ドラヴィヤ_(ジャイナ教)
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ジャイナ哲学

概念
アネーカーンタヴァーダ · スィヤードヴァーダ · ナヤヴァーダ · ジャイナ宇宙論 · アヒンサー ·  · ダルマ · 涅槃 · ケーヴァラ・ジュニャーナ · 解脱 · 実体 (6つの実体) · ナヴァタットヴァ (7つか9つのカテゴリ)
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ジャイナ宇宙論によれば、宇宙は六種のドラヴィヤ(サンスクリット:dravya、実体)からなる。そしてこのドラヴィヤの内訳は、霊魂(j?va、ジーヴァ、命)、物質(pudgala、プドガラ)、運動の原理(dharma、ダルマ)、制止の原理(adharma、アダルマ)、空間(?k??a、アーカーシャ)、時間(k?la、カーラ)である[1][2]。後五者はまとめて「アジーヴァ」(aj?va、非命、命なきもの)と呼ばれる。サンスクリットの語源によれば、ドラヴィヤは実体あるいは実在を意味するが、真のあるいは根本的な範疇をも意味する[2]
目次

1 ジーヴァ(命ある実体)

2 アジーヴァ(命なき五種の実体)

3 アスティカーヤ

4 ドラヴィヤの特質

5 参考文献

6 関連項目

7 脚注

ジーヴァ(命ある実体)

ジャイナ哲学によれば、宇宙は、無限に存在して新たに創造されることはなく常に存在する「ジーヴァ」つまり霊魂、魂からなる。霊魂には大きく分けて二種類の範疇がある、というのはカルマの束縛によってこのサンサーラの中で輪廻再生を被り続けている、解脱に至っていない現生の肉体に囚われた魂と、死と生から解放された解脱した魂とである。本来、魂は全て無垢であるが、始まりのない時間の中でカルマに束縛された状態で存在する。魂はその真の無垢なる姿に到達するためにはカルマを撲滅する努力をしなければならない。

10世紀のジャイナ僧ネーミチャンドラが『ドラヴィヤサングラハ』で霊魂について述べている:[3].mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}

意識を持つ実体(霊魂)は知解能力によって特徴づけられ、霊的であり、行為を行い、自身の肉体と同一の広がりを持つ。それは(自身の行為の結果の)享受者であり、輪廻(サンサーラ)のあるいは解脱(モークシャ)の世界に存在し、固有の上昇運動を行う。—ドラヴィヤサングラハ?2

『アーチャーランガ・スートラ』には無垢の魂が以下のように述べられている:[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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