ナイトinナイト
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ナイトinナイト
ジャンル
バラエティ番組
国・地域 日本
言語日本語
製作
制作朝日放送テレビ

放送
放送局朝日放送テレビ
放送国・地域 日本
放送期間1986年5月5日 -
放送時間月曜 - 木曜 23:17 - 翌0:17
金曜 23:17 - 翌0:12
放送分月曜 - 木曜 60分
金曜 55分
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ナイトinナイト(ナイト イン ナイト、: Knight in Night)は、朝日放送テレビ(ABCテレビ)[注釈 1]で、1986年5月5日から放送されているバラエティ番組放送枠。

同時間帯にテレビ朝日系列22局で放送されている『スーパーバラバラ大作戦』(1部、2部)・『アメトーーク!』・『金曜ナイトドラマ』は、時差ネット(月 - 木曜深夜は75分遅れ、金曜深夜は69分遅れ)として本枠終了後に放送されている。
概要
枠発足に至る経緯

この枠発足以前も朝日放送(現・朝日放送グループホールディングス)は深夜番組を自社で制作・放送していた(※腸捻転解消以前から。腸捻転解消から半年経った1975年10月?1977年9月までNETテレビ→テレビ朝日ザ・23をネットしたが、お色気主体に反発して終了と同時に打ち切って以降それが定着している)。1985年10月からは月曜日から木曜日の時間帯を「夜のAタイム」と題し放送しており、翌年からは抜本的な見直しを図りこの番組をスタートさせた[5]

開始にあたって、次の番組の方向性を定めた。
ターゲットは25歳以上の男性。

エロはやらない。

つまらないギャグはやめる。

次の日の朝、会社で話題になる番組づくりを目指す[5]

この3つを柱に各曜日の企画が立てられた。また、番組は大阪駅前「アクティ大阪」(現・サウスゲートビルディング)にあった「ABCエキスタ」(1997年3月閉鎖)から放送当日の収録で放送(撮って出し)したのが始まりとされ、1986年5月に開始した。2000年以降の曜日ごとの番組のリニューアルと並行して、放送当日の収録(撮って出し)がなくなり、事前に別の日に収録した番組を放送するようになる。

番組の立ち上げにかかわった三上泰生(当時朝日放送第二制作部長)は自著「6chは上方文化や」の中で「深夜番組は眉唾物の企画やらエログロといった『麻薬』が使われやすい」と述べており、実際この時期の深夜番組は「11PM」に代表されるように過激なエロを売りにしたのが主流となっていた。しかし、「たとえば、深夜番組でハダカを出したとする。すると視聴者はもっと見せろと要求するからだんだん際どいものを見せるようになる。すると視聴者離れが起きて局のイメージが低下することとなる。」と述べ、麻薬の中毒性になぞらえて頼ると取り返しのつかないことになると危惧しており、『麻薬』は一切やらないとの信念で番組制作に至ったという[注釈 2]

番組開始当初は帯番組という体裁で、スタジオセットやOP・EDは全曜日共通のものとして制作され(帯番組時代のテーマ曲はピエール・ポルトの「COEUR A CORPS」を全曜日で使用)、番組タイトルも新聞などのテレビ欄には『ナイトinナイト』(または『ナイト』)と書かれていた。月曜・火曜が桂三枝(現・桂文枝)、水曜日桂春蝶(後にやしきたかじん渡辺徹高杢禎彦山田雅人板東英二)、木曜日月亭八方の司会で、各曜日それぞれのテーマに沿った話題を展開していた。特に三枝司会の火曜日「おっちゃんVSギャルクイズ合戦」と八方司会の木曜日「楽屋ニュース」は長寿コーナーとなった。
2000年?現在

1999年以前は関西ローカルの特色を活かした内容で取り組んできたが、2000年以降は若年層を意識する傾向にある。この頃月曜以外全面的にリニューアルされ、『ナイトinナイト』のタイトルも番組名から放送枠としてのレーベル名に移行し、各曜日独立した番組を放送する現在の体制が確立した。2011年現在はいずれの曜日も10%以上の好視聴率を記録しており、安定している状況にある。2010年代以降は自社制作の日曜23時枠から本枠へ移行した番組もあり、2020年4月からのラインナップでは、5番組中3番組が日曜からの移行組となっている。

それ以降、同枠の番組が近畿広域圏以外でも番組販売の形で時差放送されるケースが見られるようになった(ネット局の詳細は各番組の項目を参照)。特に、2009年10月改編で「ネオネオバラエティ」・「ネオバラエティ第3部」が打ち切られたことから、その後番組として「お願い!ランキング」(テレビ朝日における後番組)ではなく「ナイトinナイト」を時差ネットする地方局が続出している[注釈 3]。近畿広域圏以外の地方局で「ナイトinナイト」枠は設けられているわけではないが、各番組オープニングの「ナイトinナイト」のロゴは地方局での放送時もそのまま残される(ただし、現在放送中の番組に「ナイトinナイト」ロゴは表示されていない)。2016年10月改編でナイトinナイト月曜日・火曜日を、2017年4月改編では、残りの水曜日・木曜日のネット配信を開始した。

2000年代以降は全国区で活躍する吉本所属タレントが本枠でMCを勤めていることが多く、「芸人にとって憧れの枠」と評されている[6]

2021年2月2日(火曜日)には、火曜枠の「相席食堂」が、全国ネット向けの特別番組として2時間にわたって放送された[7]。『これって私だけ?』(朝日放送テレビ東京オフィスの制作で2020年7月から火曜日の20時台に編成されていた全国ネット番組)が同年1月19日放送分で終了したことに伴う措置ながら、『ナイトinナイト』レーベルの番組が、ゴールデンタイムの全国ネットで放送される事例は初めてであった[注釈 4]

たとえ東京を拠点にしているタレントがメインを務める番組でも収録は大阪で行われる事が長らく通例だったが、2022年11月2日から水曜枠で始まる「これ余談なんですけど…」は「ナイトinナイト」枠では異例の東京収録の番組となった[8]
現在の番組

いずれもTVerGYAO!でネット配信を実施している。

曜日番組名MC枠放送開始日備考
月曜日なるみ・岡村の過ぎるTVなるみ
岡村隆史ナインティナイン2016年4月11日日曜23時台から移動。
火曜日相席食堂千鳥
大悟ノブ2019年4月2日日曜23時台から移動。
水曜日これ余談なんですけど・・・かまいたち
山内健司濱家隆一2022年11月2日火曜深夜に半年間放送されていた番組。ナイトinナイト枠では初の東京収録[8]
木曜日やすとものいたって真剣です海原やすよ ともこ2020年4月2日日曜23時台で放送されていた『やすともの恋愛島』を発展させた番組。
金曜日探偵!ナイトスクープ松本人志
ダウンタウン2016年11月18日長らく『ナイトinナイト』枠外として扱われていたが、2016年11月に当枠内へ編入。

過去に放送された企画・番組
月曜日


食のコーナー、政治経済の討論、「さんぷくインフォメーション」などのコーナーがある情報企画(月曜日 1986.5 - ? ) - 司会:桂三枝(現:
桂文枝)、黒田福美

創作落語のドラマ化とクイズコーナー(1990.7 - 1991.3) - 司会:桂三枝(現:桂文枝)・麻生みどり

The 名人(1991.4 - 1993.3) - 司会:桂三枝(現:桂文枝)、潮田恭代(現・牛尾田恭代

熱闘広辞苑(1993.4 - 1994.3) - 司会:桂三枝(現:桂文枝)、伊藤聡子

桂米朝をご意見番に迎え、毎回ひとつの言葉をテーマにトークを繰り広げた。テーマとなる題字を書きおろしていたのは榊莫山


クイズ!紳助くん(1994.4 - 2011.9) - 司会:島田紳助堀友理子(当時朝日放送アナウンサー)・パネラー席:円広志ほか

2000年3月まで番組名『ナイトinナイト(月曜)』、企画名『クイズ!紳助くん』として放送。

島田紳助の引退により、2011年8月29日から9月26日まで『熱血!なにわ突撃隊スペシャル』として放送されていた。朝日放送(当時)は2011年9月20日に『クイズ!紳助くん』を打ち切ることを正式発表した。


品川・千鳥のラブリー芸人家族(2011.10.3 - 10.24) - 出演:品川祐千鳥

『クイズ紳助くん』打ち切り並びに『ごきげん!ブランニュ』月曜枠移動までのつなぎ番組として放送。


ごきげん!ブランニュ(2002.4 - 2016.3) - 出演:赤井英和トミーズ雅大平サブロー月亭八光ほか

2011年10月25日までは火曜枠に放送。10月31日から月曜枠に移動。


火曜日


おっちゃんVSギャル(1986.5 - 2000.3) - 司会:桂三枝(現:桂文枝)・岡野久子(1986.5 - ?)→春藤睦(在籍期間不明)→遥洋子(? - 1999.3)→高野直子(当時朝日放送アナウンサー)(1999.4 - 2000.3)

中高年タレントや文化人の「おっちゃんチーム」と、若手女性タレントの「ギャルチーム」によるクイズ合戦。フジテレビ関西テレビ)の『クイズ!年の差なんて』は、この企画が元ネタである(桂三枝自身がこの番組の成功によりフジテレビに企画を持ち込んだ結果、両方の番組で司会をすることとなる)。


らぶどん(2000.4 - 2002.3) - 出演:石田靖柳沢慎吾河相我聞

雨上がりのやまとナゼ?しこ(2011.11 - 2015.12) - 出演:雨上がり決死隊海原やすよ・ともこケンドーコバヤシほか

雨上がりの「Aさんの話」?事情通に聞きました!?(2016.1 - 2019.3) - 出演:雨上がり決死隊海原やすよ・ともこケンドーコバヤシほか

水曜日


男をテーマにした企画(1986.5 - 1988.3) - 出演:桂春蝶池田幾三

企画内容不詳(1988.4 - 1989.3) - 出演:やしきたかじん

オトナのOOGIRI(1989.4 - 1991.3) - 出演:渡辺徹

夢バイトDODA!(1991.4 - 1992.3) - 出演:渡辺徹

この人だーれ(1992.4 - 1992.9) - 出演:渡辺徹

平成元禄お悩み相談(1992.10 - 1993.9) - 出演:渡辺徹(1992.10 - 1993.3)→高杢禎彦山田雅人(1993.4 - 1993.9)

板東英二の水曜は白ごはん(1993.10 - 2000.3) - 出演:板東英二・ラサール石井葉山レイコハイヒールモモコほか

スタジオに作られたリビングのような場所で、ゲストを呼んでトークをする企画。後期には、ラサールによる料理コーナーが放送された。なお、他局では水曜以外に放送された関係上、後に「水曜は」が取れて『板東英二の白ごはん』に改題された。


笑瓶+オセロのV・I・ぴ?(ヴィッピー)(2000.4 - 2004.9) - 出演:オセロ笑福亭笑瓶アメリカザリガニ(2003.10 - 2004.4)→なすなかにし(2004.4 - 2004.9)

笑福亭笑瓶とオセロがゲストをリクエストした場所などにもてなす。同枠で放送された番組では唯一のオールロケ番組。


きになるオセロ(2004.10 - 2008.3) - 出演:オセロほか

今ちゃんの「実は…」(2008.4 - 2022.10)- 出演:今田耕司ほか

木曜日


八方の楽屋ニュース(1986.5 - 1998.9) - 司会:月亭八方・新野新桂きん枝ほか

吉本興業所属芸人の私的な話を中心としたニュースを報告する「楽屋ニュース」と、週替わりの企画の二本立て。週替わり企画は、吉本興業の芸人を集めてトークをするものが多かった。また、吉本興業所属のベテラン芸人が死亡した時は、追悼企画を放送した。


八方の演芸もん!(1998.10 - 1999.9) - 司会:月亭八方・なるみ

「楽屋ニュース」と週替わり企画の構成。大喜利やあまりテレビに出ない芸人の紹介などの企画が放送された。


ナンバ壱番館(1999.10 - 2004.3) - 司会:今田耕司東野幸治

2000年3月まで番組名『ナイトinナイト(木曜)』、企画名『ナンバ壱番館』として放送。


にこいち ?スーパースター友情列伝?(2004.4 - 2005.3) - 出演:中川家笑い飯浜口順子


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