あらすじ若き敏腕刑事マイケル・ロングは、ある産業スパイを追跡中に同僚を殺され、自らもまた凶弾に倒れた。しかし、マイケルはナイト財団の総帥ウィルトン・ナイトによって辛くも命を救われ、その身分もウィルトン・ナイトの養子として新たにマイケル・ナイトとなる。
重病で死の床についたウィルトンは、マイケルの手を取り「一人の男が世界を変えられる(One man can make difference .)」と説いてこの世を去る。ウィルトンの遺志を受け継いだマイケルは、密かに財団が開発していたドリームカー「ナイト2000」のドライバーとなる。ナイト2000は、人工知能「K.I.T.T(キット)」を搭載しており、自分で考えて言葉を話し、さらには自らの意思で走行する事もできるスーパーマシンである。マイケルはK.I.T.T.と共に、世の中の不正や巨悪と戦っていく。
登場人物主人公と相棒 / ナイト財団 / ナイト家 / ナイト財団関係者 / その他 / 別名義での登場人物
主要登場人物の内、マイケル、K.I.T.T.、デボンの3名は全84話において皆勤登場。
ボニーはシーズン1第1話・第3話、シーズン2全話、シーズン4第21話以外のエピソードに登場。
エイプリルはシーズン2内での第19話・第21話以外のエピソードに登場。
RC3はシーズン4内での第13話以外のエピソードに登場。
主人公と相棒
マイケル・ナイト Michael Knight (84エピソード, 1982-1986)
演 - デビッド・ハッセルホフ David Hasselhoff
、日本語吹替 - 佐々木功(現:ささきいさお)[注 1]本作の主人公。ナイト財団の最重要顧問[注 2]としてウィルトン・ナイトの遺志を継ぐ。ナイト2000のドライバーとしてK.I.T.T.とコンビを組み、数々の難事件に立ち向かった。生年月日は1949年1月9日で元々はマイケル・アーサー・ロングという名の敏腕刑事(階級は警部)であったが、産業スパイ事件捜査中敵組織に長年コンビを組んできた相棒マンツィを殺され、自らも組織のボス・タニヤによって顔を撃たれて瀕死の重傷を負い、ウィルトンにより救出される[注 3]。陸軍の軍歴があり[注 4]、戦傷を受けた際、額に金属板を埋め込む手術を受けていたため、銃弾がこの板に跳ね返され致命傷を免れていた(ただしそれにより顔は破壊された)。一命を取り留めた後は、負わされた怪我の治療と合わせてウィルトンの息子ガースをモデルに顔の整形手術も行われ[注 5]、更にウィルトンの養子として名前もマイケル・ナイトに改められる。後にウィルトンの実子であるガースの存在を知った際、マイケルはデボンに「そいつ(ガース)が俺にそっくりなのは一体どういうことだ!?」と問い詰める場面があった。ナイトとしてのプロフィールは創作されたものであるため、コネを使って経歴を調べた悪党達に「3年前には存在さえしていなかった男だ」と驚かれることもしばしばである。趣味はロッククライミングで、シーズン1第3話「荒野の大戦争!地獄の暴走族スコーピオンズ対ナイト2000(原題:A GOOD DAY AT WHITE ROCK)」では、休暇を取ってロッククライミングをするためホワイトロックの町を訪れている。シーズン2第10話「激闘!魔の巨大ダム捜査・ナイト2000決死のターボジャンプ(原題:KNIGHTMARES)」では、敵が投げた手榴弾の爆風でコンクリートの壁に叩き付けられ、そのショックでマイケル・ナイトとしての記憶を一時的に喪失し、マイケル・ロングに戻ってしまったことがある。ロングに戻ってしまったマイケルに「ナイトはどんな奴か」と尋ねられたK.I.T.T.は、「聡明で機敏で論理的だった反面、頑固で短気で若い女性の誘惑にもろく、自分のセンサーがショートしそうなおぞましい音楽(ロック)を好んで聴いている」と答えている。シーズン4第14話「死の魔術・アリバイに隠された謎(原題:DEADLY KNIGHTSHADE)」で、雌の虎を見て猫アレルギーである事を告白しており、「大きいのは特にダメ」と語っている。作中では敵相手に拳銃を使う場面は基本的にはない(アメリカでも市民の拳銃携帯は法律上の必要がなければ禁止。拳銃に限らず銃を持つ場合は周囲に見えるように携行しなければならない)。拳銃自体を所持していないという設定でもあるが、例外もあり敵から奪った拳銃を敵に向けて敵組織(あるいはその黒幕)の情報を自白させるといった場面は少数ながらはある。シーズン1第21話(=シーズン1の最終話)「死の銃撃戦!マイケル・ナイト2000(原題:SHORT NOTICE)」では冒頭にて寝込みをいきなり敵に襲われてもみ合いとなり、敵が拳銃を構えて撃とうとした場面でマイケルは銃口を敵に向けて結果その敵が自滅するという場面になり所謂「正当防衛」となるが、周囲はマイケルを殺人犯扱いをしてしまい、その無実を実証できる人物が実はそれら一連の黒幕との因縁があり、マイケルは自身と無実を実証できる人物の安全を求めて奔走するエピソードとなっている。元刑事という設定であるため「近距離格闘」にはそれなりの自信があり、拳銃は無くとも1対1でのタイマン勝負の場面ではほとんどの場面において相手を簡単にK.O.をさせるほどである。ただし必ずしもそうではなく中には打たれ強いタフな敵役もおり、シーズン1第21話での黒幕とのタイマン戦では最終的にはマイケルの勝利であったもののかなりの苦戦を強いられている場面があった。また1人と格闘中に後ろからもう1人に殴られるなど、不意打ちを食らって気を失い、ピンチに陥る事もある。シーズン1 - 3までは、パーマをふんわりかけたアフロのような髪型であったが、シーズン4以降では若干変わり、リーゼントのような髪型となる。服装は基本的に黒の革ジャンと赤のハイネックシャツにデニムパンツ。マイケル・ロングの頃の恋人であるスティービーがかかわる話は全シーズン通して3回あり、その3回目で結婚式を挙げる(後述)。後に再婚したジェニファー・トレーサーとの間に、息子マイクを授かる(ナイトライダーNEXTでの設定)。日本版オープニングでのキャスト紹介ではシーズン2第1話「ナイトライダー2・無敵ゴライアスVSナイト2000(原題:GOLIATH)」のみ「ナイトライダー誕生は、ある若者が、悪の凶弾に倒れたことに始まる。ナイト財団の総帥(ウィルトン・ナイト)によって命を救われた彼は、整形手術によって別人の顔となり、その身分もマイケル・ナイトと変わっていた…」と紹介され、それ以外は「ドリームカー・ナイト2000と共に、法の目を逃れる犯罪者たちを追う若きヒーロー、マイケル・ナイト。人は彼をナイトライダーと呼ぶ[注 6]」と紹介されており、原語版では「Michael Knight, a young loner on a crusade to champion the cause of the innocent, the helpless, the powerless, in a world of criminals who operate above the law」(日本語字幕は「マイケル・ナイト、法の目をかいくぐる犯罪者たちを追う、孤高の若きヒーロー」と表示)と紹介されている。またパイロット版の日本版エンディングでは「一人の男が世界を変える。マイケル・ナイト。世の巨大な悪に敢然と立ち向かう正義の騎士、ナイトライダーが今誕生した」、シーズン1初期(第17話まで)の日本版エンディングでは「巨大な悪に立ち向かう現代の騎士、マイケル・ナイト。明日、彼を待ち受ける者は果たして誰か」というナレーションでそれぞれ締めくくられており、原語版ではウィルトンを演じたベイスハートによるナレーションで「(One man can make a difference, Michael) Michael Knight, a lone crusader in a dangerous world, the world...of the Knight Rider」(日本語字幕は「悪に立ち向かう現代の騎士、マイケル・ナイト、またの名を"ナイトライダー"」と表示)となっていて、(One man can…)と言っている所はパイロット版(第1話)及び第4話?第6話までで第7話以降は無くなっている、この部分が「一人の男が世界を変える」(日本語字幕は「独りで戦え、マイケル」と表示)という意味を示している。
K.I.T.T.(キット)Knight Industries Two Thousand (84エピソード, 1982-1986)
声 - ウィリアム・ダニエルズ William Daniels
、日本語吹替 -