ドラマW
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『ドラマW』(ドラマダブリュー)は、WOWOW2003年から不定期に制作・放送しているテレビドラマのシリーズ。全作品ハイビジョンで製作されている。
概要

BSデジタルが放送開始された2000年以降、有力映画専門チャンネルの他、地上波民放系BS局の開局でBS放送を取り巻く状況は一変し、競争が激化していた。加入者数が頭打ちになる中、WOWOWにとって他局との差別化を図るためにオリジナルコンテンツを制作することは重要な課題であった。

特徴としては、ほとんどの作品が原作付きであり、特に小説原作が圧倒的に多い。芥川賞直木賞を受賞した人気作家の過去の未映像化作品も多く選択され、芥川賞や直木賞の受賞作、「このミステリーがすごい!」上位ランクイン作など、話題の作品の映像化にも積極的である。

有料放送であるため、視聴率スポンサーの意向などに左右されずに、制作することが可能である。演出には映画監督も多く起用しており、いくつかの作品は多くの賞で表彰されている。第1弾の「センセイの鞄」は2003年日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ最優秀賞を受賞したり、宮部みゆき原作の「理由」は、劇場公開されて、『キネマ旬報』の年間ベストテンにランクインした。また、allcinema ONLINEなどのデータベースサイトでは「テレビ映画」と位置づけされる場合がある。第28作目の『イヴの贈り物』以降は、複数作品まとめての放送が主流となっている。

2008年からは「連続ドラマW」の製作も開始した。第1弾となる『パンドラ』は第1回「東京ドラマアウォード」でグランプリ、脚本賞、演出賞を受賞した。民放の連続ドラマとは異なり、クールごとの製作ではなく、基本的に1作品あたり全4から6回のシリーズ作品となっている。当初は不定期での放送だったが、2011年10月スタートの『パンドラIII 革命前夜』以降は日曜22時台での放送が定着するようになった。

2014年10月から連続ドラマWでは土曜22時台の「土曜オリジナルドラマ」と、日曜22時台の「日曜オリジナルドラマ」の2枠での放送が開始された[1][2]

2023年でドラマWは20周年、連続ドラマWは15周年を迎えた。

WOWOWオリジナルドラマの一覧も参照のこと。
作品一覧
2000年代

2003年 - 2004年 - 2005年 - 2006年 - 2007年 - 2008年 - 2009年
#タイトル初放送日監督脚本主な出演者原作著者備考
2003年 (全7本)
1センセイの鞄2月16日久世光彦筒井ともみ小泉今日子
柄本明川上弘美
2ご近所探偵TOMOE3月29日堤幸彦小原信治野波麻帆
宮藤官九郎戸梶圭太
3俺は鰯4月29日冨樫森大石哲也ユースケ・サンタマリア鳴海章
4コスメティック6月28日下山天中園ミホ葉月里緒奈
谷原章介林真理子
5交渉人8月17日三池崇史山田耕大
NAKA雅MURA三上博史
鶴田真由五十嵐貴久
6愛と資本主義11月29日渡邊孝好児玉頼子
藤平ちゃ子伊藤英明
高橋惠子中村うさぎ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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