ドーサン市
City of Dothan
ドーサンのダウンタウン
愛称 : The Peanut Capital of the World(世界のピーナッツの都)
位置
ヒューストン郡内の位置
座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯31度13分38秒 西経85度24分26秒 / 北緯31.22722度 西経85.40722度 / 31.22722; -85.40722
ドーサン(Dothan)は、アメリカ合衆国アラバマ州南東端に位置する都市。ヒューストン郡の郡庁所在地である。人口は7万1072人(2020年)。市名は創世記37章17節に記されている古代都市ドタン(Dothan)に由来している[2]。
ドーサンとその周辺は全米でも有数のピーナッツの大産地であり、その中心に位置するドーサンはThe Peanut Capital of the World(世界のピーナッツの都)と呼ばれている。ピーナッツはドーサンに経済面だけでなく文化面でも影響を及ぼしており、市内には金色のピーナッツの像が立つほか、毎年ピーナッツ祭が行われる。 今日のドーサン市があるこの一帯は、ヨーロッパ人の入植以前にはネイティブ・アメリカンのアラバマ族およびクリーク族が住み着いていた。この地域に分布するダイオウマツの広大な森の中に、ポプラに囲まれたグレイドがあり、そのグレイドの中、ネイティブ・アメリカンが用いていた2本の道の交わるところには大きな泉があった。やがて18世紀後期から19世紀初頭にかけて、白人入植者がこの地を行き来するようになると、この泉はポプラ・スプリングと名付けられた。 1860年代までは、この泉の周りはわずか9家族が住む小さな集落であったが、1870年代後期に入ると木材やテレピン油が生産されるようになり、人口と農地が増えていくようになった。やがて、この集落に最初の郵便局を誘致しようとした際に、州内にポプラ・スプリングという名の町が他にあることが判ると、この集落は聖書に登場する古代都市ドタンからその名を取って、ドーサンに改名された。ドーサンは1885年11月10日に、町として正式に法人化された。その4年後、1889年には州都モントゴメリーからの鉄道が開通すると、ドーサンはこの地域における商業の中心地へと変貌した。1903年にヒューストン郡が創設されると、ドーサンにはヒューストン郡の郡庁が置かれた[3]。 20世紀を通じて、ドーサンは地域交通の中心地として、また農業都市として成長していったが、その中心となる作物は変わっていった。20世紀初頭までは、ドーサンにおける中心的な作物は綿花と木材であった。しかし1920年代から1930年代にかけて、この地の土壌がピーナッツの栽培に向いていることが判ると、その後はドーサンはピーナッツの一大産地としての地位を確立していった。やがて1938年、ドーサンは「世界のピーナッツの都」を名乗るようになった[3]。 ドーサンは北緯31度13分38秒 西経85度24分26秒 / 北緯31.22722度 西経85.40722度 / 31.22722; -85.40722
歴史
地理ドーサン・オザーク広域都市圏 .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} ドーサン都市圏 オザーク小都市圏
アメリカ合衆国国勢調査局によると、ドーサン市は総面積224.8km2(86.8mi2)である。そのうち224.3km2(86.6mi2)が陸地で0.5km2(0.2mi2)が水域である。総面積の0.23%が水域となっている。市域の大部分はヒューストン郡内にあり、一部が北西隣のデイル郡、および北隣のヘンリー郡にかかっている。ヒューストン郡とヘンリー郡はドーサン都市圏に属するものの、デイル郡はオザーク小都市圏に属しており、ドーサン都市圏外にもドーサン市域が存在することになる。ドーサン・オザーク広域都市圏はこれら3郡を含む4郡にまたがっている。
ドーサンの気候は、ケッペンの気候区分でこそアメリカ合衆国東海岸や南部に広く分布している温暖湿潤気候(Cfa)に属するが、実際には蒸し暑い夏と温暖で過ごしやすい冬に特徴付けられる亜熱帯性の気候である。最も暑い7月の平均気温は27℃、最高気温の平均は33℃で、日中はほとんどの日が30℃を超える。最も寒い1月の平均気温は10℃、最低気温の平均は6℃で、最低気温が氷点下に下がることが時々ある程度である。降水量は秋にやや少なくなるものの1年を通じて平均しており、月間110-150mm、年間1,320mm程度である。冬季の降雪は極めて稀である[4]。
ドーサンの気候[4]1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均気温(℃)10.411.915.219.623.726.727.427.324.920.014.210.719.3
降水量(mm)109.2121.9144.8104.186.4109.2149.9121.9127.055.976.2116.81,323.3
政治ヒューストン郡地方裁判所
ドーサンはシティー・マネージャー制を採っている。シティー・マネージャーは市の行政実務の最高責任者で、市議会の採択した政策の実施、市政府の各局の業務の計画・管理・監督、各局長の人事・指揮・命令、市の行政実務・サービスに関する苦情の調査、予算案および財務報告書の作成、購買といった市の行政実務全般に対する最高の権限を有し、責任を負う。シティー・マネージャーは市議会で過半数の議員の賛成を得て任命される[5]。
市長は儀礼的な場で市の代表としての役割を果たすほか、市議会の議長を務め、採決においては市議員と同等の権限を有する。市長は全市からの投票で選出され、その任期は4年である[6]。
市議会は市の立法機関で、市の政策や条例を採択し、予算を承認し、シティー・マネージャーの任命および解任を行う。市議会を構成する市議員は6名で、市を6つに分けた選挙区から1名ずつが選出される。市議員の任期は4年で、2年ごとに半数が改選される[7]。 ドーサンとその周辺地域における中心的な産業は農業である。とりわけ地域の特産となっている農産物はピーナッツで、ドーサンは「世界のピーナッツの都」と呼ばれている[8]。全米で生産されるピーナッツの約半分はドーサンから半径100マイル(160km)以内で生産されている[9]。ピーナッツの作付面積はヒューストン郡1郡のみでアラバマ州全体の約2割、ドーサン・エンタープライズ・オザーク広域都市圏の5郡では州全体の約55%に達する[10]。
経済