この項目では、カクテルについて説明しています。
就寝中にかぶる帽子については「ナイトキャップ」をご覧ください。
就寝前に酒を飲む習慣やそのときに飲む酒自体については「寝酒」をご覧ください。
ナイト・キャップとは、カクテルに用いられる用語や名称である。特定のレシピのカクテル名。また、カクテルの分類の一つで、寝酒として薦められるカクテル群をさすこともある。 就寝前に酒を飲む習慣やそのときに飲む酒自体をナイトキャップ (寝酒) という。カクテルの分類のうち、寝酒として相応しいとされているカクテルを「ナイト・キャップ・カクテル」として分類することがある[1][注釈 1]。また、「ナイト・キャップ」という名前で呼ばれる、特定のレシピのカクテルも存在する。 カクテル「ナイト・キャップ」はその名の通り、ナイト・キャップ・カクテルに分類されているカクテル群の中の1種であり、ナイト・キャップ・カクテルに分類されるカクテル中でも代表的なカクテルとされる。実際のところ、寝酒として飲まれるだけはないものの、寝酒としても飲まれている。 ブランデーベースで、ショートドリンクである。なお、ホットカクテルとして作る場合については後述する。 ブランデー、オレンジ・キュラソー、アニゼット、卵黄をシェークして、大きめのカクテル・グラス(容量90ml程度)に注げば完成である。なお、卵黄を混合しなければならないため、シェークは強めに行う。最後に好みで少量のナツメグを振りかけることもある。 このカクテルは大型のカクテル・グラスに作るのが正式とされるものの、ソーサー型のシャンパン・グラス(容量120ml以上)で代用することが多い。そのため、シャンパン・グラスを使用すると書かれている本も多い。 使用される酒類の分量は、好みによって変更される。標準的なレシピではブランデー、オレンジ・キュラソー、アニゼットを、2:1:1とする処方を紹介しているが、1:1:1の割合にすることも多い。他にも、アニゼットは好き嫌いの分かれるリキュールなので控えめにするよう薦める本[2]も存在することからも判るように、オレンジ・キュラソー、アニゼットを等量ずつにしない場合もある。また、アブサン系のリキュールが使用されれば良いので、必ずしもアニゼットだけが使用されるわけでもない。それから上記にもあるように、ナツメグは使用しない場合もある。 ナイト・キャップというカクテルは、ホットタイプのロングドリンクとして作られることもある。材料の比率などはショートドリンクとして作られる場合(「標準的なレシピ」の項だけではなく、「備考」の項も参照のこと)に準ずるが、さらに熱湯も加えて作られる。このホットタイプのナイト・キャップも、実際のところは寝酒(ナイト・キャップ)として飲まれるだけはないものの、寝酒としても飲まれている。 ブランデー、オレンジ・キュラソー、アニゼット、卵黄を氷の入っていないシューカーを用いてシェークし、タンブラー(耐熱ガラス製、容量240ml程度)に注ぐ。そこに適量の熱湯を加え、タンブラーを満たせば完成である。なお、最後に好みで少量のナツメグを振りかけることもある。
概要
特定のレシピのカクテル
標準的なレシピ
ブランデー = 30ml
オレンジ・キュラソー = 15ml
アニゼット(アブサン系リキュールであれば代用可能) = 15ml
卵黄(鶏卵) = 1個分
(ナツメグ = 適量)
作り方
使用されるグラスについて
備考
ホットカクテルとして作る場合
作り方(ホットカクテル)
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「ナイト・キャップ」と略すこともある。
出典^ “ ⇒用語辞典 ナイト・キャップ・カクテル - Liqueur&Cocktail - サントリー”. サントリー (初出年不明). 2008年12月17日閲覧。
^ 今井 清 『たのしむカクテル』 p.152 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
参考文献
桑名 伸佐 監修 『カクテル・パーフェクトブック』 日本文芸社 2006年2月25日発行 ISBN 978-4-537-20423-0
稲 保幸 『カクテルガイド』 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5
稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
今井 清 『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
後閑 容子、蝦名 美智子 編集 『基礎看護学 健康科学概論 (第2版)』 廣川書店 2001年3月30日発行 ISBN 4-567-57071-5
山本 祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 p.115 成美堂出版 1994年12月10日発行 ISBN 4-415-07873-7
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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