がいれば売れます」「カワナイカライケナイ」。
カーネーション
メンバーは直枝政広、大田譲(現在)。ナゴムよりリリースしたシングル「夜の煙突」は、ナゴムの中で二番目に売れなかったレコードだったが、後に森高千里がカバーして有名になる。
カステラ
大木知之(現・TOMOVSKY)がボーカルを務めていた。1989年メジャーデビュー、1993年解散。
カヌーズ
クララサーカス
ポスト・パンクの要素を入れつつ、ピアノ・バイオリン・ヴォーカルという編成と童話のような歌詞が特徴的な女性3人組バンド。