ドラフトキング
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ドラフトキング
ジャンル
野球漫画・職業漫画
漫画
作者クロマツテツロウ
出版社集英社
掲載誌グランドジャンプ
レーベルヤングジャンプコミックス
発表号2018年24号 -
発表期間2018年11月21日[1] -
巻数既刊18巻(2024年3月18日現在)
ドラマ
原作クロマツテツロウ
監督山本透、吉川祐太
脚本鈴木謙一
音楽櫻井美希
制作ROBOT
製作WOWOW
放送局WOWOW
放送期間2023年4月8日 - 6月10日
話数全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『ドラフトキング』(DRAFT KING)は、クロマツテツロウによる日本漫画作品。『グランドジャンプ』(集英社)にて、2018年24号から連載中[1]

凄腕スカウトマン郷原眼力(ごうはら オーラ)と若手スカウトマン神木を中心に展開されるプロ野球のスカウト活動と、ドラフト会議を中心に描いた作品。

表題の「ドラフトキング」とは、その年度に指名された選手の中でNo.1の選手であり、指名順位とは関係なしに、最終的に最も良い成績を残した選手のことを表す言葉である[2]

実在する選手(イチロー工藤公康ホセ・アルトゥーベ桑田真澄など)が台詞上に出てくるなど、現実世界と同様の世界観で描かれているが、球団名は『横浜ベイゴールズ』など、実在球団を捩った架空の球団となっている。

2024年6月時点で紙と電子書籍を合わせた累計部数が180万部を突破している[3]

2023年にWOWOWにてテレビドラマ[4]
各ストーリーのあらすじ
2番目の男(1 - 3話)
新人スカウト、神木が今年のドラフト1位指名に推す、花崎徳丸高校の絶対的エース、東条大貴(とうじょう だいき)が騒がれる中、実力派スカウト郷原が推薦するのは、二番手投手である桂木康生(かつらぎ こうせい)であった。当然、桂木を良しとするスカウトマンはおらず、エリア担当の神木も混乱するばかりである。その中で圧倒的実力を見せる東条と、成長著しい桂木。この2名を巡り、スカウト部の答えを出す。
社会人(ノンプロ)のスペシャリスト(4 - 7話)
社会人野球チーム、万田(マンダ)自動車に所属する、三拍子揃った外野手、阿比留一成(あびる かずなり)。神木が彼を調べるうちに、阿比留と郷原との接点を見つける。フリーライター美嶋瞳(みしま ひとみ)と共に、郷原と阿比留の接点と過去に迫る。
ハブ(8話)
毒蛇ハブの異名を持つ大阪ホワイトタイガースの豪腕スカウト、毒島(ぶすじま)が、自身の担当エリアである大阪にて、神木にある行動を取らせる。
知られざる才能(9 - 17話)
首脳陣からの無茶な要求に対し、他球団がほぼノーマークの中、郷原が独自に調査していた中国地方の二名の選手。大型の速球派投手蔵田健介(くらた けんすけ)と、小柄なスラッガー沖本拓也(おきもと たくや)。この2名が無名であり、エリア担当スカウトの大越でさえ実力が分からなかった理由とは。
1億円の男(18 - 20話)
ドラフトが終了した11月、2軍を視察した郷原は、プロ入り後伸び悩む前年度のドラフト1位の高卒投手、真田丸謙吾(さなだまる けんご)を見かける。本来の担当である飯塚が一切サポートしていないことから、郷原は神木に真田丸のサポートをするように命じる。
それぞれの選手ファースト(21 - 39話)
郷原から選手達の調査を依頼されたが、実際に調査しても理由が分からなかった神木は郷原を追って石垣島に来た。郷原の目当ては石垣商工の二人の高校生、速球派投手の仲眞大海(なかま オーシャン)と守備のスペシャリスト照屋勉(てるや つとむ)だった。郷原と神木は石垣商工と明英大学の練習試合を視察するが、試合後の神木の失敗により、両校から出入禁止を食らってしまう。
戦力外の男(40 - 44話)
ドラフトが終了したある日、スカウト部の飯塚の元に現役時代の後輩である佐藤翔太(さとう しょうた)から電話が入る。それは戦力外通告を受けたことの報告だった。翔太は飯塚と自身の担当スカウトだった郷原に対しトライアウトに挑戦することを伝える。
西麻布の夜(45話)
大阪の企業チームへの入団が決まった翔太の送別会を行うため、神木は西麻布の高級焼き肉店でやって来た。現役時代、先輩達に誘われても断っていてこのような店に来なかった神木は、それを聞いた下部や飯塚から散々なダメ出しを食らう。
ドロップアウトをした天才(46 - 55話。ただし、1と2は「天才の苦悩」という別タイトルが付けられている)
郷原は毒島から連絡を受ける。それは、毒島が目を掛けていたが郷原の薦めで神奈川の名門校に推薦入学した北畠翔(きたばたけ しょう)が、高校を辞めて大阪に戻ったというものだった。北畠に再度野球をさせろと迫る毒島に、原因を作ったことに対し責任を感じた郷原は、北畠が野球への情熱を失っていなければプロになる道を用意することを約束する。
三ケタの男たち(56 - 68話)
郷原と福岡ブラックホークスのスカウト中溝に確執があるらしいことを知った美嶋は、北畠の入団したクラブチーム東京パーフェクトマッスルズの練習を見に来た毒島に二人の確執について質問する。同じ頃、中溝はベイゴールズのキャンプを訪れていた。目的は、中溝がスカウトしブラックホークスに育成選手として入団したが、郷原によってベイゴールズの支配下選手になった中継ぎ投手菊地原英光(きくちはら えいこう)だった。
捨てられた天才(69話 - 103話)
東京パーフェクトマッスルズに入団した北畠は、自分と同様にクラブチームからのプロ入りを目指す外野手柳川大也(やながわ だいや)と出会う。柳川はチームの中でも走攻守全てにおいてずば抜けており、プロ3軍との練習試合でもプロに引けを取らない実力を発揮する。練習試合を観戦していた郷原は、自分についてきた神木に柳川の事情を語る。柳川は名門大学の野球部で1年からレギュラーになるも足以外は通用せず、ケガと家庭の事情から中退。一度はプロを諦めた男だった。
選ばれた男達(104話 - 110話)
万田自動車は都市対抗野球で日本一に輝いた。補強選手として参加した柳川もリードオフマンとして活躍して注目を浴び、ベイゴールズだけでなく中溝のブラックホークスと毒島のホワイトタイガースも支配下での獲得に乗り出していた。郷原は編成会議で柳川を4位で獲ることを提案し了承を得るが、その数日後、ホワイトタイガースが柳川を2位指名することをスポーツ紙が報じる。
Dランク(圏外)の男たち(111話 - 114話)
郷原と大越は、それぞれが目をつけながらも育成指名からすら漏れた高校生選手が、独立リーグBJリーグのトライアウトを受けるのを見に来て偶然出くわす。郷原の目当ての常田篤弘(つねた あつひろ)は最終テストまで残ることができたが、大越の目当ての美濃晴斗(みの はると)はそこまで残れなかった。しかし、美濃に可能性を感じた大越は、美濃に大学のセレクションを受けることを提案する。
独立からのデスロード(115話 - )

孤高のセットアッパー(特別編。10巻収録)
「戦力外の男」編で登場した森笠鉄也(もりかさ てつや)のエピソード。トライアウト後神宮ジャンボスパイダーズに入団した森笠は、かつての剛速球投手からベテランらしい巧みな投球スタイルへとモデルチェンジを果たし、安定感抜群のリリーフ投手として活躍する。それから三年後、引退試合の日を迎えた森笠は息子のある願いを叶えるためにマウンドへと向かう。


野球を愛してしまった男(特別編。18巻収録)
東京パーフェクトマッスルズに所属する西浦順治(にしうら じゅんじ)のエピソード。成長著しい北畠の球を正捕手として受け続ける西浦は、40歳になる自身の体の衰えを感じていた。選手引退を考えた西浦は、大学野球部時代の同期で、3度のトミー・ジョン手術から再起を遂げ「不死身の今野」の異名をとった元プロ選手今野是清(こんの これきよ)が経営する店を訪れ、その場に北畠も呼ぶ。
登場人物
主要人物
郷原 眼力(ごうはら オーラ)
- 中村悠一(「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」コラボ動画[5])主人公の一人。横浜ベイゴールズのスカウトマン。眼力と書いてオーラと読む、所謂キラキラネームである。ブロッコリーのような髪型と、割れ顎が特徴的。超一流と自他ともに認める凄腕スカウトマンであり、一流選手を見抜く眼力に優れる。担当エリアは持たず、日本中を飛び回りスカウト活動を行う。一見極めて傲岸不遜かつ独善的であり、他者を平然とこき下ろし、自らの眼鏡に適わない選手・スカウト、同僚(特に神木)はもとよりスカウト先の監督に対してですら「無能」「バカ」「カス」「ポンコツ」などと言い放つ毒舌家である。さらに、目的のためには手段を問わない姿勢が批判の的となることも多い。しかしながら、その姿勢も常に選手の将来を考え抜いた産物であり、担当した選手のケアやサポート[注 1][注 2]は決して怠らず、二軍成績も逐一確認し褒めたりアドバイスを送ったりするなど実際は面倒見が極めて良く、プロ・アマ問わず関わった選手達や神木など一部の同僚からも絶大な信頼を得ている。出張読み切り版にて、若いころは別の球団でスカウトをやっており、髪型も坊主頭であった。
神木(かみき)
主人公の一人。下の名前は不明。元プロ選手(野手)であり、高卒で横浜ベイゴールズに3位で入団。高校時代「走・攻・守」三拍子揃った選手と評価されていたが、入団前に郷原から「プロでは通用しない」「三拍子揃っているとは何も取り柄が無いということだ」と一蹴され「指名されても入団するな」と忠告を受ける。しかしそれに従わずプロ入りし、実際に全く通用せず5年で戦力外通告を受け、スカウトマンに転身。転身後も郷原からは「無能としか言いようのないカス」「スカウトマンに必要なセンサーが全部ぶっ壊れている」「元5流選手」などと相変わらず辛辣な言葉を浴びせられているが、真面目で人柄が良く、誠実に選手と向き合う姿勢[注 3][注 4]がやがて郷原にも評価されるに至る。担当エリアは関東地方


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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