ナイトストライカー
[Wikipedia|▼Menu]

ナイトストライカー
ナイトストライカー専用筐体
ジャンル3Dシューティングゲーム
対応機種アーケード (AC)対応機種一覧

メガCD (MCD)
PlayStation (PS)
セガサターン (SS)

開発元タイトー中央研究所
運営元タイトー
プロデューサー菅原徹
ディレクター海道賢仁
プログラマー菅原徹
橋本英樹
つかのとしあき
津森康男
きたばやしたかし
音楽高木正彦
美術関口忍
のむらあきお
人数1人
メディア業務用基板
(8.01メガバイト
稼働時期 1989101989年10月
発売日一覧

MCD
199305281993年5月28日
PS
199507281995年7月28日
SS
199606141996年6月14日


デバイスアナログスティック
2ボタン
筐体コックピット型専用筐体
システム基板Zシステム
CPUMC68000 (@ 12 MHz)×2
サウンドZ80
YM2610 (@ 8 MHz)
ディスプレイラスタースキャン
横モニター
320×240ピクセル
60.00Hz
パレット4096色
テンプレートを表示

『ナイトストライカー』 (Night Striker) は、1989年タイトーが稼働したアーケード向けの大型筐体ゲーム。疑似3D表現を用いたシューティングゲームである。ディレクターは海道賢仁

略称は『ナイスト』。キャッチコピーは「夜の街を駆け抜けろ!」。

ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われた「第3回ゲーメスト大賞」にて大賞8位を獲得、ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』の人気投票では4位を獲得した。
概要

プレイヤーはコックピット型筐体に乗り込み、アナログレバーで自機「インターグレイ Xsi」を操縦、出現する敵機をレーザー弾で撃墜していく。

各ラウンドの最後に待ち受けるボスキャラクターを破壊(攻撃目標が複数存在する場合は全滅)もしくは制限時間一杯逃げ切って自爆あるいは逃走させればラウンドクリア。次に攻略するステージを2つのうちから1つ選択して次ラウンドへ進んでいき、全6ラウンドをクリアするとエンディングとなる。
開発

企画者の海道によると、当初は「チューブ状のコースでレースを行う大型可動筐体の3D宇宙レース」として企画されたもののコスト面から頓挫。可動筐体でなくても臨場感を感じさせる為の工夫として、モニターの左右で走馬灯が回転し、光が流れている様に見えるギミックが提示され、これを活かすアイデアとして「近未来的な夜の街でエアカーを駆って空中レースをする」企画に変貌した。その企画は海道の上司による「これってさー、ミサイルとか撃てないの??」との発言を受けて更に手が加えられ、『破壊』と『疾走感』による爽快感を軸にした3Dシューティングゲームとなっていったという[1]
筐体

一人乗りのコクピットタイプで、入力デバイスはアナログレバー+1トリガー・2ボタン、スタートボタンからなる。プレイヤーの座席は、座面脇の握手を引き上げる事で前後にスライドさせる事が出来、着座位置を調整できるようになっている。

演出装備として、モニター画面の上と左右を取り囲む様に、「ライトストリームシステム」と呼ばれる走馬灯に似た構造の回転体が実装されている。これはシーンによって光を透過しながら回転し、夜の街を駆け抜ける雰囲気を演出するためのものである。サウンド出力は当初前後4チャンネル (ch) を予定していたが、開発予算の都合で前スピーカーシート内蔵の後ろスピーカーの前後2ch出力としている[2]。また、シート内部に大口径ウーファーと共鳴ボックスが内蔵されている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}一方で特殊な筐体故に製造コストが高い上に故障しやすい構造となってしまい[独自研究?]、日本国内の出荷台数は僅か303台に留まった[要出典]。
設定ストーリー

西暦2049年、行方不明となっていたレーザー光学の世界的権威、 リンドヴェリ=マスカ博士が東洋を拠点とする謎の組織に愛娘シンディと共に捕らわれていることがわかった。 しかも、それは近年アジアで多発するテロ事件と何らかの関わりがあるらしいのだ。国連特務機関情報部は事件の詳細を探るために諜報員を派遣、だが、帰って来た者は1人としていなかった。 わずかに、[その組織]が秘密工場で特殊な武器を開発しているらしいという漠然とした情報だけは手に入ったが――。事態の重さを知った特務機関長官ディック=ダグラスは、マスカ博士を救出し、組織を壊滅すべく、特別行動隊に出動を命じた。 歴戦の勇士を集めた選りすぐりの精鋭達、特殊な装甲車を操り、 不可能と呼ばれる作戦を次々と成功させる最強のコマンド......... それが国連特務機関特別行動隊、通称・ナイトストライカー.........

※店頭用フライヤーより一部抜粋※
ゲームシステム
自機

自機はレバー操作によって画面内を自由に飛翔できる。また、後述するように地上走行も行える。レバー操作は飛行機と同様にレバーを上(奥)に倒すと自機が下に降り、下(手前)に引くと自機が上昇する。
攻撃
レバーの人差し指部分にあるトリガーを引くと、画面の奥に向かってまっすぐ飛ぶレーザー弾を発射する。
[3]トリガーを引きっぱなしにすると秒間7発あるいは10発、自動連射できる[注 1]。後述するホーミングレーザー弾はトリガーでは発射できない。レバー両脇にあるボタンは、いずれも押下することでトリガーと同じくレーザー弾を発射する。ただし、レバーを倒すのと同時にボタン(左右どちらでも良い)を押すと、レバーを倒した方向にいる一番近い敵に向かって飛んでいくホーミングレーザー弾を発射する。この弾には弾数制限はない。左右ボタンはソフトウェア連射に対応していない。[4]
シールド
自機に敵弾が命中したり、敵機や障害物[注 2]と衝突したりすると、画面下部に表示されたシールド残量[注 3]が1つずつ減っていく。すべてのシールドが無くなった後にダメージを受けると操作不能となり、継続プレイを行わない場合はゲームオーバーとなる。シールドは次ラウンド開始直前に一定数回復する仕様で[注 4]、最大値で9ポイントになる。
地上走行モード
ラウンド中、レバーを上に入れっぱなしにして自機が地表に接地すると、車体からタイヤを露出させて地上を走行する。この形態を維持すると、後述するランニング・ポイントが増加する。ただし、運河・海上・上空の各ステージでは走行できない。また、自機から脱出した操縦士を操作するステージQでも同じくこの要素は無い。自機がバイク型になるステージSではレバーを上(奥)に倒さなくてもランニング・ポイントが増加する。



難易度ランク

ゲーム内難易度は16段階[5]。初期レベルは通常難易度2であるが、ディップスイッチの設定により1 - 4からスタートする。ランクはラウンドクリア時に上昇するほか、プレイ内容でも変化する。
シーン

ゲームは全6ラウンドだが、各ラウンドクリア後にステージが2つに分岐するため、次のステージをどちらにするかを選ぶことになる。総ステージ数は全21ステージある。各ステージはAからUまでのアルファベットで名付けられている。ステージは以下の表にある9シーンからなり、同じシーンでも高次ラウンドで登場するものほど地形が複雑化したり、敵の攻撃が激しくなる。

ラウンドクリア後に自機はトンネルに入り、左右どちらかのルートにレバーを倒して進む。ルートを選択せずほぼ画面中央に居続けると、トンネルが分岐する分かれ目に衝突して強制的に1ドットでも寄っている方のラウンドに進む。トンネルの分かれ目に衝突した際にはダメージを受けた時と同じ演出(グラフィックと効果音)が起きるがダライアスと異なりダメージは負わない。

シーン一覧シーンSTAGE内容ボス使用曲[6]ライトストリームシステムの回転方向[5]
市街

CITYA,O,R画面左右に看板や高層ビル群が立ち並ぶ市街地を駆け抜けていくステージ。高次ラウンドになると巨大な球体が道を塞ぐ。ジャイロハウンドURBAN TRAIL左:正転

上:正転

右:正転
郊外

SUBURBSG,M,T郊外のハイウェーを駆け抜けていくステージ。市街に比べて急カーブが多い。巨大な柱状の構造体の中を抜けていく場面がある。ファイアクラッカーTRANCE PARLENT IN BLUE左:正転

上:停止

右:正転
工場

FACTORYB,N,P天井のある地下工場内を進んでいくステージ。障壁や自動閉鎖するシャッターが行く手を阻む。ムービングマニピュレーターBRAIN WORKER左:停止

上:正転

右:停止
海上

SEAD,I,U海上を飛翔するステージ。時折橋梁が出現する為、上を抜けるか、橋脚の間をすり抜けていく。ドラゴンヘッドAQUARIUS左:停止

上:停止

右:停止
上空

SKYF,H都市上空を飛翔するステージ。障害物が存在しない。後方から出現して自機を追い抜いていく戦闘機の編隊から追尾ミサイルで攻撃される。[7]ビッグフローター


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:56 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef