「ドーセット」のその他の用法については「ドーセット (曖昧さ回避)」をご覧ください。
隣接カウンティ (A–D): デヴォン、サマセット、ウィルトシャー、ハンプシャー
ドーセット(Dorset)は、イングランド南西部の地域で、ドーセット州(the county of Dorset、Dorset county)とも呼ばれる。かつてはドーセットシャー(Dorsetshire)とも呼ばれていた。州都はドーチェスター(Dorchester)である。西にデヴォン州、北西にサマセット州、北東にウィルトシャー州、東にハンプシャー州と接している。州のモットーは"Who's Afear'd"である。 2001年の統計によると、ドーセット州の人口は390,980人である。かつては州の一部であったボーンマスに163,444人、プールに138,288人がいる。以下の統計は、この2つの地区を除いたものである。 州の人口の91.3%はイングランド内で生まれており、さらに95.2%は、イギリス内で産まれている。98.8%は白人であり、少数派民族の人口は極めて少ない。 78%はキリスト教徒であり、13.7%は特定の宗教を信仰していない。 ドーセット州はイースト・サセックス州の次に人口に占める高齢者の割合が多い州である。人口の25.9%が65歳以上であり、16歳から74歳までの人口の13.9%が引退している。イギリスの34州の中で最も低い出産率をもっており、わずか1000人当たり9.6である。イースト・サセックス州、デヴォン州についで、最も高い死亡率を示している。1996年には、その差が1056人に達し、人口が1000人当たり2.7人減少していた。しかし、1997年には7200人の移民がドーセット州とプール、およびボーンマスに移住している。これにより、1997年の人口増加率はケンブリッジシャー州についで高い、17.3%を示した。 ドーセットの伝統的な産業は、農業であった。しかし、農業の機械化に伴い、農業従事者は数を減らしている。また近年、競争が激化するにつれ、州の経済で農業の占める割合は低下を続けている。2002年に190,271haが農業に使われているが、1989年には198,558haが使われていた。同じ期間に主要な産業の1つである食用牛の数は240,413頭から178,328頭に減少しており、乳牛の数も102,589頭から73,476頭に減少している。羊と豚の数も同じように減少している。 19世紀の始めから、観光がドーセットのもう1つの産業の柱となっている。2002年には420万人のイギリス人と26万人の外国人旅行客が州を訪れており、7億8600万ポンドを支出している。外国人旅行客は、1998年に41万人を記録しているが、1999年には31万人に減少し、2001年には32万人と少し回復したものの、翌年には大幅に減少している。これは地球温暖化やイラク戦争などの影響が指摘されている。 ドーセットは特に目立った工業を持たず、平均の18.8%の雇用率に対し、イギリス全体で34州中30番目の14.6%に止まっている。 州の1人あたりのGDPは、平均の84%である。 ドーセットには、数多くの小さな村があるが、大きな町はわずかしかなく、市と呼ばれているものはない。最も大きな町は、南西の海岸沿いのリゾート町のボーンマスと伝統的な港町であるプール、それにクライストチャーチとその周りの村をあわせた集合都市である。この集合都市は、市と呼ぶのに相応しい規模を持っているが、法律的には別々の町である。
人口統計
主要な産業
市町村
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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