ドラムロ
[Wikipedia|▼Menu]

ドラムロ(Drumlo)は、アニメ『聖戦士ダンバイン』に登場する架空の兵器。オーラバトラーの一種。

なお、本項ではそのバリエーションについても併せて記述する。
機体解説

諸元ドラムロ
DRUMLO
所属アの国
クの国
設計
ショット・ウェポン
生産形態量産機
全高7.4メット(約7.4m
重量6.9ルフトン(約6.9t
動力源オーラ・コンバーター
巡航速度180リル(約720km/h
最高速度220リル(約880km/h)
武装オーラ・ソード×1
フレイ・ボム×2
3連装機銃×2
搭乗者バーン・バニングス
トッド・ギネス
その他オーラ係数:0.88
必要オーラ力:10オーラ
限界オーラ力:なし
ドラムロ(改良型)
巡航速度190リル(約760km/h)
最高速度230リル(約920km/h)
搭乗者アの国/クの国一般兵
その他必要オーラ力:9オーラ
限界オーラ力:16オーラ

アの国のショット・ウェポンが開発した初の量産型オーラ・バトラー。ゲドの開発を経て、オーラ・バトラー同士の格闘戦を想定した設計思想により、重装甲に主眼を置いた甲虫類を想起させる独特なシルエットを持つ機体となっている。ドレイク軍におけるオーラ・バトラー開発の系譜は「高機動型」と「重武装・重装甲型」とに大別される。前者はゲドダンバインビランビーなどの流れで直系機種を次々と生み出して行ったが、後者に当たる本機「ドラムロ」には(劇中での)直接の発展型や後継機は存在していない。

これは機体の基本素材となる恐獣ガッター(一部資料[1][2]ではグラバス。どちらもゲドの装甲材として使われたキマイ・ラグよりも高い硬度を持っている)が豊富だったことによる生産性の高さ、あるいはオーラ力の低いコモンでも無理なく操縦できる扱い易さといった複合的要素の集約による完成度の高さを示している。結果としてドラムロは、何度かの改修・改良は加えたものの、最も多く量産されたドレイク軍の主力機として最終決戦まで運用されることになる。ドラムロの一般的な機体色は赤色であるが、トッド・ギネス専用のドラムロのように紺色の機体も一部ある。

武装スペックはオーラ・ソード1本。また、ゲドに搭乗した騎士からはオーラ・ボムの主兵装であるフレイ・ボム(火焔砲)の搭載を強く望む声が多かったため、肩部を大型化し内部にフレイ・ボムの機構を組み込むことで前腕部への内蔵に成功している。さらにドラムロの武装スペックは第8話から強化され、同じく前腕部に3連装機銃(資料[3]によってはオーラ・バルカンとなっている)の追加装備もなされた。劇中でトッド機による機銃掃射を受けたショウ・ザマは「機銃が使えるようになったのか!」と驚愕している。

なお、マニピュレーターはゲドに採用されていた4本指のものではなく、剣を握る、または接近戦での格闘用武器として使用する以外に汎用性のない「3本の鉤爪」をコスト削減と整備行程の簡略化のために採用したが、実際に搭乗した騎士達からは甚だ評判が悪かったため、以降の機種には採用されていない。

ドラムロはドレイク軍だけでなく、同盟関係にあったクの国でも制式採用され数多く量産されている。また、生産後期には新型のオーラ・コンバーターやオーラ・マルス(筋繊維)に換装し、必要オーラ力を落としながらも運動性能を向上させたドラムロの改良型が開発されている。そして、ドラムロはマイナーチェンジを繰り返しながら汎用性の高いオーラバトラーとして第一線で活躍した。なお、前線への長距離移動にはゲドと同じくウィング・キャリバーのバラウを使用する。

劇中にはドラムロは第1話から登場しており、量産機の宿命上、主にヤラレ役として描写されることが多かったが、ラース・ワウ潜入時にニー・ギブンがドラムロを奪って使用した回もある。

また、物語終盤ではドラムロは「トリオ・コンビネーション」という三位一体の新戦法で敵軍と渡り合った。これは、目標に対し3機のドラムロがフレイ・ボムを同時に発射し一つの巨大な火球として放つもので、通常のフレイ・ボムに比べ射程は2倍に伸び、破壊力もオーラ・シップに搭載されたオーラ・キャノンに匹敵する強力なものであった。第44話では、グラン・ガランから先発したナの国のオーラ・バトラー部隊をこの戦法で全滅させている。

ドラムロのデザインは宮武一貴が担当し、作画監督の湖川友謙がクリンナップしている。モチーフはカナブンコガネムシであり、手はなるべく人型にはしたくなかったとのことで、何とか剣をつかめる形状の「3本爪」にしたという[4]

2021年、ねとらぼ調査隊が、2021年11月16日から11月23日まで「聖戦士ダンバインTV版オーラバトラーで好きなのはどれ?」というテーマでアンケートを実施したところ、ドラムロは「オーラバトラー人気ランキング」で第6位であった[5]
マサラグ

諸元マサラグ
所属アの国
設計ショット・ウェポン
生産形態試作機
搭乗者アの国一般兵

雑誌連載『AURA FHANTASM』(バンダイ刊の模型雑誌『B-CLUB』に連載)に登場するアの国の試作型オーラ・バトラー。ドラムロの発展型として開発されたが、ビランビーの量産が決定したため少数の生産にとどまった。

元々はアニメ『聖戦士ダンバイン』において、宮武一貴によるラフデザインとして存在していた。このラフはさらに富野由悠季により再ラフが描かれ、出渕によってビランビーとして完成している。この出渕版マサラグは元の宮武版マサラグとはデザイン上関係のないようにも見えるが、存在しないオーラ・コンバーター、トサカの形状、爪の装着状態など共通点も多い。設定はこの経緯を受けたものである。[先頭へ戻る]
ガドラム

諸元ガドラム
GADRAM
所属アの国
設計ショット・ウェポン
生産形態試作機
搭乗者アの国指揮官

雑誌連載『AURA FHANTASM』(バンダイ刊の模型雑誌『B-CLUB』に連載)に登場するアの国の試作型オーラ・バトラー。ゲーム『聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説』にも登場する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef