ナウシトオス(古希: Ναυσ?θοο?, Nausithoos)は、ギリシア神話の人物である。同名の人物が複数おり、主に、
パイアーケス人
が知られている。以下に説明する。
目次
1 パイアーケス人の王
2 オデュッセウスの子
3 脚注
4 参考文献
5 関連項目
パイアーケス人の王
パイアーケス人の系図(ホメーロス『オデュッセイア』7巻)
エウリュメドーン
ペリボイア ポセイドーン
ナウシトオス
レークセーノール
アーレーテー アルキノオス
ラーオダマース ハリオス クリュトネオース ナウシカアー
この人物はギガースの王エウリュメドーンの娘ペリボイアと海神ポセイドーンの子。レークセーノールとアルキノオスの父[1]。
もともとパイアーケス人はヒュペレイアの地にキュクロープス族と隣接して住んでいたが、キュクロープスたちからひどい暴力を受けていたため、ナウシトオスは人々を率いてスケリア島(ケルキュラ、現在のコルフ島といわれる)に移住し、都市を建設して初代の王となった[2]。
ナウシトオスはパイアーケス人が、いつかポセイドーンの怒りによって島が山に囲まれるという予言を残したが[3]、これはアルキノオスがオデュッセウスをイタケーに送り届けたときに起こった[4]。 この人物はオデュッセウスと女神カリュプソーの子で、ナウシノオスと兄弟[5]。キルケーの子であるともいわれる[6]。
オデュッセウスの子
脚注^ 『オデュッセイア』7巻。
^ 『オデュッセイア』6巻。
^ 『オデュッセイア』8巻。
^ アポロドーロス、適用(E)7・25。
^ ヘーシオドス『神統記』1017行?1018行。
^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.179a。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
ホメロス『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
関連項目
コルフ島
更新日時:2016年10月8日(土)20:25
取得日時:2018/10/30 11:32